分析

コーポレート・ガバナンス関連ニュース(2020/2/12)

ソフトバンクGに2.2兆円自社株買い要求 エリオット

【注目ポイント】米国のアクティビスト(物言う株主)、エリオット・マネジメントがソフトバンクグループに対して最大200億ドル(約2兆2千億円)の自社株買いや社外取締役の増員などを要求していたことが7日わかった。エリオットはSBGの株式市場での評価が保有株の価値に比べて大幅に割安になっていると判断。多額の株主還元を含めたコーポレートガバナンスの見直しを求める。


ユニゾ買収、従業員側が価格引き上げ 米ファンドに対抗

【注目ポイント】ユニゾホールディングスは9日、従業員による買収(エンプロイー・バイアウト=EBO)における1株あたりの買い付け価格を600円引き上げ、5700円にすると発表。米投資ファンドのブラックストーン・グループなどがEBOの買い付け価格より高い価格を提示し、不成立となる可能性が高かったため、これに対する対抗措置とみられる。ユニゾを巡っては従業員と米投資ファンド、ローンスターが共同で設立した買収目的会社のチトセア投資のほか、ブラックストーン、米フォートレス・インベストメント・グループによる買収合戦が続いている。

親子上場が狙われた? ソフトバンクG株に突きつける「解体」

【注目ポイント】ソフトバンクグループ株式の約3%を取得し、経営改革を迫る米国の有力アクティビスト(物言う株主)であるエリオット・マネジメントの狙いは、SBGの「解体」にあるのではないかと噂されている。エリオットはSBGがビジョンファンドを通じて保有する有力企業群の保有株式の時価評価は画にかいた餅でしかないとして、評価が高いうちに投資資金の回収を迫るなど、これまで同社が進めてきた投資方針とは大きく異なる意思決定も求めているとみられる。


ソフトバンクG、株主還元「昨年超え」にも高い壁

【注目ポイント】ソフトバンクグループは12日15時に2019年4~12月期の連結決算を発表する予定だ。注目テーマは目白押しで、傘下の米携帯通信4位スプリントと同3位のTモバイルUSの合併を11日にニューヨークの連邦地裁が認めたことにくわえ、業績の改善やファンド事業の動向、アクティビスト(物言う株主)への対応という課題もある。アクティビストのエリオットからは最大2兆円超の自社株買いを要求されているとも報じられており、同社の決算発表に注目が集まる。

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