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淡々と巡る不思議な出会い

世の中には不思議なことがある。

だいぶ以前のこと、私の「はとこ」にあたる人にパソコンを教えたことがあった。
何の気なくデータをこんなふうに管理しているよと見せた時(その頃は今みたいに個人情報に煩くなかった)、彼は「この人知ってる」と驚いて言った。その”共通の知人”は、当時我が家で所有していた車のディーラーに務める営業マンで、福祉車両のことを1から勉強して私たちに売ってくれた人だった。そしてその営業マンと私のはとこは高校の同級生なのだという。
悪いことはできないもんだね、と私たちは笑いあった。

だからといって、何か運命的なものを感じるわけではない。
ただ、世の中そういうことがあるものだなぁと改めて思うのだ。

先日、調香師Jean-MichelのInstagramにYohji Yamamotoのヨージさんの写真が掲載されていた。
その時、私の中で何か湧き上がるものを感じた。
Yohji Yamamotoのようなハイブランドは私の身の丈を超えてはいるが、大好きな俳優の影響で数枚購入している。
Jean-MichelはYohji Yamamotoのフレグランスを創ったことがあり、私はその香水を手には入れていないが、サノマでの彼の作品を日々使っている。
今、Jean-Michelと私はInstagramで繋がっていて、お互いの投稿にイイねを押しあっているのだ。
一方でヨージさんには未だかつてお目にかかったことがなく、もちろんSNSで繋がってもいない。

ここでもやっぱり特別なご縁とか、運命の何某とか、そういう類ではなく、淡々と巡る不思議な出会いというものに、ちょっとした感銘を受ける。
サノマのオーナーであり、Jean-Michelのクライアント(実際には2人で創っている)である渡辺裕太さんとは同郷(接点はないが)だということも何だか面白い。

多分、他の知人・友人とも知らないだけでこんな偶然やら不思議なことはあるに違いない。
全く接点のなかった相手と、ひょんなところで共通点が見つかる、だから何というわけでもない。
ただ、そんな面白いことがあるから、生きるってことは止められない。

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