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俺が頑なに追いかけているHASAMI groupの好きな曲を語るから少し付き合って欲しいの回

はやくさうらふ
後ろが痒ければかきたまへ
手及ばず
助けたまへ
すべてす
皆んなは優しき人なべし
さ信じたり
なれば後ろをかきたまへ
願ひたてまつる

はい 気分は平安時代なGPPだ
"おはようございます
背中が痒いのでかいてください
手が届きません
助けてください
何でもします
皆んなは優しい人間のはずです
そう信じています
だから背中をかいてください
お願いします"
と古語で書いてみました
ん?なになに? 
え?!実に面白くない?!
仕方ないだろ 
俺は普段、NO残業の二交代制社畜
そんな奴が面白いことを書けるわけがない
まだジョイマンの"なんだこいつー"担当の方が面白いですよ いや、マジで
そんなことより皆さん…気が滅入ってませんか?
変異株の連続にディスタンスやマスクに消毒
娯楽は奪われている状態なのに仕事には行けと資本主義のガチなヤツ食らってさ
やってらんねえっすよね 分かるよ
しかし!そこでだ!
今回はこんなブログで気分を晴らそう
題して…ドコドコドコドコドコドコ、ダン!
俺が頑なに追いかけているHASAMI groupの好きな曲を語るから少し付き合って欲しいの回
はい 拍手 もっと拍手
よー チャ チャチャチャ
俺はnote界のヤングタモリだ
そしてこのブログはnote回の笑っていいとも!だ
僕の大好きなジャパニーズアンダーグラウンドミュージックの一つで いつまでも存在感抜群な新進気鋭のアーティスト・HASAMI groupの素敵な楽曲について色々と書いていきたい
え?!なぬ?!
「前にもHASAMI groupについては書いただろ?」ですって?!
そこは…前回の記事の清書だと思って下さい
まあまあ 詳しいことは次に書くから
そのまま読め



【HASAMI groupとは】

引用:HASAMI group オフィシャルホームページ

まず、彼らが何者なのかの説明からしていきたい
ちなみに ネットで調べたところで、情報は極端に少ない
何故なら有名なインディーズのレーベルにも所属していない完全インディペンデントの音楽創作組織だからだ
ただ、ずっとアンダーグラウンドの世界で10年以上も活動をしていて今もその音楽活動を続けている化け物だ
このグループの核となる人物は青木龍一郎と言う男である
年齢も不明で普段、音楽以外にどんな仕事をしているのかすら分からない
素顔すらこの目で見たことがない
とにかく謎に包まれた音楽家だ
彼はHASAMI groupのほとんどの楽曲の作詞作曲を行っている
しかし、その楽曲が収録されたアルバム等はApple MusicやSpotifyなどのサブスクでは配信されておらずCDとしてリリースされているのかも確認が取れない 試聴方法は主にBandcampかYouTubeとなっている

音楽のジャンルも幅広くてハードコアでパンクなサウンドの音源からHipHop、City Pop、J-POPの系譜を辿った王道バラードなど本当に様々
さらに言うと彼らはライブも過去に指折り数える程しか行なっておらず、ますます謎
そして、本人たちの音楽活動の意図は分からないが普通だったら10年以上もアンダーグラウンドで音楽をやってたら途中で根を上げるに決まっている
でも、彼らはめげずに、売れることだけに野心を燃やしたりビジネスのことばかり考えるわけでもなく直向きに音楽を作り続けてる
その原動力はどこから湧いてくるんだ
だけど、僕もその程度の内容と言っちゃ失礼だが…それだけのことであればブログを書くつもりはない 
書こう!書かなくては!と思うのには理由がある
その理由としては彼らの楽曲は言葉に言い表せないほど素晴らしいと言う単純なモノだ
今、日本のヒットチャートにはたくさんのアーティストが排泄感覚で作品をリリースしているが基本的にグッとこないモノも多い(あくまで個人的な意見)
勿論、そうじゃないアーティストも存在するが心に響かない音楽の方が圧倒的に多い
そんな中でインディーズにも交えない草の根で活動するアーティストが僕にとっての、いや音楽業界の希望の光なんだ
まあ、以前もHASAMI groupについては記事にしているので「しつこいわ!長友のディフェンスか!」と思う方もいるだろう

