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「あなたはやり遂げた」(『ムーラン・ルージュ!・ザ・ミュージカル』 東京公演2週目の感想)

今年のムーランルージュは(自分比で)普段以上に結構な回数を観に行く予定なのと、感想を書くことが好きなので、せっかくだし週に1回は何らかの形でまとめたいなと考えていたので実践してみるものの、敬愛するクリスチャン役の井上芳雄さんの休演が発表されてしまったので、芳雄さんに限ってそんなことあるのかといまだに夢みたいに思ってしまい、これを書いてる時は少しテンションが変だと思います。あとは、休演直前の公演を観劇していたものの、芳雄さんはそんな歌い方してないよ?と私が認識と違う様子を呟いているポストも拝見されるので、感想の残し方がよくわからなくなりました。真実はあの日の劇場にしか残っていないので、お互いに「トトロいたもん!」と思われる議論は不毛なのでやりません。私が見た幻覚かもしれないけど、進めたいと思います。元々「脊髄反射で詳細に残す」よりも「人の感情を一度通ったものを残したり拝読するのも好き」なので性に合ってるかな。私の感想(幻覚)です!

芳雄さん、本日7/4の公演から復帰とのことで、発表を受けてとても安心したけど、くれぐれも無理はなさらず…!そして、急かすわけではないけど今週末はきっと芳雄さんのお誕生日に大勢の方が駆けつけると思うので(ここに間に合わせようとしてくれたのかな、とは思わずにはいられないけれど)、元気な姿の芳雄さんを芳雄一味の皆がお祝いできますように。
何の因果か、元々今週のムーランルージュは今日のソワレと週末のチケットを持っていたので、復帰公演となる回を観劇予定です。でも心からムーランルージュを楽しむ気持ちは忘れたくない。それがきっとお互いにとって本望だと思うので!

そして、公演を繋いでくれた甲斐くん、本当にありがとうございました。予期せぬマチソワになったりしてお身体に相当負担がかかっているんじゃないかと心配だけど、カンパニーが丸ごと守られますようにと願うばかりでさす。


キャストボードと座席からの景色で振り返り

6/27ソワレ
安定の上手端っこから。
なぜかこの角度からの景色を拝みがちな今期。
6/28マチネ
1階2階の差はあれど、2日間連続で壁とお友達の席。
何故だかわからないけど今期は上手に座りがち。
6/29マチネ
勝たんしかドセン!すごかったーーー!

先週は上記3公演を連続で観劇したのですが、プリンシパルの中だとクリスチャン、ジドラー、公爵がずーっと一緒でそれもまた面白かった!3連チャンお疲れ様でした。
サンティアゴとニニのペアも、組み合わせが変わらず固定だったのも良き。色んなペアを見たいものの、このペアはこういう特性があるよね〜と頭の中で比較しながら観られるのもやっぱり複数キャスト制の面白さかな。

上手側の壁席が今期なぜかとても多いのだけど、今のところ昨年あんなに言われていたCrazy Rolling冒頭のクリスチャンが見切れてないのでやはりポジションが変わったのだろうか。今期、座ったまま歌うパートで(原曲で言うCrazyの部分)「もう君はいない」と歌いながら床を撫でる芳雄さんが本当に好きなんだよな…この一年でベートーヴェンがあったからこそ床ともっと仲良くなったでしょ…
端の席とはいえYour Song後のキスで溶ける「ぼくはくりすちゃん🤤」がとても良く見えるのでこのアングルでの壁席を勝手に「ぼくはくりすちゃんシート」と呼ぶことにした…発券していなくて座席がまだわからないチケットもあるけど、わかっているだけであと3回は座る予定がある縁の強さ。上手側壁側に居座る亡霊になりたい。
しかし上手側壁席の面白いところがもう一つあって、Crazy Rollingの歌い出しが、クリスチャンを絶望の淵に突き落とした上に公爵に「お前は俺のものだ」と言い放たれるし咳き込んで苦しいしもう限界のサティーン越しに、項垂れて絶望真っ最中クリスチャンを拝めるので、この地獄オブ地獄のアングルがたまらないのです。ムーランルージュの中でも辛いシーンがわりと好きなので、ベストアングルを見つけてしまったかもしれない。

