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貧困政策を中心に置く理由

 私は事業プランナーという肩書きで活動している。
簡単に言うと政策を作る仕事。あまりこの仕事について人に話すことはないのだけど、たまにはいいか~。

 政策って政治家や役人しか作れないとほとんどの人が思っているのだけど、実はそうではない。
私は2007年に政策提案を始めてから個人名で過去に4本、団体名で3本の政策を行政に提案し予算化に成功している。政治家でも難しい予算化と政策実現。
提案から採用までの確定率でいうと60%くらいになる。
 なぜ確定率が高いのか、理由は簡単。政策立案のプロだから。元は企画立案だったのだけど、営利目的の企画を作ってて鬱になっちゃってテーマが公共の福祉に変わったという経緯。

 その中で、最も力を入れている一つが貧困政策である。特に子どもの貧困。なぜココに力を注ぐのか、理由は自分が貧困家庭出身だから。本当に痛いほど彼らの気持ちがよくわかる。

 貧しさは教育の格差を生み、貧困の連鎖はなかなか断ち切れない。貧困の先には孤独と絶望が待っている。いつまでも彼らはスタートラインに立てないのだ。このことは、本当の貧困を知っている人にしか理解できないと思う。同じ貧困でも家族の絆が強い場合はなんとかなるが、私はそうではなかった。女が一人で貧困から抜け出すのは限りなく不可能に近いと思う。男でも一人の場合はキツイ状況に置かれるだろうと思う。

 生きるためにお金は必要だ。それを幼いころから突き付けられているので、とにかく早く労働したいと思う。何かを楽しんだり学んだり追求する時間、教育を受ける機会は手に入らないのでそのまま大人になってしまう。そして稼ぐために汚い仕事も平気だ。今だけ、金だけ、自分だけになる以外の選択肢はない。大人になっても何かを学んだり深めたりする時間は朝から夜中まで働いているので経営者や資本家になる道も、まぁほぼ不可能である。

 よく今は「インターネットがあるから無料でいくらでも学べるでしょ」という意見があるが、私はこの言葉を言える人は本当の貧困を知らないと思う。そんなレベルではないからだ。衣食住と愛、この両方を子ども時代にろくに手に入れられなかった人に、このセリフを言う人はいない。知らないから言えるのだと思う。回線代よりも家賃と税金の支払いが先である。食事はその次だ。生活保護は健康な肉体をもっている場合は受けられない。大概老人と外国人なのがザラだ。日本人の若者は対象外である。市営住宅は母子家庭と、やはり老人と外国人が優先され、そこに該当しない日本人は当選することはほぼない。

 絶望という状況に底はない。どこまでも闇に落ちていく。これを子どもが体験するのである。私はこれを何とかしたい。あの時、選択肢があったなら、と切実に思うわけである。母親になった今でも料理を作るのが苦手なのは、お金がない状況でなんとか手に入れた健康的ではない食材で一人で食べる食事は孤独以外の何物でもなく、感謝することも楽しむこともできなかったからだ。アフリカの子どもよりはマシなのかもしれないが、ここは日本である。

 今の日本は、子どもの貧困政策を真剣に作っているとは思えない。これまで自分が作ってきた政策は、子育て中だったのもあり「子育て支援」が多かったが、これは親への支援だ。ようやく「子どもの教育」に集中できるようになってきた今、私は小中学校の子どもに生きるために真に必要な学びを提供したい。自分があの頃、真に必要だと思った教育とは、仕事をする基礎スキルである。また、私が貧困から抜け出せた唯一の市場がIT業界である。
IT業界だけは、家庭環境も学歴も資格も収入も関係なく誰にでも公平にチャンスが与えられる。

 子どものうちにITスキルを身につけることができれば、一つの可能性と選択肢を得ることができる。スマホが嫌いな子がいるだろうか?ゲームが嫌いな子がいるだろうか?ネットの中には無限の可能性が満ちている。子ども達の好奇心と学びたい意欲を活かせるのはIT職だと私は思っている。

 AIが登場した今、言われたことしかできない人材は生き残ってはいけないのもIT業界である。その中で即戦力となるIT人材を育てられたらその子の未来はどうなるだろうか?日本の未来はどうなるだろうか?IT業界の現場を最前線で闘った人間にしかわからない教育がある。これは学校の先生には教えられない。これを体系化し実践し子どもの貧困政策に昇華することができれば、多くの希望が生まれるのではないか。本当の貧困を知る人間にしか作れない政策だ。世襲の政治家や、大学に行かせてもらえる環境があった役人に作れるはずがないと思っている。

 そんな訳で、今の最も力を入れている事業(政策)の一つが貧困政策である。もし賛同してくれる方がいたら、ぜひ連絡を♪ もちろん大人の貧困も同様である。すべては教育から始まる。絶望の中にある人にも選択肢のある社会の実現を目指す仲間がほしい。一緒に子ども達の日本の未来を明るいものに変えていくことに協力してほしい。

気になった方はお気軽にメールください♪
govote55@gmail.com

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