でも、この記事は誤字脱字や上手く魅力を伝えきれなかった節もあったんですよ
今回はもっと彼らの曲に関して掘り下げていきたいのだ 分かったかコノヤロウ
と言うことでいってみよー





No.1・秘密の科学

まずは秘密の科学と言う曲から紹介していきたい
この曲はたった3分弱のビートで歌やラップは一切なしの奇抜なナンバーである
構成はシンプルなんだけど音にHASAMI groupとしての色と言うか味がちゃんとあって、もう少し続きが聴きたくなる衝動が抑えられない感じが良い
MVの映像も相まってなのかハイハットの一音一音がスリリングでヒリヒリする
この先に何が待っているんだろうと想像力も膨らむ脳にとっては刺激的な一曲
そして何故かこの曲を聴くと中学の時に放課後、井戸先生と言う数学教師の帰り道の後を追っていたが途中見失ってしまってゾワゾワした個人的ワンシーンを回想してしまう
夕日も沈んであたりは暗くなってしまうも意味不明な好奇心に駆られたあの感じ
幻想的なシンセの配置とバキバキに歪んだノイズが融合してタイトルを彷彿とさせる仕上がりとなっている HASAMI groupはとにかくインストがヤバい
歌詞を語る前にトラックに注目して欲しいアーティストである URであーる 吉岡里帆、結婚して



No.2・Waiting More

次に紹介したいのはWaiting More
まずはトラックが郷愁に溢れていて堪らない
ミドルテンポの丁度良いBPMと悲壮感と庶機が入り混じったピアノの旋律が素晴らしいコンビネーションを魅せている
上物には久石譲の「あの夏へ」のサンプリング…
と言うかオマージュが施されており心をグッと掴んで離さないメロディーラインが非常に美しい(もしかしたら意図的ではなく作曲中の偶然かもしれない)
HASAMIは毎度MVに使用している映画のセンスが光っているのだがこの曲では富田靖子主演の「BU・SU」が使われていてそれが何とも秀逸
そして日本人ならではの独特な角度から書かれた愛についての思いを敢えて英詞にすると言った手法がこの曲の魅力を引き立たせている

I want to give you the same thing
あなたに同じものをあげたい
引用:bandcamp

抽象的なのに映像が鮮明に浮かび上がる言葉の羅列
とにかく未体験の方には是非とも聴いて欲しい



No.3・面白くない夢

さてさて 次は面白くない夢を紹介したい
最初に言っておきたいのが貼付したこのYouTubeの動画はLow Pop Ltdと言うオルタナティブロックバンドによるカバーverである
僕は原曲も好きなんだけど…
このカバーがマジで好き過ぎて何かと困っている
この曲はflowerと言うアルバムに収録されておりHASAMIの中ではポストグランジの要素を感じるサウンドで疾走感が凄まじい
カバーverでは轟音のエレキとベース、鞭のようなドラムが三位一体となっており、HASAMIならではの無機質なノイズも上手く再現している
原曲の方はインダストリアルで打ち込み感が強いので比較して聴いてみると面白い
また、Low Pop Ltdがこの良い意味で濛々とした曲を吉村秀樹のような爽やかさを武器に上手くアレンジしたのも最高
人によっては最初からこのバンドのカバーのような曲調にして作れば良かったのに…と思う方も少なくない気がする
しかし、それがHASAMIの魅力とも言える
原曲がこれだったらカッコいいとは思うけどある意味普通だなって感想で終わってしまう気もするんだ
だけど、HASAMIのサウンドでゴリゴリに攻めた曲を他人が手を加えるとまた違うジャンルの名曲になるんだって点が面白いのだ これぞ沼だ
まだ未体験の人は急いだ方が良い 次