そんな中友人が当ててくれた1階ドセンが素晴らしくて…!「こうやって見るんだよ」と正解を教えられているような気持ちになる。Your Songリプライズをサティーンがクリスチャンに歌いかける劇中劇のシーンの背景で、ハートが見切れなかったのは今期初だったな。

井上クリスチャン×橋本ジドラー×伊礼公爵 

アクの強さとタイミングの良さは天下一品

井上芳雄さん、橋本さとしさん、伊礼彼方さん。この三人、「混ぜたら危険⚠️」の注意書きを貼った方が良いレベルで大好きだ…(最大級の褒め言葉)
キャストの組合せによる化学反応どころか、混ぜたら有毒物が発生しそうなキレッキレの組合せなんだよね。でも安定感が抜群だから、何が起きても大丈夫だなと思わせてくれる。その証拠というか、昨年もこの三人が揃った回でサティーンのFireworksの後に象の部屋のセットが登場しないハプニングによって中断したけど、中断後のクリスチャン登場シーンの「随分と時間がかかっちゃってごめんなさい」とか、フィナーレでのジドラー登場時に今日は全三幕公演だと冗談めかして挨拶したりとか、ピンチを起爆剤として場を盛り上げちゃうプロ達だなと唸った。

天才的に息の合ったSo Exciting

場が温まれば温まるほど、直接的に下品で良いな〜!「テーマは愛!」と「死!」と、のあれでサティーンの方見て驚いちゃう芳雄クリスチャンとか(可愛いね)、クリスチャンへの「ケツを出せ!」の後に「いただきます」と一礼しちゃうさとしジドラーとかもうアウトだね……そのアウトさが好きだよ……
丁重に扱われているのかぞんざいに扱われているのか、結局巻き込まれ事故を喰らうように後者だとわかった後の伊礼公爵のリアクションも慣れたもので、曲終わりで肩に乗せられてるぬいぐるみとかロートレックに思いっきり吹きかけられる紙吹雪がシルクハットに入っちゃった時の見せ方とか、回数重ねるうちに更に新しいことを沢山やってくれるんだろうなと期待してしまうよ!

橋本ジドラーの愛

オープニングナンバーの後、Sparkling Diamondの口上を述べるジドラーの「サティーン」と彼女の名を呼ぶクリスチャンの「サティーン」の声が重なる瞬間が大好きで、芳雄さんとさとしさんの組合せは初演と再演どちらの初日でも一緒だったので、過去の二人の共演歴を考えてもグッとくるものがあるなぁ。「これはサティーンという女性の物語」だと語り出す芳雄クリスチャンを見つめるさとしジドラーの愛と敬意の眼差しや、お互いに一礼して次の展開に進む瞬間が好き。ジドラーは”輝くダイヤモンド”を、クリスチャンは生涯忘れられない愛を回顧する瞬間なんだ。

