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生物多様性(Biodiversity) と幼児教育


私達が暮らす地球上にはいったいどれほどの生物が存在するのか
ご存知でしょうか?
国際環境計画の世界自然保全モニタリングセンター、カナダのダルハウジー大学の研究者らによると、
地球上に生息する生物種数は870万種類だと報告されています。
870万種のうち動物が777万種、植物が29万8000種、菌類が61万1000種
と推定されています。
また650万種が陸上種で220万種が海洋種だとされています。
陸上種の86%海洋種の91%が未知種で、その生態はいまだ
謎に包まれたままだそうです。

神秘の謎に包まれた生物の世界

一方で我々人(Human)の人種は、
ホモ・サピエンス(Homo sapiens)一種です。
この地球上で最も知恵があり
コミュニケーション能力が高い人間と言う動物が
こんなにも権威を振るい身勝手に地球を破壊して良いのだろうか?
と言う疑問を抱くのは、
自然と共存する我々にとって至極当然な問だと思っています。

さてこのような地球全体の様子を包括的に捉えながら
自分自身の子育てにどう繋げて行ったら良いか?
また未来ある子供達に
どんな知識を身につけさせなければいけないのか?
そう考えた時に私はこの“生物多様性”を学ぶ大切に気がついたんです。

8歳、6歳の幼児に一体どうやってBiodiversityなんて難しい分野を
学ばせるのか?そう思った時まず手始めに私がした事は
「近所で目にする生物について詳しく調べてみる」
これだったんです。

犬、猫、ハト、フラミンゴ、カモメ、マングローブなど
バーレーンには見渡せば
生活環境の範囲でも実に多くの生物が存在しているのです。
学びの実践の場はあらゆる所にあって、
小さなお子さんであれば公園のお散歩や通りを歩くだけでも
多くの生物多様性について触れる機会があります。

私自身を実例にすると、
通りで犬を見つけ時につい幼児言葉で
“わんちゃんがいるよ”と子供達に言っていたんです。
わんちゃんと言う総称で教えるのではなくて
犬種で犬の種類を教えてあげると子供の知識もぐんと高まるんです。

幼児言語である、“わんちゃん”“ねこちゃん”または
“わんわん”“にゃんにゃん”と言う呼び方は
フランスの教育機関の記事でも目にしましたが、
子供の知能低下にも影響が出る程だそうです。

犬と一括りにしても、
様々な犬種がありそして生態系やどの国で
どんな環境に適した犬なのか?
その様な生物多様性の目で情報を探ってみると
通りで散歩をする犬を
“わんちゃん”で終わらせるにはもったいない程
多くの知識が秘められているのです。

渡り鳥はどうして渡るの?
コンパスを使えないのにどうやって南に行って北に戻るの?
そんな子供の質問に対して、楽しく一緒に答えを探りながら
「人間は自然の中で生かされている動物である」と言う事を
子供自身が自らの探究心とリサーチ力で問題定義できる
年齢になるまで、温かく見守って行けたら良いなと考えています。

子供達と作っている生物多様性に関するノート

私達がこの世から去り、
残された子供達やその子孫が
エレルギー資源に限りがあるこの地球で今後どの様な未来を迎えるのか?
我々世代(戦後以降〜)が散々散らかし奪い合った地球の成れの果ては
一体どんなものなのか知る由もありませんが。
ただたった一つ、確実に子供達に託せる事があるとするならば
それは「自分以外の生物について学び
有限のエネルギー資源をいかに合理的に貯留するか」
この備えにつきると思っています。

未来を見つめる場所は下のスマホではなくて
空のもっと上、
宇宙物理の世界にまで及びます。
幼児期に生物多様性について触れる機会は極めて重要な事ですので
ぜひお子さんがいらっしゃる親御さんは
公園のお散歩の時でもいい、
庭に飛んでくる蝶々やスズメでもいいんです。
あのスズメは何の種類だろうね?と言う問いをお子さんと
一緒に探ってみるとけっこう楽しいものです。

Biodiversity一見難しそうな言葉ですが
Human−ヒトもその一種に過ぎません。
小さく動いて大きく知識を広げていく。

今回のお話しが参考になれば嬉しいです。

グレイス





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