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ぶどう農家を家業に持つ親子が、腹割って話してみた

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“家業について、親と一回腹割って話してみよう”

話しづらい家業のことを話してみたら、お互いが知らなかった本音が見えてきます。家業があるひともないひとも、ちょっと隣の「家業会議」、のぞいてみましょう。第1回目は、ぶどう農家を営む、竹内さん親子です。

──今日は、家業についてざっくばらんにお話聞きたいです。

竹内 かをる(以下、母):家業ね。どうしても縛られるものだよね。うちの家業のぶどう農家は、私にとっても家業だったから。

竹内 勇樹(以下、息子):僕はポジティブに考えているけどね。

母:そうなのよね。能天気なのかな(笑)


「本当の厳しさを知らないんじゃない?」「それはあると思う」

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──今はお母さんが農業をやられているんですか?

母:そうそう。ひとりで7年間やっているんです。否が応でも降ってきたというかんじで始まりました。農業って一年放っておくだけでだめになってしまう。仕方がないのでやり始めたという感じです。勇樹が能天気なのは、どこかで農業に豊かさを見出していたからではないかなと思います。私がいろんな人と関わりながら、笑いながら農作業をしたり、土や植物に触れるのに喜んでいる様子を見て、夢を抱いてるんじゃないかしら。

息子:まぁ確かに、僕は能天気だね。

母:本当の厳しさを知らないんじゃない?

息子:それはあると思う。農業をやりたいと思ったのが、祖父の手伝いをちょっとやるだけですごく褒めてもらえたからなんです。少し手伝うだけでプラモデル買ってくれたりして。それで面白いなって思って。

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母:親があんまり褒めなかったからだ。それ、私知らなかった。そうそう、そういえば、私がくるみを洗う作業をする時、「そんな少しじゃだめだよ。くるみを洗うなら、2ケースなきゃ」って勇樹が教えてくれたことがあるんです。「あれ?知らないうちにおじいちゃんのお手伝いしていたんだなぁ」って思いました。父はもういなかったけど、息子に教えてもらうこともあるんだなぁ、と。おじいちゃんも嬉しかっただろうななんて。でも、まさかプラモデルをもらっていたなんて。お小遣いももらったんじゃないの?

息子:お小遣いはもらってないよ。現物支給。そのくるみのこと、覚えてるよ。くるみのことだけじゃなくて、おじいちゃんがぶどうの品種の話を教えてくれたりして、面白いなって思ったのを覚えてる。

母:私の知らないところでそういう環境があったのかっていまさら知りました。私は自分の親が農業をしている様子をみてきて、あまりに厳しいものだったので、息子に直接「やれ」とは言えませんでした。だから一度も言わないできたのに、なぜか農学部に行ったりとかね。なんでそういう方面ばかり進むんだろうって思っていたけど、小さい頃からそういうお話を浴びていたんだなと今わかりました。

「農作業が楽しいから手伝ってたんだよ」「そうだったの」

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息子:自然の楽しさに触れさせてもらったというのもあるよね。小学校の自然探検隊という活動に参加したりとか。あれも楽しかった。

母:そうね。でも、これから農業をやる時はたったひとりでやらなきゃいけないから、能天気だけではどうにもならない厳しさもあるわよ。

息子:でも農作業が楽しいから手伝ってたんだよ。おじいちゃんにお願いされたこと、一度もないよ。

母:そうだったの。

息子:ぶどうのパック詰めとか。シートを貼るだけの作業なんですけど、小さい時はそれをやるのが面白くて。いっぱいやると褒めてもらえるし。うん、一番面白かったのはパック詰めですね。

母:それは農業と言っていいのかしら(笑)

「僕は中学生のころから農家になりたかったんだ」

──家業について話したことはあるんですか?

息子:ありますよ。僕から話しました。話してみるまで、母親がやってる農業って、効率的じゃないし、正直ただ楽しくやってるだけかなっておもってたけど人との繋がりを大切にしてやっているんだなということがわかった。僕も社会人になってそういう実感があったから、共感できたんです。話すことで、親が今やってるような小規模で行う農業を自分もやれたらいいなって考えが変わりました。大規模農業をやりたいなと思っていたけど、考えが変わった。

母:やっぱり大学で習うような近代農業は、効率的にいかにコストを抑えるかを考えるので、それに比べると、なんて言うんでしょう。ちんたらやってるように感じてたんじゃないかな。

息子:うん。正直それがもどかしいなって思ってたけど、どうせ家にかえったら親がいるわけだから、小さくてもできることを一緒に探していきたいなと思った。反発しあっててもしょうがないから、なにかいっしょに考えられたらいいなって。それに、僕は中学生のころから農家になりたかったんだ。

母:それ、最近きいて、びっくりしちゃった。なんか農業にやることを寄せてくるなって思ってたの。大学も農業の学部だし。それで最近「農業をやりたい」人に話してるのを聞いてびっくりよ。昔のように後継ぎって決めるより、野放しにして、本人の目で家業を見てみて、自然に歩み寄った方がいいのかもしれないよね。

息子:僕はお母さんがひとりで農業やっているのを見て、純粋にすごいなって思ってた。
ひとりでよくやってるよ、よくあの広さで。


「その前には実家に戻りたいなって思うけど、今の彼女と話し合わないとな」

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──継ぐことに関して、なにか決めていることはあるんですか?

息子:前に「あと10年できる?」ってきいたらできるって言ってて。

母:そうそう、あと10年はやるつもり。

息子:その前には実家に戻りたいなって思うけど、今の彼女と話し合わないとな。

母:急に来てではなくてさ、ちょっとずつ知りながらさ、いろんなとこ遊びにいったりして長野のこと好きになって、
それで来てもいいよっていう心の準備をしていったらいいんじゃない?こないだテレビで週末婚っていうのも見たよ。そういうのも自由でいいなって思っちゃった。

息子:それはちょっと僕が手に職をつけてから彼女の話もきいて話し合わなきゃ(笑)

──せっかくだから、お互いに言いたいこと、ありますか?

母:自分で時代をみて判断してつくっていく農家になって欲しい。私が描いている農家とまた違うことができると思うから。人によって見てる時代も違うし、自分が何を作っていきたいとか、いくべきかとか考えながらやってほしいな。

息子:僕は...一緒に仲良くできたらいいなぁって思う。

母:仲良くないの?(笑)

息子:仲良いけど。全く同じ方向をむくのは難しいかもしれないけど、
お互いをもっと理解できればいいよね。親だからってむきになって言い合いをしたり押し付けたりせず、一緒に考えていきたいなって。

母:あら、それはありがたいわ(笑)

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