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10月の家業エイドはオンラインとオフラインの垣根を超えた「繋がり」が豊作。

家業を持つ人どうしがオンラインでつながるコミュニテイ「家業エイド」。10月の「家業エイド」で起きた色々なことを運営スタッフがレポートします。今回レポートするのは、自身も123年続く呉服店を家業に持つ、さやかです。

誰もが経験したことのない新しい生活様式が求められるなかあっという間に迎えた10月。それぞれが感染防止につとめながら、コロナ禍中でもできること、できないことが見えてきたこのごろ。
こんな状況でも「なにか楽しいことをやろう!」と「家業エイド」ではオンライン・オフラインの垣根を超えた交流が盛んに行われていました。家業という共通点から新たな繋がりが生まれていく様子をみていきましょう。


京都祇園の旅館を家業にもつかげやまさんからリアルイベント「家業マルシェ」の呼びかけがありました

京都祇園の旅館を家業にもつかげやまさんは、下北沢でご自身のコワーキングスペース「いいオフィス下北沢」を運営しています。そこで行われたリアルイベント「家業マルシェ」の呼びかけはSlackのこんな書き込みから始まりました。

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すると、瞬く間にメンバーから続々と反応が!参加者をコメントで募り、開催の詳細が決まっていきます。

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イベントの様子はこんな感じ。開放感溢れる環境で換気もばっちりです。外には屋台が並びまさにマルシェという雰囲気です。

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イベント後は、参加者のみなさんによる写真も交えたレポが投稿されました。仕事で行けなかった私も雰囲気だけ味わいつつ、うらやましさでいっぱい。第2回の開催、楽しみにしています!

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マルシェにも参加されたまゆさんのお悩み投稿からはじまる「カジュアル家業相談会」

次にご紹介するのは、マルシェにも参加されたまゆさんから始まったお悩み相談です。ことの発端はこの投稿。コロナ禍でお店を運営する家業について、どのようにピーク時を切り盛りすればよいかというテーマで盛り上がりました。

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ここから、「カジュアル家業相談会」を実際にやってみませんか?という話に。堅苦しい形ではなく、あくまでカジュアルな会。オンラインのお茶会形式でも、実際にマルシェのような場で開催しても面白そうですよね。

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私もSlackにちょっとした悩みを投げかけてみました。こんなちょっとした投稿にも真剣なレスポンスをもらえる優しさ。仕事における親世代とのコミュニケーションの取り方について、というのは常々話題にのぼる家業持ちの悩みですね。いい解決法、まだまだ募集中です。

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まゆさんがお手伝いしている「茶のつたや」にふらっとお邪魔して来ました

オンラインだけではなく、リアルでつながっていく「家業エイド」の流れに触発されて、私もまゆさんの家業である「茶のつたや」にお邪魔してみました。創業92年の歴史感じる店内で美味しいお茶とお菓子をいただきながら、カウンターを陣取ってあるあるネタからお互いの家業についてちょっと踏み込んだ話まで。少しお邪魔するつもりがついつい話し込んでしまい、せっかくの機会なのに写真もほとんど撮らずじまい。

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特に店先に飾られた戦前の町並みを描いた地図を見ながら伺った町とお店の変遷についての話が興味深く、その土地や人々の生活に深く根付きながら続いてきた家業の歴史を感じます。
会話のなかに「なぜ何代も続けられているのか」のヒントがたくさん転がっていて、これからを生き抜くための先人の知恵がつまっているように感じました。同時に家業を繋いでいくことの難しさも痛感。

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余談ですが、コメントで飛び出した「いつか未来の誰かが、その地域の歴史を学びたいってなったとき宝物になります!」は名言です。ちょっとした写真やレシート、請求書なんかも立派な史料になるんですよね。家業史をつける、という発想は今までなかったのですが、俄然興味が湧いてきました。叶うならば時空を超えて、創業者にインタビューしてみたいです。

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noteの記事を読んだり「家業エイド」のメンバーのみなさんと話したりしていると、こんな方法があるのか!という自由で多彩な家業との関わり方が見えてきます。あとを継ぐことの固定観念やプレッシャーから解放された気がして、今までよりずっと自分の家業が好きになってきました。私自身も、恥ずかしながら 1年前まで実家にも寄りつかないような生活をしていたのに、今では立派な家業手伝い屋です。

友達でも同業者でもない、特殊な家業持ち同士という繋がり。蓋を開けてみたら、同じ境遇の人はたくさんいるんですよね。同じ悩みや心配ごとを共有しながら ときどき助け合いながら、「家業エイド」という新しい価値観を作っていく。「あ、今日も仲間を見つけた!」そんな気持ちで、今日も「家業エイド」をを開きます。ここからまたどんな新しい繋がりが生まれるだろう。すでに11月のまとめを書くのが楽しみになっています。

(文:家業エイド運営スタッフさやか)



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