「私はできない人だから」と自己防衛しまくりの私が、「いいじゃん、やってみなよ」と自分に言えるようになるまで【POSIWILL体験記】
「本当に私ってできないタイプなんだ」
「なんで他の人は、あんなにしっかり自分で決めて生き生きできるんだろう」
「でも、これは環境のせいかも。うん、きっとそうだ」
子どものころからずーっと、私の心の中には、自己否定と、他者との比較と、責任転嫁ばかりがありました。
そんな自分が、POSIWILLでのトレーニングを通して、ちょっとずつ自分を受け止め、自分でやりたいことを言えるようになりました。
面談でのトレーナーさんとのやりとりから、
どんな自分に気づき
どんな自分に変わったのか
を綴っていきたいと思います。
私の経歴
【年齢】26歳
【学歴】大卒
【経験職種・経歴】SE(アプリケーション)2年→公立学校教員2年目
悩んでいたこと
①転職するかしないか
自分で試験を受けて転職したにもかかわらず、教員という仕事を辞めたいと思うようになっていました。
ポジウィルの無料カウンセリングを受ける前は、「定時では終わりきらない仕事量」「休日がない」「成果があまり見えてこない」……といったことを辞めたい理由として挙げていました。
しかし、無料カウンセリングで「その辞めたい理由が解消されたとしたら、教員を続けますか?」と問われたとき、答えに詰まりました。
「他に、辞めたい真の理由があるのかもしれない……でもそれが何かわからない」「他の職場に転職しても、同じことで悩んだりしないだろうか」と思っている自分もいました。
②他人軸・他責の自分
これは、無料カウンセリングを受けている最中に気づいたことです。
教員になろうと思ったきっかけを掘り下げていただいていたときに、「『ちゃそさんの』気持ちはどこにあるんだろう?と感じますね。」という言葉を受け、ハッとしました。
私はいつも相手の要望を引き出すふりをして、実は「まぁ、何かあったら『○○さんもそう言っていたので』と言えばいいか」というような逃げの姿勢を無意識にとっていました。
他者からの「いいんじゃない?」というGoサインやお墨付きがなければ、怖くて仕方なかったのです。
そんな他人軸の思考は楽ではありましたが、どこか「私はどうしたいのだろう」「自分で決めるってどうすればいいのだろう」とくすぶっている自分もいました。
面談での発見
無料カウンセリングを経て「自分を変えたい!」と強く感じ、入会を決意しました。
担当トレーナーは理子さん。
ハキハキといろいろなことをお伝えしてくださり、そして時にはズバッと切り込んでくださる方です。
また、私がどのように答えても、本音が出るのを待ってくださったり、受け止めたりしてくださいました。
5回の面談で、自分でも驚くほどの客観的な気づきがありました。
①自分の過去と形成された考え方
前半の面談では、過去をじっっっくりと掘り下げていただきました。
その中で、自分の考え方のルーツがわかってきました。
私の考え方のルーツは、家庭環境と小学校時代の友人関係にありました。
【家庭環境】
私には重度の障害をもつ妹がいます。
母は、普段の家事に加えて妹の介護があり、とても忙しくしていました。
私は母の助けになるよう色々なことを手伝いたかったのですが、手伝いに行くタイミングが悪かったり、手順ややり方がわからなかったりすることが多くありました。
そのたびに、母から「本当に気が利かない!」「結局お母さんがやり直して二度手間じゃない!」と怒られてきました。
母はこのように、大きい負担の中でイライラすることも多く、大きな声で怒ったり物に当たったりすることもたくさんありました。
私は、母が怒って家が恐い雰囲気になるのが嫌だったので、いつしか「これを言ったら怒られそう」と考えながら、行動したり話したりするようになっていました。
この話を受け、理子さんから「お母様から、本当はどんな言葉をかけてほしかったですか?」と問いかけがありました。
そんなことは考えたこともなくて、きょとんとしてしまったのを覚えています。
なぜなら、私は上記のように母に怒られてばかりで、そして「母が怒るのも無理はない」と納得してしまうくらい、求められたことを自分はできていないと確信していたからです。
時間をかけ、理子さんからの質問に「言葉というか……タイミングが悪くても、何かお手伝いできることが欲しかったかもしれないです」と答えました。
私のその答えから、理子さんは
「お手伝いしたいというお母様への気持ちを、お母様に受け止めてもらいたかったのかもしれませんね」
「欲しかったのは、『今はお手伝いしてもらうことはないけど、ありがとう』『そのままのあなたでいいんだよ』という言葉かもしれませんね」
とフィードバックしてくださいました。
自分では考えつかなかった発想の言葉だったのに、それを聞いて涙があふれてきました。
もしかすると、考えつくことがないように、自分で蓋をしていたのかもしれません。
【友人関係】
今でこそ仲の良い親友と呼べる人もいますが、小学校中学年の頃は、子どもながらに「うまくいかない」と思うことが多くありました。