ボヘミアンの誇りを失うほどの嫉妬 井上クリスチャンと伊礼公爵

この二人が揃う回こそ「リップ音の応酬」だと思ってて、サティーンを自分の所有物だと見せつけるかのように稽古場や(Only Girl in a Material Worldの歌い出しの)シャンゼリゼ通りで響かせまくる伊礼公爵に対して、芳雄クリスチャンはCome What Mayの「口付けに溶けたい」の歌詞に合わせて愛おしそうに1回だけ決める、その対比が良いな。
芳雄クリスチャンはBackstage Romanceの稽古場でリップ音が聞こえたらすぐ楽譜を叩きつける日や、もはやリップ音が聞こえないように叩きつけるようにすら感じる日もあって面白い。
クリスチャンが公爵に直接的にNOを突きつけるのは劇中劇の「彼女はあなたを愛していないからだ!」だけど、その前にサティーンへ思いっきり嫌味を突きつけるセリフの中で「あいつの欲望や金のせいで」という言葉が出てきるのが好きで、クリスチャンにはない立場や金を利用することで我が物顔でサティーンを囲い込める公爵への嫉妬もあるんだろうなと思うと、「持つ者」「持たざる者」の対比によってクリスチャンの意地らしさが益々際立ってしまい好きが止まらない。恋によってボヘミアンの誇りを失いそうになってるクリスチャン。
二人の直接的な闘いはないけど、So Excitingの「船乗りはブチ切れ命かけ闘う♪」のシーンも見たかったな!笑 でもロクサーヌ前に屋敷に乗り込んでくるフラフラな芳雄クリスチャンと余裕な伊礼公爵との対比も温度差もやっぱりすごく良いな、この二人。

サンティアゴ×ニニ

ダンサーペアで魅せる中河内サンティアゴと藤森ニニ

中河内雅貴さんと藤森蓮華さん。身体的にも目を惹く二人の並びに目を奪われるようなペアで、特にロクサーヌが好きかなぁ。内面から熱さを滲ませるだけでなく、歌う懇願のクリスチャンの横で容赦無くダンスで現実を見せるような冷酷さすら併せ持つ二人。
私が観たこの二人の回、カテコでは毎回ガウチさんが蓮華ちゃんをリフトして捌けていくけど今年はずっとこの形で行くのかな?最後まで麗しの二人の印象を更に際立たせてくれるこの演出が好きだな。そして蓮華ちゃんが昨年やってた脚上げを封印しているのに何故かそのスピリットを引き継いで(?)毎回脚上げしてくれる伊礼公爵。
しかし、ここ最近蓮華ちゃんがオペラ泥棒で困ってる。Backstage Romanceやロクサーヌだけでなく、Shut Up and Raise Your Glassなど大勢の中でニニとして振る舞う蓮華ちゃんの立ち姿や、ムーランルージュである程度の地位を築いてきたプライドと、サティーンのことは越えられなかった悔しさも滲ませるような“人間らしさ”に惚れるしかないんだ…

”美女と野獣“感がたまらない、中井サンティアゴと加賀ニニ

ワイルドさが優勝している中井智彦さんと女王猫のような加賀楓さんの並びがもう本当に、ギャップ萌えでしかない。楓ニニの本能的な魅力を引き出すようなサンティアゴのBackstage Romanceでの低音が好きすぎるし、そんな相手に放つ「当然でしょ、ブタ!」の威力よ。
カテコでサンティアゴをニニがエアパンチ(肘打ち)するのもケンカップル感が強くて可愛いな!初日では中井サンティアゴ×蓮華ニニも、中河内サンティアゴ×楓ニニのどちらもこの振りだったから、これが定番の型ではあるのかな。初演ではやっていないアレンジをカテコでも加えてくれるのが本当に楽しい。

Your Songの中のドラマ性

「使った」→「作った」、の誤りですね…

Xのポストそのまま載せちゃうけど、Your Songはサティーンとクリスチャンどちらをも肯定するような曲だし、象の部屋においてはクリスチャンがサティーンの心を溶かすだけでなくクリスチャン自身も商業的な下心を捨ててサティーンにのめり込んでいく一曲なのだなと気付かされた。やっぱりこういうクリスチャンの変化を感じられる芳雄さんの芸の細かさが好きなんだよと改めて!

