・SOMPO美術館で「ブルターニュの光と風」をみた。 とてもよかった。たとえばいわゆる新印象派ではない画家にも新印象派っぽい絵があるし、その逆もある、ということや、辺境を描いた絵の流行と鉄道網の広まりが不可分だったこととか、そういうことが整理されないままではあるけれど頭の中でうずまく。SOMPO美術館、アクセス良すぎでびっくりした。毎日いけるやん。 ・イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』を読んだ。マルコ・ポーロがフビライ汗にたくさんの架空の都市の様子を報告する、という話で、
・こういう形式の(箇条書きの、推敲されていない)適当な文章を書いていると、こんなクオリティのものを発表していていいのかという気持ちが湧いてきたけれど、何年もTwitterをやっている人間が何をいまさら怖がるのだろう。人を殺しておいて車を盗むのを躊躇するようなもの(?)。 ・ティナリウェン来日うれしい! 行きたい。ギリシャラブに『パリ、兵庫』という曲があって、自分でもかなりティナリウェンの影響を感じるんだけれど、なんで『パリ、テキサス』のパロディがティナリウェンなんだ、とおも
・なにか面白い事や刺激を常に探しているような人が多くて、でも自分はそれとは何の関係もない、ということを最近はっきりと自覚することが増えた。 ・ドラマ『The OA』がものすごく面白かった。 観ながら、これは自分の観るものの中ではかなり多くのひとに好かれる、いわゆる万人受けするタイプの作品だな、とおもってみていたから、後で調べたら賛否両論でおどろいた。スピリチュアルな題材だからかもわからないけれど、万人、のことはよくわからないな、とあらためておもった。 ・曲を作っていると定
こんばんは。 あしたはギリシャラブのアルバム『魔・魔・魔・魔・魔』のリリース日です。 去年の暮れに京都のMusic Studio SIMPOで『聖 / 俗』という曲を録音したところから始まったアルバムが、一年かかってようやくみんなの元に届くんだなとおもうととてもうれしく、また不思議な気持ちです。 さて今回タワーレコードかディスクユニオンでアルバムを買うと未発表のデモ曲を収録したCDがもらえます。それぞれ 『トラウト・フィッシング・イン・トーキョー』(タワー)
こんばんは。ごきげんよう。 ギリシャラブのあたらしいアルバム『魔・魔・魔・魔・魔』が発売されます。読み方はそのまんま、ままままま、です。 去年の暮れあたりから一年弱をこのアルバムの作曲に費やしました。 前作『ヘヴン』の作曲を、自分にもまた音楽を作れるんだ、という新鮮なよろこびにあふれたものだとするなら、『魔・魔・魔・魔・魔』の作曲は、率直に言ってたいへん苦しいものでした。いわゆる生みの苦しみというやつ。 その苦しみを生んでいるのもまた他ならぬ自分自身であるの
こんにちは。 来る三月三〇日、ギリシャラブの新しいシングル『聖 / 俗』がリリースされます。 ギリシャラブのリリースとしては二〇二一年の四月七日にリリースしたアルバム『ヘヴン』ぶりの、一年ぶりのリリースです。 また、今のメンバー構成になってはじめてのリリースでもあります。 諸々の制作、演奏、撮影等々、三人でやりました(とはいいつつ、動画の編集とかは詳しい友人の力を大いに借りました。感謝!)。 ギリシャのSNSをチェックしていてくれているひとは知っているかもしれないけれ
ギリシャラブから山岡錬、中津陽菜が脱退します。 昨日の発表のあと、なにかぼくもコメントを、とおもって考えるのだけれど言葉がなかなか浮かんでこない。 たぶん、残念、とか、残念だけど前をむいてこれからもがんばろう、という気持ちがないからかもしれない。 やめるかも、みたいな話は、随分前、たぶん一年以上前からありました。熱量の差だったり、進路の問題があったのだけれど、ともかくそれで、ああ二人は脱退することになるだろうな、とぼくも、他のメンバーも、錬も中津も皆がおもっていたんじゃ
九月二三日の木曜日、秋分の日に、ギリシャラブ二年半ぶりのワンマンライブをやります。 今回のワンマンは二部構成です。あいだに換気の時間をはさんで一時間半から二時間くらいやります。 新旧織り交ぜて……というよりは『ヘヴン』のレコ発をやっていないのもあって、新しい曲が多めではありますけれど、何しろ長いので、たくさん曲をやります。 バンドの練習を、練習、と呼ぶかリハーサル、と呼ぶかはひとによって意見の分かれるところなのだけれど、今回のワンマンに向けてぼくらがやっていたのは間違いな