同じクラスの気の強い女の子たちから、前触れや思い当たる節もなく無視をされることが続いたのです。
今思えば、その女の子たちの気まぐれだったのではないかとか、他の子と仲良くすればよかったじゃないかとか、色々なつっこみどころがあります。
しかし、当時の私は、「なんで無視されているの?わからない……」「何か自分がしてしまったのかもしれないから、謝らなければ……」と必死でした。
この経験があって、私は「自分はすぐ嫌われる人間なのだ」「これを言ったら、嫌われてしまうのではないか」という考え方にシフトしていきました。
また、「これを言ったら、こう言われるかも」と相手のネガティブな返答や反応を予想するようにもなりました。
家庭環境と友人関係の2つの観点から話したあと、理子さんは「こういった経験から、ちゃそさんは『自分が悪いんだ』と思っていたと思うんです。でも自責のキャパシティがあふれて、他責に転換することで、自分を保とうとしたのではないでしょうか。家でも学校でもご自身を認めてもらえない経験をされていたから、そうするしかなかったのではないでしょうか」と言葉をかけてくださいました。
私の中では、「他責=悪」「悪いところを直せない自分はダメだ」と思いながら話をしていたので、理子さんの言葉を聞いた直後は信じられない気分でした。
理子さんに対しても、「こんな経験を話して、しょうもないと思われているかも」と正直びくびくしていました。
そんな私に対して理子さんは、「行動から変えていく」ことを提案してくださいました。
そして、「『いや』『でも』とか、『こう見られてしまうかもしれない』という言葉は、私とのトレーニング中はなしでいきましょう!」と背中を押していただきました。
この言葉をいただいたときから、私は「この方になら正直な思いを話してもいいんだ」とストンと感じられるようになりました。
また、セルフコンパッションをするワークにもより力が入っていきました。
②強み・モチベーションの源泉
自分の過去の暗い部分だけでなく、明るい部分も掘り下げていただきました。
私は趣味で楽器をやっています。
大学生から初心者で始めましたが、サークルで経験者の仲間と共に4年間、続けることができました。
経験者が多い中で辞めずに続けられたことは、自分でも胸を張って成功体験だといえます。
私が辞めずに続けられた理由は、音楽と楽器が好きだからというのももちろんあります。
一方で、それと同じくらい
①同じ楽器のメンバーと、お互いリスペクトできる良い関係でいられたこと
②初心者で始めたからこそ、発表の機会に納得いく演奏がなかなかできず、「もっと達成感を味わいたい!」と思い続けられたこと
が大きな理由として挙げられます。
①のメンバーは、私の足りないところをきちんと指摘し、底上げするヒントをくれるような存在でした。
そして、演奏がうまくいったときは一緒に一番喜んでくれました。
私も相手になんでも尋ね、常に応援していました。
そんな風に、互いの良い面・至らない面をひっくるめて受け入れることができる関係性であったことが、私はとても心地よかったのだと思います。
この話をしたあと、理子さんから「向上心がすごくあるなと感じました」とフィードバックをいただきました。
した話をメモと共に振り返ると、確かにものすごい熱量と向上心をもっていた自分に気づかされました。
ちょうど仕事に対してモチベーションがもてなくなっていた時期でもあったので、「私も向上心はあるんだ」となんだか安心したような気持ちにもなりました。
理子さんと共にたどり着いた私の強みは、向上心。
そしてモチベーションの源泉となるのは、
①物事や他者の背景にあるプロセスやストーリーを感じられる・知っている
②自分の存在をフラットに受け止めてもらえる環境・人間関係
だということがわかりました。
③現職に対する本心、気づかなかった自分の力
【本心】
過去を掘り下げたのち、現在と未来も面談の中で掘り下げました。
このとき、無料カウンセリングのときに気づいた「私はなぜ教員になったのか」という疑問に直面することとなりました。
結論から言えば、自分の気持ちを自分で置いてけぼりにしていました。
私は小学生の頃から「先生に向いていそう」「良い先生になると思う」と言われることが多くありました。
家でも学校でも「他の人からどう思われるか・何を言われるか」を気にしすぎていた私は、「先生に向いていそう」という言葉を、自身への承認だと受け取っていました。
だからこそ、「私は教員になるべきだ」「ならなかったら何て言われるのだろう」という、義務感や強迫めいた気持ちをもっていました。
"他者から" もらった言葉を、 "自分の" 正直な理由であるかのように装備し、「教員にならなくてはならない」と自分で強固なレールを敷いていたのです。
そして受験した採用試験も、自分で満足いくほど対策しきれていなかったにもかかわらず、合格してしまいました。
合格通知を手にしたとき、「これでよかったのか?」という疑問が頭をよぎりました。
