痩せていれば健康?|シニア健康情報
一般的に、
やせている方が健康で、
太っている人は不健康、
といった評価をしがちだけど、
高齢者に関してはそうでもないそうだ。
私は既に67歳で、
かつぽっちゃり型の体型になっているけど、
わざわざ
「もっと痩せないとだめですよ」
と注意してくる人達もいる。
医療従事者でさえも、
とにかく痩せなきゃだめなんだ、
と思い、
他人に強制しようとするのは考えものだ。
しかしながら複数の研究機関による
研究結果として、
日本の35万人以上を対象とした
大規模研究では、
男性の場合はBMI 25-27で死亡リスクが最も低く
BMI 23未満や30以上で死亡リスクが上昇したとのこと。
もちろんこれは傾向を示したものであり、
全員が全てその通りになる、
というわけでもないだろうが、
そういう傾向にあるということが判明している。
老年医学を専門とした、
和田秀樹先生のお話では、
65歳未満と65以上では、
食生活に対する考え方は、
全く逆になるとのことだ。
特に高齢者になるほど、
脂肪や筋肉も落ちてきて、
転んで骨折してしまい、
手術が必要となる場合もあり、
この時に痩せている人達は、
手術に耐えられる体力がない、
手術後も一週間程度食事ができない場合もあり、
それにも耐えられない、
といったことが起きているとのことだ。
だから、
自分の好きな食事を無理に我慢して痩せるのではなく、
ある程度食べたいものは食べて、
脂肪や筋肉が落ちないようにしておく必要がある、
とのことだ。
この課題とはまた別だが、
私の知人は、
塩分が体に悪いとのことで、
ひたすら塩分を抜くような食事をしていたところ、
体調を崩してしまったので、
病院で診察してもらったところ、
栄養不良とのことで、
具体的には「電解質不足」と言われたそうだ。
世間一般で言われていることを、
そのまま信じ込んでしまうのは、
返ってリスクが伴うということが確認された。
私と同じシニア世代の皆さん、
あくまでもバランスを考えながら、
健康に長生きしましょう。
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