No.4・LADY

次の曲はLADY
僕がHASAMIで一番好きな曲はこのLADYである
これは間違いない 海苔の佃煮とご飯の組み合わせぐらい間違いない 至高である
歌詞の言葉選びから曲作りにおける音選びまで全てが"コレじゃなきゃいけない感"で満ち溢れている
まずこの曲で登場してくるコードは以下である
C#・D・A・F#m・F
この5つなんだけど(間違えてたらすいません 清水寺から飛び降ります)特にF#mと言うコードが音としては少し暗い感じの印象なんですよね
ただ、暗いだけじゃなくてモダンな感じもする音なので上物を耳で追っていくと見たこともないし存在すらしない地方都市に誘われるかのような感覚に陥る 淡くて不思議な謎の街並みが広がった映像が脳で繰り返される感じ…とでも言おうか
そして未だに何の楽器なのか分からないが、verse以外の部分で鳴っているシンセっぽい音の束が非常に神秘的である
あとはやはり青木氏の綴る歌詞がwonderful

余白の残る黄色いバスで君の笑顔に 
ただ戸惑っている 

指先絡まって時が流れてゆくなら 
来年の夏には君の笑顔にもう少し慣れているだろう 

君の声が何かを変えた 
生きる意味が分かったかもね 
引用:bandcamp

"余白の残る黄色いバスで
君の笑顔にただ戸惑っている"
このフレーズだけでリスナーは勝手にストーリーを作り上げてしまう
僕はこの曲をラブソングとは捉えてなくて、男女の関係を越えたある異性の目に見えない生命力を受け取って前を向こうとする主人公の語りなんじゃなかろうか…そう思っています
ちょっと解説は長くなってしまったがとりあえず聴いて欲しい この曲に救われて欲しい




No.5・After Image Of Anime

ここらへんでHipHopにも触れておきましょう
予め言っておきますがHASAMI流のHipHopです
それがこのAfter Image Of Animeだ
HASAMI groupの楽曲の中にはネタ曲に分類されるナンバーがいくつか存在する
この曲は果たしてそのネタ曲に仕分けて良いものなのか否かは曖昧だが個人的に好きな一曲
ふざけているのか真面目にやっているのかよく分からないところがツボを刺激してくる
まずはビートにオサレど定番コード進行でお馴染みのJust the Two of Usがサンプリングされている
ここまでは他のアーティストも恐らく挑戦しているんだろうけど…僕だったらこのビートを作ったなら歌詞は都会的でキザな内容でまとめてしまう
しかし、青木氏は敢えてここでユニークな言葉遊びをぶつけてくる
青木氏がラップにトライしているわけだがライミングとワードチョイスが独特で癖になる

君と逃避行 to 熱海か箱根 
宿取れない so 砂浜で雑魚寝 
花吹雪ックで舞う血桜 
標準でついてるピストルサービス 
4発目からは一発100円 
婚姻届は念力で複写 
本気の君へのありがとう 
からの 勢いに任せたガチ罵倒 
引用:bandcamp

婚姻届を念力で複写のパワーワード感
ワードセンスがファンタジー過ぎる
そして、この歌詞に対してタイトルがAfter Image Of Anime 
ますますHASAMIのミステリーに迷い込んでしまう



