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もっとファンタジーを! 序章「Joyful」

あらすじ

高校生の主人公、出花赤城は突然地球とは別の世界にワープした。その世界は地球で言う魔法がみんな当たり前に使える世界で、その世界に溢れる魔力に触れた赤城は特殊能力を獲得する。それは、「瞬間移動」と「別の次元に飛ぶ力」。これによって地球には帰還できたのだが、赤城がこの能力を地球に持ち込んでしまったせいで友達、そして地球を巻き込む事件に発展する…。

序章

ある宇宙にある星が誕生した。
 地球の隣の宇宙で地球と同じ場所にある星には生命体と呼べるものは居なかった。
 ただ、そこには地球の言葉でいう「魔力」のみが存在した。

 ある時そこに「意識」が生じた。
 言葉も持たずにただ思考するのみの存在。
 その存在はその魔力で宇宙を見ていた。ただ、見ていた。
 ある時に自分のいる宇宙を見尽くしたので、別の宇宙を覗き始めた。
 いくつもの宇宙のいくつもの星々、そしてそこに存在する生命体を見た。
 その中に地球もあった。
 地球は他の星と比べても特別で、興味が湧いた。
 そしてだんだんと地球を見る時間が長くなった。
 地球では様々な形をした何かが様々な営みを繰り広げている。
 見ているうちに色々と学んだ。そして、意思が芽生えた。

 何千年と見ているうちに地球では様々なことが起こっていた。
 様々な生命体が持ちつ持たれつ生存し、消えては生まれを繰り返していた。
 そのうちある種が他を凌いで繫栄し始め、地上を支配しようとしていた。
 その生物は種は同じでも争った。それを繰り返していた。

 そんな様子を面白半分で眺めているうち、自分の魔力が減っていっていた。
 そこで、その存在は地球を参考に自分の星に大地を創り、生命を創った。
 長い時間をかけて設計し、食物連鎖、食物網を創り、すべての生命に自らの魔力を与えた。
 そして人間の様な知的生命体も創った。
 「この生命にこの星を支配してもらおう」
 この生命体が力を持ち、活力に溢れれば、魔力も増えて星自体に還元される。
 その存在は魔力をほとんど使い、眠りについた。
 星全体の魔力量が増えたら、再び目を覚ますだろう。

 少しして目を覚ました。
 目が覚めると自分が作った生物たちに囲まれていた。
 その生物たちは本能で目の前の存在が自分たちを作ったことを理解しているようだった。
 それもそのはずだ。彼らには自分の魔力が血液と共に流れているのだから。

 そして、その生物の中には人間もいた。
 魔力を与えたせいか地球程の文明は持っていなかったが、ある程度の想定撮りで適度な文明を持ち、自分を信仰の対象にしていた。
 自分の見た目は親しみやすいように子供の姿にしているが、誰もが自分を神と認めた。
 そして、人々や生物は、営みの先にこの星と一体化して循環が起こることを理解している。そしてそれを誇らしいとしている。
 人々は自分に「ソウ」という名前を付けていた。
 意味は「始まり、源」らしい。
 今までは森の中で眠りにつき続ける自分とその周りを神域として整え、信仰していたそうなのだが、自分が目覚めるとその場所に神殿のようなものを作ってくれた。
 そして、どんどん人々との交流が盛んになった。


各章リンク

序章:本ページ
第二章:もっとファンタジーを! 第二章「Face to face」|逆倉青海 (note.com)
第三章:もっとファンタジーを! 第三章「May be」|逆倉青海 (note.com)
第四章:もっとファンタジーを! 第四章「Aberration」|逆倉青海 (note.com)
第五章:もっとファンタジーを! 「Make a aberration to you」|逆倉青海 (note.com)
第六章:もっとファンタジーを! 第六章「Joyful in the world」|逆倉青海 (note.com)
第七章:もっとファンタジーを! 第七章「Jerk」|逆倉青海 (note.com)
第八章:もっとファンタジーを! 第八章「Absolutely aberration」|逆倉青海 (note.com)
第九章:もっとファンタジーを! 第九章「Sacred」|逆倉青海 (note.com)
第十章:もっとファンタジーを! 第十章「Oracle」|逆倉青海 (note.com)
第十一章:もっとファンタジーを! 第十一章「No life No lives」|逆倉青海 (note.com)
最終章:もっとファンタジーを! 最終章「Day around daily」|逆倉青海 (note.com)


ぐんぐんどんどん成長していつか誰かに届く小説を書きたいです・・・! そのために頑張ります!