ごきげんよう。 Twitterでも発表のあった通り、ギリシャラブの二年ぶりのフルアルバム『ヘヴン』が、来る四月七日にリリースされます。今回は、新しく作った自主レーベル「都市国家レコード」からのリリースになります。 まず、前作、前前作とお世話になったイエスレコードに感謝を。志磨社長には感謝してもしきれませんけれど、きっとまたどこかで、一度ならず何度もぼくらの道はまじわるのだろうなあ、とそんな予感をおぼえつつ。 どんな気持ちで自主レーベルからのリリースを選択したのか
「バカなやつだ」 「これじゃジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンと同じだ。あいつらしさなんて、どこにもない」 ジム・モリソンの訃報に接したとき、レイ・マンザレクはそういったという。 27クラブという言葉がある。 多くの偉大なミュージシャンが二七歳で亡くなっているので、そのリストをそう呼ぶようになったそうだ。 ジミ・ヘンドリックス、カート・コバーン・ブライアン・ジョーンズ……そしてジム・モリソン。 去年、大幅に体調を崩したとき、そのことが頭によぎらなかったわけではな
ご無沙汰しています。天川です。 ご存じの方も多いと思いますが、五、六月頃から体にふるえが出たり、体調が優れなかったため七月からバンドのライブ活動を休止しています。 バンド側からのアナウンスでもあった通り、医師にははじめてんかんの部分発作だと診断され、薬を飲んで治療していたのですが良くなる兆しがありませんでした。 自分で調べたりしている中で、これは本当にてんかんなのかな? と思い始めました。色々な点で、(客観的には)ふるえの症状がそこまで深刻なものに思えなくなってきたり。
ああ、アイシャドウ落とさないとな、とおもいながら便座に座って、トイレットペーパーで目を拭いてしまったり、さんざ探して、なかった鍵が玄関扉の鍵穴にさしっぱなしだったりして、精神的にか肉体的にか、あるいはその両方かそれともまた別の得体の知れない領域であるか、いずれかわからないけれどともかく自分がまいっていることが感じられ、そのせいでいろいろ人に迷惑をかけてしまったり、逆に人からちょっとした迷惑を被ったときには平時よりも余計にダメージを食らってしまったり、そんな風に失敗、失敗、で
バレンタインデーが終わって二月を折り返した。二月はとってもいそがしい。二月はいつもいそがしい。自分たちのライブにはじまって、撮影をしたり、リハをしたり、ライブを観にいったり、新居の内見にいったりして、今は引っ越しの荷造りをしている。 どれもとても楽しくて、今となってはあっという間に過ぎていったような気がする。今、少し疲れている。息が吸いにくいし、吐き気もする。 誰にも褒められないで、何かをやるのはむつかしい。 人のいいところを探したり、はんたいにあら探しをしたり、
こんばんは! ご存じの方が多いとおもいますけれど、ついについに、アルバムのリリースが発表されました。 今回もドレスコーズ志磨社長のイエスレコードから。 前作のミニアルバム『(冬の)路上』は、メンバーが替わったり、そもそもリリースすること自体も危ぶまれるような厳しい状況の中で、(あえて)その時に録音してCDを出すことに意味を見出した作品でした。 結果的に、出して良かった。二〇一八年、闇の中を今のメンバー五人で歩いて行く足場のようなものを、『(冬の)路上』が作ってくれ
インフルエンザに罹って、五日も寝て過ごしたら、罹る前よりずっと元気になった。ずっと働きづめだったから、筋肉がやわらいだ気がする。冬の寒さに冷えた骨もあたたまって、すこししなやかに動くようになったし、不要な気負いがなくなって、心が軽くなり、身体の中の不燃物が全て吐く息とともに出ていって、自分はといえば、バナナの皮のように布団の上に横たわることができ、それを部屋の天井の穴から見ることができている、というぐあい。 今月の十九日土曜日に下北沢モナレコードにて「ギリシャより愛をこ
昨日の日記(?)です。 綿雲がまるで建物のようにうずたかく山の稜線の上に積まれて、カーテンの奥に付けるレースのように太陽の光を遮っているから、晴れているような、曇っているような、妙な空でした。でも時折小雨が降っていたからきっと天気予報では曇り時々雨、といっていたはずです。目玉のように濁った白色の、とにかく、妙な空でした。 ぼくは仕事の前のわずかな時間、散歩をしに外へ出ました。現代人の生活というのはせわしないので、どんなに短い時間であっても、またはんたいにどんなに長い