No.6・病気が治ったら

ここらへんでHASAMI group史上最高傑作と称してもいい一曲を提示します
それこそが「病気が治ったら」 これである
多数のHASAMIフォロワーたちにカバーされている"病気が治ったら"
彼らの不思議な音楽の力が広範囲に広がったきっかけの曲なんじゃないかと…個人的にはそう思ってしまうHASAMI groupの代表曲だ
この曲が収録されている「青春時代」と言うアルバムも涙腺を握り締めてくるので要チェックです
病気が治ったらは言葉にしようがない得体の知れない感情になる曲で聴かないとこの気持ちは分かってはくれないと思うのでとりあえずこのMVを視聴して欲しい 頼む、一生のお願い
聴いた? よしよし 最高だぜ君たち
と言うことで皆さんが余韻に浸っているところで少しこの曲について語りたい
まずはね…
このか弱いけどメッセージがうんと詰まってセンチメンタルの域を超えているピアノのバッキングとジリジリ焼けるようなノイズの融合が文句なしで良い
EM7 / D#7-9 / G#m7 / B9のコード進行があてもなく散歩している感じがリスナーの魂と共鳴して、えげつない感情が発生する
そして、このテンポも絶妙でアッパーでもなくスローでもないミドルなBPMがそれらの音と相性抜群
さらに、このトラックに劇薬のようなスパイスをかけて後味を引き立たせている青白いMVの映像が極上の一言である
あとは…やはり、やはり歌詞だ
この曲も言葉の力がデカ過ぎる

張り詰めるような爪の奥が 
不意に横切る
呆れるぐらいお花畑
固まる花火のよう

君の病気が治るとき
この街にも春が来る
怖い感じ 治るといいね
心の焦げ目隠して

錆びた蛇口の水を飲み
悲しい笑顔みせた
少しだけ笑えるのなら
また僕とこの街で出会おう
引用:YouTube

怖い感じ 治るといいね
一体誰にかけた言葉なんだろう
今まで体感したことのない言語表現
この作詞をエモいだなんて流行りのワードで片付けたくない
病気が治ったら…その先には何が待っているんだろうか…
この曲には心を揺さぶる限りない可能性が秘められている


No.7・君の街は


まだまだいきます 続きましては「君の街は」
本当に大好きなナンバーで、この曲も何とも言えず明媚である 
そして、彼らの新たなマスターピースと言って良い作品だ
大都会ではなく地方都市独特の淡い香りが漂うメロディー
淡々としていて虚無感に満ち溢れたビート
そして気怠さと力強さの間をいく特徴的な歌声
この3つの要素がイノベートされた音がファンの鼓膜目がけて一直線に届く
とにかくHASAMI groupは私たちが日常生活を送る上で求めていたサウンドを提供してくれる 
そしてそのクオリティは毎回更新される
まるでマックの新メニューだ 
この味を欲していた感、バラスーシ
あ、関係ないけどサムライマックの炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフはレギュラーメニューにして欲しいです
あんなに美味い食い物はカニカマサラダ軍艦以来です おねげーします

帰宅電車で眠る君
窓に映った僕たちは2人ともふざけたTシャツ
お互いのウケを狙ってる
ドンキとニトリとガストとが並んでる景色が過ぎてく
地味な街の端で僕は2000年の都市を蹴り去る

ほら 心の用水路早く開けて!
君の手でこの栓を回して水を流して
変わらない日常が愛しくてなぜだか怖くて
骨組みの気持ち 君の言葉で溶けていく
クレジット
引用:bandcamp

話は戻すがこれが当曲の歌詞
この曲は青木龍一郎の作詞力が爆発している
"ドンキとニトリとガストとが並んでる景色が過ぎてく 地味な街の端で僕は2000年の都市を蹴り去る"
むず痒い懐かしさを的確な言葉で形にしてくれるのは青木氏以外いないんじゃないかと思ってしまう
谷川俊太郎ですら描けないどこかで見たことがあるけど上手く思い出せない風景の描写が歌と言う名の絵の具で殴り描かれていく 
君の街はどんな街なんだろうか


No.8・ツイソ

先に言おう 
ツイソはHASAMI groupのキラーチューンである
どこか近未来的なサウンドなんだけどプリミティブも感じるシンセ
愛がフルチャージされた温かいミックス
英詞にも挑戦していて上手いとか下手とかそう言う次元に配置されていないボーカルも中毒性がある
ハイトーンがちゃんと出てないのにOKテイクにしちゃうあたりがHASAMI…と言ってしまえば簡単ですがこの曲にはそれ以上の価値がある

