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店長5大職務

店長には基本の職務が5つあります。

①部下の稼働計画と作業割当
②部下の考課と教育
③法規上の労働条件の確保
④資産の保全と緊急事態対策
⑤報告書の完全記入と期限内提出

まずはこの5つを理解し、取り組みましょう。

①部下の稼働計画と作業割当

部下の稼働計画と作業割当とはシフト作成とワークスケジュールの作成です。シフト作成は「無理なく、無駄なく」が基本。これを守るためにはまずP/A(パートアルバイト)の業務に何があるのか、どれくらいの時間がかかるものなのかの分解が必要です。オープン作業、レジ、品出し、掃除、クローズ作業などを記入した共通1週ワークスケジュールを作ってからシフトを作成しましょう。

シフト作成後は具体的なワークスケジュールを作成しましょう。週間、月間にあった具体的な内容や業務を記入していきましょう。

②部下の教育と考課

教育とは「人の心身両面にわたって、またある技能について、その才能を伸ばすために教えること。」

考課とは「銀行・会社などの営業成績を調査・報告すること。」

と定義されています。

店長の人柄により得意不得意があり、教育の方針は様々ですが重要なことは教育する目的を持つことです。教育とは自分のやりたいようにP/Aに指示を出し動いてもらうことが目的ではなく、店長業務でいう教育の目的は「店舗の営業」と「売上を増加」を共に協力して行うことです。これを実践するための一番簡単な方法はマニュアルを丁寧に教えることです。マニュアルに沿って指導することで自分自身の感情に惑わされずに、適切な表現を用いることができます。

考課について主語を部下に当てはめると「部下の業績を分析し、報告すること」となります。方法は簡単です。あなたの目線でスタッフの行動が優れていると思った時点ですぐに賞賛し、感謝をすることです。決してスタッフの行動を監視し、逐一指摘をするのではありません。

③法規上の労働条件の確保

P/Aを雇用する際に労働条件通知書を記入しますが、店長は契約した内容通りにシフトを作成します。例えば週3回1日5時間で雇用した人はこの契約時間を守らなければいけません。しかし店舗の場合個人の都合もあり契約した内容でシフトを作れないことがあります。そのため一般的に店舗は1年間の合計労働日数を見て契約書通りに働けたかどうかを判断します。
契約した内容通りに出勤することで社会保険、雇用保険、有給の付与条件が変わってきます。例えば、週3日出勤で時間数が5時間のアルバイトがいたとします。この方は社会保険も雇用保険も適用外です。(適用条件は以下のURL参考)注意すべきところは有給の付与数です。契約書で実際に入る日数よりも多く記入してしまうと有給は付与されません。有給の付与は契約した所定日数の8割を働いているかで判断しますので契約時には実勤務に齟齬が発生しないよう注意しましょうまた契約した内容に認識の違いが発生しないよう労働条件通知書またはその控えは大切に保管しましょう。

④資産の保全と緊急事態対策

店舗の資産は『人』『モノ』『金』です。
人はそこで働くスタッフ、モノは店舗・原料・販売商品・資材、金はPLで記載のある全て項目全ての金です。資産を保全するためにはどれか一つに注力してはいけません。例えば人の保全のために日販売上が10万だったお店が、アルバイトの希望通りにシフトを組んだ結果人件費を50%〜60%で組んでしまったら経営は傾きます。また、店舗に残るキャッシュばかりを考えて人件費やその他経費を削減してしまうと、スタッフは居心地の良い職場を探し流出してしまいます。そうなると残ったスタッフへの負担が大きくなり買い手にも良いパフォーマンスを生み出すことは出来ません。店長は契約通りに働けるために必要な人員を確保し、閑散期には通常の仕事に変わる仕事を生み出し、その仕事が売上に転換する良い業務であり、それに必要なモノを揃える。人・モノ・金は切り離して考えず常にその中心点を取った保全方法を考える必要があります。


緊急事態対策とは「もしも」を予想しておくことです。店舗の責任者になると店舗の販売商品ごとに必要な資格が必要となります。その資格から対策を考えていきましょう。例えばスーパーの店長に必要な資格は「防火防災管理者」「食品衛生責任者」などがありますがこの資格から作れる緊急事態対策は災害時における避難対応やノロウイルス発生時の対応です。いつか起こるかもしれない緊急事態時に速やかに行動・誘導するために日頃からガイドラインを作っておくことは重要です。起こっていない問題を先に見つけ、対策を打てましょう。


⑤報告書の完全記入と期限内提出

店長は1人でも多くのお客様と会話し、お店にどのような人がどのような目的で来店しているのか常にアンテナを立てて売上に変えていかなければいけません。そのため提出書類の不備で時間を割いてはいけないのです。例えば一枚の書類のある部分を空白にしたままのあ提出したとします。受け取った人はどう思うでしょう。「記入漏れか?」「確認すべきか?」この1秒の疑問から無駄な時間は始まり、「訂正連絡」「訂正書類の再記入」「再提出」「チェック」「承認」と自分だけではなく、相手にもこの1秒から始まった時間は1週間程度になることもあります。完全記入であれば「記入」「提出」「チェック」「承認」で終わります。書類は空白を作らず、不備がないことを確認して、提出しましょう。また書類提出は余裕を持って提出しましょう。店長はいつ横割りタスクや緊急対応が入るか予想できませんので当日に出そうとしたときに予想外の仕事が入り提出できないことがあります。そのため余裕を持ち、提出すべき書類が出来たら内容と提出期限(当日必着か消印有効か)を確認し、記入し、確認し、早めに提出しましょう。

以上が店長の五大職務です。
簡単ですが何があるのか、なぜやるのか、どのようにやるのかをまとめましたので内容が良ければスキお願いします!



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