Wサティーンの“死”の見せ方

おそらく平原綾香さん自身が相当なこだわりをお持ちだと思うんだけど、事切れる瞬間が明確だし、その瞬間に向かって徐々に魂が抜かれていうようなグラデーションが素晴らしい。私が大好きなセリフ「私の葬式で、下品な歌を歌ってね」は、あーやサティーンの気高さのピークのようにも感じる。
かたや望海風斗さんの「私の葬式で、下品な歌を歌ってね」は、下品な世界で生き続けてきたジドラーや自分自身へのプライドや憐れみ、嘲笑がないまぜになったようなものを感じ、死の直前の「隠していてごめんなさい」からクリスチャンにようやく素直になれるところで一番の幼さを見せるんだよね。
Wサティーンの二人は、元々の持ち味も違うからこそキャスティングの妙を感じるし、サティーンとしてどう生きていくかの違いも絶妙なところが本当に好きだな。

「あなたはやり遂げた」(6/29マチネ)

突然別のミュージカルの話をするけど、『ウィキッド』の中でオズの魔法使いが「私の故郷では、皆の信じたことが歴史と呼ばれている」というセリフがある。このセリフについても数日考え続けた。出回る情報で何を信じるかは自分次第。でも実際どうだったかという真実はあの日の客席にしかないし、映像が残っているわけでもないから真実は誰にもわからない。
だから事細かに色々と書くリスクはあるはずだし、そう書かれた本人にとっては不本意かもしれないと情報の取り扱いに迷いがあったものの、あの日の芳雄さんが、サティーンの言葉を借りるならば「あなたはやり遂げた」ことは、例え大きな声で叫ばなくたってどこかには残したくてふせったーに書いたりしたけど、出回る情報に反論したい気持ちもあったのでふせないこちらにもちゃんと書くことにします。あくまでも個人の感想(幻覚かもね)なので、同じ回を観た人それぞれによって感じ方バラバラだと思うことは当たり前。 ただ、決して過剰に煽ったりはせずに、観たこと聞いたことにシンプルに心配な声をあげる芳雄一味の皆様の愛には泣きそうになってしまった。優しいポストをしてくださった皆様の投稿を拝読して私まで救われていた。ありがとうございました。