ロマンチックな海みたいな君の部屋の黒いソファ不意に漏れたシンクの水が焼けた空に響き出すクラスメイトのバカどもは君にペットがいることも何も知らずに 何も知らずに
引用:bandcamp

打ち込まれた機械的なドラムに感情的な歌詞
チャートでは聴くことが出来ない美しくも儚い旋律
もうこれ以上言語化することが不可能と言って良い音楽としての魅力が詰まっている 
ツイソ このタイトルの意味の取り方は人それぞれ
それでいい いや、音楽はそれでいいのだ




No.9・いかれたBaby (フィッシュマンズcover)

あと残り2曲 惜しみなく紹介していきます
次はなんとカバー曲です それでは聴いてください
フィッシュマンズでいかれたBabyです どうぞ
はい 聴き終わったところでレビューを開始
ご存知の方は既にいると思うがフィッシュマンズは1987年に結成された日本のロックバンドでほとんどの楽曲をVo & Gtの佐藤伸治が作詞作曲している
フィッシュマンズはアメリカ最大の音楽レビューサイト「Rate Your Music」で日本のアーティストグループとして最高評価を得ており、海外の音楽リスナーから強い支持を受けているバンドでもある
その音楽性はレゲエの他、ダブ、エレクトロニカ、ロックステディを基調に、ロック、ファンク、ヒップホップなどの要素を取り入れた独自のミクスチャーサウンドだった
そんなフィッシュマンズの代表曲とも言えるのがこの「いかれたBaby」
それのカバーをHASAMI groupが行う 
これは非常に感慨深いものがある
いかれたBabyはシンプルなリズムの繰り返しにエフェクトが効果的に響き、そこにゆったりと落ち着いた歌、力の抜けた演奏が唯一無二の個性を放っている 一度聴いたら忘れない90年代ジャパニーズバンドシーンの歴史に名を残す、言わずと知れた名曲だ
それをどうアレンジしてカバーするのか
これに関しては様々なアーティストが試行錯誤して成功や失敗を繰り返していると思う
しかし、HASAMI groupは自分達のオリジナリティは残しつつカバーとしてもちゃんと仕上げてきている これには正直、感動した
少し陽気なレゲエ調のビートにシンセ音のサイケデリック感と少し悲しげなグルーヴ
これを継承しながらも彼らなりのアウトサイダーなサウンドに向かっていっている点
これは物作りにおける守破離のようなもので、HASAMIはフィッシュマンズの思いを守ると同時に前向きな意味で破ってもいるのだ
ちゃんとモノにしている
僕はただのしがないラッパーなので偉そうなことは何も言えないが、このカバーは"邦楽をカバーする邦楽アーティスト"と言う分野においてトップ5に入ると思う 

素敵な君はBaby いかれた僕のBaby
夜のスキマにKiss 投げてよ
月夜の晩のBaby いかれた君はBaby
引用:J-Lyric.net

僕たちのいかれた夜は終わらない





No.10・summer

最後はやはりこの曲しかないでしょう
ズバリ、summerです これは説明不要の秀作
この曲のYouTubeの動画の概要欄には"メンバーが全員味覚障害でお馴染みの元犯罪者バンドHASAMI group 夏の新曲"と書かれている
もうのっけからメチャクチャだ 素晴らしい
彼らの象徴とも言える美メロ×ノイズが上手く噛み合って凄まじいハーモニーを奏でている一曲だ
そして「病気が治ったら」と双璧を成す人気曲でもあり、僕がHASAMI groupを知ったきっかけにもなった曲でもある
MVの夏感とは別に音自体が厳しい猛暑を感じさせる運びとなっていて堪らない
青い夏の衝動と切ない青春が抱き合っているのが具現化していくようなパンクサウンドとモダンなピアノがツボを刺激してくる
そして、中2の夏にタイムスリップしたくなるような色んな意味で熱い言葉の羅列が眩しい

