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・なにか面白い事や刺激を常に探しているような人が多くて、でも自分はそれとは何の関係もない、ということを最近はっきりと自覚することが増えた。

・ドラマ『The OA』がものすごく面白かった。
観ながら、これは自分の観るものの中ではかなり多くのひとに好かれる、いわゆる万人受けするタイプの作品だな、とおもってみていたから、後で調べたら賛否両論でおどろいた。スピリチュアルな題材だからかもわからないけれど、万人、のことはよくわからないな、とあらためておもった。

・曲を作っていると定期的に、音楽とは何か、を考えて手が動かなくなるのだけれどその周期が年々早まっている気がする。
早朝や深夜の静かな自室がとても好きだ。そこに音楽は要らない。音楽は(少なくとも)多くの場合必要じゃないしあるいは全く要らないのかもしれないとよくおもう。
だから音楽が必要なくなるために、音楽を作るのかもしれないと考える、その数秒後には、自分は音楽を作ることが好きだし音楽を聴くことが好きだと強くおもう、こういう思考の道筋がそのまま音楽になる。もう少し精確にいえば、こうした思考の道筋を形にしたものを「曲」と呼ぶように便宜上している。

・Blurがサマーソニックで来日するので観にいく。デーモンがいなかったら、きっと自分は今のスタイルで音楽を続けていなかっただろうな。ギリシャラブをはじめたとき、Blurは活動していなかったから、自分もBlurも生きて音楽をやっていることがぼくにはなんだか信じられない。

・ずっと夢みたいだ。自分がミーティングで今後の予定を確認したり、電話でスタジオの予約を取ったり、何かしら現実的な、そしてたいていは事務的な行為をするのは、これが夢じゃないと確認するためにしているのだろう。

・もう結構前だけど『宝石の国』の連載が再開されたっぽい。でももう続きから読んでも展開から何からすべて忘れてるから完結するまでは読(め)まない。

・光文社古典新訳文庫の『失われた時を求めて』も同じなんだけれどこっちはもっと適当に読んでもいいしあたらしい物語を読むわけじゃないから飛ばし読みでもいいしどこから読んでもいいし、とおもうし実際そうなんだけれど訳が変わると物語はあたらしくなる、というのが「スワン家の方へ」をとりあえず読んだ感想でもあるので悩ましい。


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