確かにCome What Mayくらいから、あれ、芳雄さんの声昨日と違くない?高音がすこんと抜けてくる感じが弱まってるように感じるけど大丈夫?ってなったものの、杞憂かもしれないしあの芳雄さんに限ってねぇ…と一旦忘れることにしつつ、望海サティーンがいつも以上に「愛してる」の掛け合いでハリがあるようなパワフルさで劇場の天井まで届くように歌い上げていたことがとても記憶に残ってて、のぞよしペアだからこその強み、まさに世界が無限に広がっていくような心地良さを感じたかな。 望海さんと芳雄さんが歌うパートを入れ替えていた、という内容のポストを見かけたけど、私にはわからなかった。Elephant Love Medleyで芳雄さんが普段と違う歌い方をしていたとか言うのもわからなかった。
Chandelierでクリスチャンのグラスだけ緑の光がつかないトラブルも起きるし、よりによってどうしてこのタイミングでトラブルが…って結構ドキドキした。この曲が終わるとロクサーヌからのCrazy Rolling、クリスチャンが歌い続けて声を張り続けるスーパー井上芳雄タイムが始まるけど、芳雄さんだから勿論やってのけちゃうのか、何かが変わるのか、いや変えてくるのか、とにかくShow Must Go Onだから見守るしかないぞと謎の高揚感すらあった。こんな時でも、バスドラムの音と共にロクサーヌへの切り替わりで顔上げる瞬間のクリスチャンは世界一かっこいいんだ。
ロクサーヌの序盤で4回ある「やめてくれ頼むから」、4回全部変えてくる芳雄さんクリスチャンの手のひらの上でずっと転がされていたいほど表現力の引き出しに惚れ惚れしてしまうけど、最後の「やめてくれ頼むから」がもう力尽きそうで、サティーンをそうやって扱うのをやめて欲しいという嫉妬ゆえの拒絶じゃなくて、クリスチャン自身も振り回されて限界だから体力的にももうやめて欲しい、この状況から解放されたいんだと、クリスチャン自身が降参したいんだという方向からのアプローチに感じてとても良いな〜となったり。今考えればそうやって緩急つけることで公演を乗り切ろうとしていたのかもしれないけど、張り上げるところと呟くように歌うところの緩急が大きめのロクサーヌで、いつも以上に劇的に感じたんだ。
それでCrazy Rollingが始まって「愛の傷跡 苦しみの雨音」の後の「もう聞きたくない」が前日までの2日間は歌うというより叫びに近いような印象で、初演も再演もここは歌とセリフの境目を攻めるような歌い方が好きすぎるなぁと毎回唸るほどだけど、この日のマチネは何のアレンジもせず譜面通りと思われる歌唱で、私はそのパターンを初めて観たから、来るぞ来るぞ…!今日もまた歌とセリフの境目を攻める芳雄さんの技が…!あっ違った、そっちか!ってその意外性に撃ち抜かれた。
個人的にこの日は、最後の劇中劇でクリスチャンの姿は見えないけどクリスチャンの声だけ聞こえてる望海さんの耐える芝居と、サティーンの視線はこちらを見てくれないならもう突き進んでやるよとでも言いたげな自暴自棄感溢れる芳雄さんの芝居の拮抗がとても良くて、そのふたつが融合を迎えるラストシーンがなんて綺麗なんだろうなと痺れた。 シンプルさに重きを置き、だからこそ相反する方向に向かっていた二人が実は似たもの同士だったと思わせられるような融合のラストが素晴らしかった。
Come What Mayリプライズの「今君に捧げよう」 も、ちょっと絞り出してる印象ではあるかなと思いつつ、サティーンを見送った後だし当然まだ気持ちが戻って来れてないんだな〜という説得力が強まってて切なさ倍増。リアルクリスチャンがそこに居たんだ。まとめると、このそういうアプローチもあるんだな、と私は新しい引き出しを感じた回だった。無限の引き出しの中身はやっぱり豊かな表現力で溢れてる。確かに毎日観ていたり芳雄さん定点観測のような観劇の仕方であれば多少の違和感には気づくかもしれないけど、この日の芳雄さんは、客席に向かって毎回と同様に、1回きりの特別な、豪華絢爛なムーランルージュを届けていたんだ。決して他の回に劣ったりなどしない、1回きりのムーランルージュ。あなたはやり遂げた。
とはいえ、楽観的に捉えることで、少しざらりとした不安に蓋をして目を背けたかっただけなのかもしれない。色々と書いたものの全て幻覚かもしれないけど、ドセンだったおかげで、ロクサーヌでクリスチャンが指を差しながら後退りする時に私自身が指を差されているように感じ、没入感半端なかったな。何度観劇していたって、私にとっては6/29はやはり特別な1回だったんだ。

私が求めるクリスチャン像 実年齢ってそんなに大切?

芳雄さんが、ファンが考えている以上に“若さ”を意識してるんだなと折に触れて思うので考えてみたけれど、「実年齢ってそんなに大切?」と私は思ってしまう。何にでもなれるのが役者で、何にでもなれる俳優さんを追っている自負が私にはある。再演よりも幼さを全面に出してくれるからこそ、3時間のうちにジェットコースターのように変わり続けるクリスチャン像が面白いんだ。豊富な経験値ゆえに無限の表現力を操るクリスチャンに、今日も夢中になってくるね。

ということで、私の今週のムーランルージュは今日からようやく始まります。
劇場から離れている間は、なんでこんなに夢中なんだろうな…と冷静に考えてしまうこともあるけど、結局最後の最後で「みんなでCAN!CAN!」(紙吹雪パァァァァン)を迎えるために、楽しいシーンも甘いシーンも苦しいシーン全部も見届けながら、演者や公演関係者の皆様と一緒に3時間走り続け、紙吹雪と共にゴールテープを切っているような伴走感すら感じる。ただ観てるだけなのに、こんなにもイマーシブな非日常を味わせてくれるのがムーランルージュ。ガチャガチャして下品で卑猥で悲しくて辛くて苦しくて絶望して、でも最高にぶち上がるという、言葉で定義しようと試したって上手くいかないほど、この色んな意味で豪華絢爛なミュージカルを私は何があっても愛してるよ。おわり。


再演初日の感想も再掲✍️


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