朝からビデオだ 苦いな 鋭いな 
経験のナイフがねじれてる 
私の病弱な腕感じるような 
風の音と風鈴が眩しいな 
コレクションの鍵のために単語埋めてて君はいったい何をしてるの 
ホームランを打っている高校生 
「狂気の女の子は映像の土地を見つけました」 

あぁ幽霊みちゃった 
何も無いような悲しみどうしてあるんだ 
音も立てずにビデオ吹き込む 
あぁクーラーみたいな 
風を浴びたら何故だか 風を浴びたら何故だか 

食べてはいけないものを食べてしまったようなそんな感じです 少女の夏 
夢を見てるような毎日がすぎてゆく 坂道の真上に見えた君のまぼろし 
食べてはいけないものを食べてしまったようなそんな感じです 少女の夏 
夢を見てるような毎日がすぎてゆく 坂道の真上に見えた君のまぼろし 

冒頭の"朝からビデオだ 苦いな 鋭いな"
このたった3フレーズだけで心が奪われる
決してこの段階で夏に関するワードは出てきてないのに夏を物凄く感じるのだ
他にも"経験のナイフ"や"映像の土地"などイカした表現が散りばめられている
そして、ただの夏曲で終わらせないのがHASAMIの真骨頂とも言える
青木龍一郎の考える夏はこんなにも儚くて宇宙的なのか…と脱帽してしまう
彼の描く少女の夏は少し危険だけど先が見たくなって、無性に走り出したくなるのだ
僕は毎年、夏になるとこの曲を聴きながら地元を自転車で巡回する
その巡回に目的はないのだが、この曲を聴きながらだと目的が自然と生まれてくる気がしてならない
ジメジメとした湿度の高いノイズのシャワーとシャープなトラックが絆を結んだサマーソング
季節をも彩るHASAMI groupが僕は好きです 以上
終わろうか まとめます





【HASAMI group 超気持ちいい】
超気持ちいいだろ 何も言えねえよ
ちなみに北島康介の実家は精肉店です
メンチカツが美味しいらしいよ
いやぁ…HASAMI groupに対する思いが強過ぎて少し色々と書き過ぎちゃいました
HASAMI groupが日本の音楽を変えてくれる!みたいなことは考えてないんですよ
別に誰かが日本の音楽に革命を起こす必要性ってない気がするんです
好きなように音楽を作って、好きなように世に放てば良いだけですよ
それに気づかしてくれるのがHASAMI group
ゴッホやピカソは売れるモノを描こうと最初から構えて作品に望まなかったはずですよね?
音楽も本来はそうなのかもしれません
HASAMI groupは決して尖っているとかではないと思うんですよ
音楽のそもそもの在り方を教えてくれているんじゃないかと…そう感じます
今は何でもバズるorバズらないの世界
音楽関連のYouTuberに曲を紹介してもらったり、地上波の音楽番組で自身の楽曲を取り扱ってもらうことに一喜一憂している状況を見て少し疲れたりするんですよね
それはそれで1つの正義なのかもしれないですが商業的にいかに成功するかってことは考えないで好き放題に作品を落としている人たちに魅力を感じます
世評としては自分の好きなことを好きなように表現することに特化している人間は綺麗事として一蹴する傾向にあるんでしょうが、それは違うと思う
確かに子供の頃、チャートの音楽を浴びて育ってきているのは確かなので音楽をOutputする立場になってから急に"元来、音楽は金にはならない"なんて言い切るのは矛盾してますけど…してますけど…
アーティストと名乗る以上、地位や名誉なんかよりも芸術であることを忘れちゃいかんなと…
HASAMI groupはそんなことまで言ってくれている気がします
少し考え過ぎか では、締めます



はい、みなさんどうでしたか
HASAMI groupの魅力は伝わったかな?
アマチュアだろうがプロだろうがメジャーだろうがインディーズだろうか素晴らしい音楽は眠っている それを掘り起こすのがリスナーの役目でもある気がする
最近ブログをあげるペースが遅いけど
僕のこと忘れないでね 以上


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#青木龍一郎 #インディーズ
#音楽レビュー

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