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金融系×ユーザ系×年寄りエンジニアがハッカソンに参加して学んだこと

先日ハッカソンに参加した。よく耳にする「最新技術に触れられたー」とか「0からの創造体験ー」などの学びが得られるかとおもっていたら、想像以上にとんでもない「素敵な学び」が得られたので皆様に紹介したいと思う。ちなみに参加したイベントはこちら。

ハッカソン 一般的に言われるメリット

ネットを参考にするとこのように解説されている。

1.0からプロダクトを制作する経験が得られる
2.最新技術に触れられる
3.業務の幅を広げられる

そのほか「開発力を磨ける」「新しいアイデアが生まれる」「オープンイノベーションの実現」などがよく耳にするキーワードである。エンジニアの方からすると、「開発力が磨ける」というイメージが強いのではないだろうか。よくあるのが「開発力の無さを痛感しました」もっと勉強しようと思います。。だ。もちろんそれもあるのだが、実はもっと有益な学びがあるのだ。

学べ!「経験した」だけで終わらせてしまってはもったいない

「0からプロダクトを作成する経験が得られる」とある通り、ハッカソンは0から始めて、作りきるところまでがその活動である。私のようなバックグラウンドのエンジニアにとっては、0からの創造はなかなか経験する機会が無く貴重な経験であることには間違いない。しかし、「経験したよ」にとどまってはもったいない。この経験の中に貴重な学びがあるからだ。超短期間(今回は8時間)でアウトプットすることが求められるハッカソン、

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仮にとても良いものを制作していたとしても、時間内にアウトプットしてオーディエンスに魅せられるものが出来上がらなければ目標は未達となってしまう。「限られた時間で最高のアウトプットをする」この成功の鍵を学べるのがハッカソンの魅力だと思う。すなわち、「0から作成する経験したよ!」で終わってはもったいないのである。

4つの鍵と学び

限られた時間でアウトプットするために重要となる鍵は4つありそうだ。

1.己の力(生産力・開発力など)の理解
2.それに基づくアウトプットまでの道のりを見通す力、計画する力
3.決断力・変化を許容する力
4.進める力

1.己の力(生産力・開発力)を知る

0から作成するモノは、プロダクトに加えて、オーディエンスに訴求するためのプレゼン資料など多岐にわたる。自分がどれくらいの開発力・生産力をもっているか?これを理解をしていなければ実行計画をプランニングできない。超短時間で創作活動をするハッカソンは自分の最大パフォーマンスを知るのに適したイベントだ。自分の生産力の限界はどれくらいなのか?得意・不得意はどの分野か?ハッカソンに参加するとこれがよくわかる。

2.アウトプットまでの道のりを見通す力、計画する力

己の力を知ったうえで、アウトプットまでの道のりを素早く計画しなければならない。開発にはどれくらいの時間がかかるのか?プレゼン資料の作成はいつ着手すべきか?どこかで躓かないか?など見通しを立てるうえで考慮すべき要素はたくさんある。それらを素早く評価し計画に落とす力がとても重要であることに気が付くことができる。

3.決断力・変化を許容する力

自分が作りたいものを作ろうとすると、どうしても良いものを作りたくなってしまう。しかし、時間的制約が厳しいのがハッカソン。思わぬトラブル(多くは技術が追い付かずやりたいことが実現できない)に見舞われ、当初の計画を変更しなければならないシーンも多々ある。当初計画からの変更を許容する力、前述の見通す力・計画力と併せて次の一手を決断する力がとても大切である。これがとても難しいことも学ぶことができる。

4.進める力

失敗を恐れたり、完璧なものを求めるあまり、「うーん。。。」と考えて進めることができない、私のようなバックグラウンドを持つ技術者には結構多いのではないだろうか。また躓いて立ち止まってしまうこともよくある話だ。とにかく前に進める!だめなら変更を許容して次を進めるというチャレンジ精神と強い意志と推進力がとても大切である。これができないと時間内にアウトプットできないということがハッカソンを通じて良く理解できる。

ハッカソンは日常の生活や仕事、プロジェクトを超圧縮したようなものだ

なにかモノ(コト)を作って、だれにかに届ける。これは日々の仕事や生活で絶えず行われていることだ。ハッカソンはこの日常的な行為・プロセスを超短時間に超圧縮したものだと感じた。時間的超圧縮&極限状態に追い込むことで、日常の緩やかな流れの中では気が付かなかったことに自ら経験することで気付く。これがハッカソンのメリットであると考える。この気づきは、「日常」の生活・仕事・プロジェクトなど多くのものに適用することができるであろう。

そんな今の日常はVUCAだ

「VUCA」=「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」

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いまはそんな時代と言われている。予測困難な状態であっても、常に先を見通し変化を許容しながら決断をしてとにかく進める。これがいま求められている力であり、ハッカソンはそれに気づかせてくれるよいコンテンツなのだと思う。
金融系×ユーザ系×年寄りの3拍子揃った頭の固いエンジニアである私はこれらがとても苦手であり、VUCAな時代で生きのこるためにも、今後もハッカソンで学びを得よう(鍛えよう)と心に決めるのであった。


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