でも、私はその疑問を見て見ぬふりして、蓋をしました。
また、私は「自分は何をしたいのか」という部分に向き合おうとしてきませんでした。
そもそものやり方がわからず、自己分析というものを敬遠していたこともありますし、自分の過去を1人で掘り起こして自分の内面に迫ることが怖かったのです。
そして、その選択や決定が正解だったのかを、自分ではなく他の人にジャッジしてほしかったのです。
この掘り下げのときに理子さんからいただいたフィードバックが、とても印象に残っています。
「ちゃそさんは、自分への期待値が高く、自分で期待するラインに達しないと納得できないのかもしれません。自分が『努力が足りなかった』と思っているところに結果がついてきたり、他者からの評価があったりすると、気持ち悪さを感じるのかもしれないですね。」
「気持ち悪さ」という言葉に「それだ!」とピンときました。
本当は、自分で一番自分を認めたかったのかもしれない、と感じました。
【自分の力】
一方で、自分のもつ力にも気づくことができました。
生徒との関わりや指導の中で、私は
①生徒の行動を否定せず、フラットに受け止めること
②今後どう行動するのか、生徒に選択させること
を意識していました。
「その行動は、生徒本人なりの理由があってとったものである」ということを念頭に置き、理由を聞きながら必要に応じて軌道修正していくようにしていました。
それは、自分の中では当然のことと思っていました。
しかし、理子さんは「それはちゃそさんのもつ力なのですよ」と言ってくださいました。
生徒との関わり方からわかる私のもつ力は、
傾聴力・受容力・支援力・分析力……etc
なのだと、たくさん挙げていただきました。
自分に力があるなど思ったこともなかったので、一瞬「力と呼べるほどのものでは……」と思ってしまいましたが、自分が話した事実という裏付けがあったことで、「力、あるのかもしれない……!」とじわじわ思えるようになりました。
自分の変容、今後の自分は「どうありたいか」
全5回の面談やセルフコンパッションのワークを通して、私は「こう言われるかもしれない」「こう思われたらどうしよう」という防衛反応を示す自分に、客観的に気づくことができるようになってきました。
防衛反応そのものを発動しなくなったわけではないですが、防衛反応する自分が見えたときに「あぁ、今怖いよね。そしたらさ、こうしてみない?」と自分に提案したり、諭したりする自分を登場させられるようになりました。
「防衛反応を起こしちゃうのも、それはそれで自分。いいのいいの、否定しないでさ。さて、ここからどう行動しようか?」と、自分にナチュラルに声をかけられるようになってきています。
そこまで「自分もまあ悪くはないかも」と思えるようになったのは、理子さんが親身に真っ向から向き合ってくださり、私のもつ力に気づかせてくださったからだと思っています。
大学時代の楽器の経験からは向上心。
過去の生き方や今の仕事を掘り下げた結果からは、傾聴力・受容力・支援力などなど、相手に合わせる力。
今まで自分を自分で認めることができず、他者からの承認ばかりを求めて、他者からどう思われるかを軸に行動してきました。
26年間生きてきて初めて、「私、わりと力もってるんだよ」と自分を認める思いが湧いてきました。
自分のモチベーションの源泉や力を知り、「相手の背景や思いを知ってから、その人に合った選択を一緒に考えたい」という軸ができてきました。
学校という環境・教員という仕事では、子どもたちに同じ方向を向いてもらい、足並みを揃えてもらうよう指導することが求められます。
私はそれとは少し違い、「あなたがこんな思いでとったその選択を、自分で正解と思えるようにしましょう!」というサポートをしていきたいと考えています。
そこで、人材業界分野へ転職活動を始めることを決意しました。
おわりに
頑として自分自身を認められず、自分のやりたいことも自分自身に宣言できなかった私。
そんな私が、自分を受け止めるもう一人の自分を生み出し、「こんなことをしたい」とnoteにまで書けるようになったことに、私が一番驚いています。
私がうまく答えられないときも、ねじけたような考え方をしたときも、受け止めてくださり、核心をつくフィードバックをくださった理子さん。
いろんな自分に気づくきっかけを、本当に本当にありがとうございます!!!
キャリアデザインコースは修了しましたが、むしろここからがスタート。
なりたい自分に近づけるように、知識を取り入れ、行動を変え、転職活動も始めます。
理子さんにも引き続き、伴走していただくこととなりました。
現職をしながらの知識のインプットや転職活動は、いま予想をしても、きっとそれ以上に大変なのだろうとは思います。
でもそれ以上に、「いいじゃん、楽しそうな方に行ってみなよ」とあっけらかんと言う自分の心の声に、背中を押されています。
とにかく私の未来は良くなるし、私が良くしていく!ね!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?