Gin Mat

暖かい雨は身体がとけだしていきそうで、自分がなんだか季節にでもなったような気分になる。…

Gin Mat

暖かい雨は身体がとけだしていきそうで、自分がなんだか季節にでもなったような気分になる。春は厄介だ。2022.3/30    言葉にできないことを写真を通して語りたい。言葉のなにも信じていないから詩で語る。写真と詩と暮らし。

マガジン

  • 憶え書き

    吐きだめと自己顕示の揺らぎだよSNSは

  • 嘘とほんとの創作少話

    テーマに沿って少話を

  • 読書感想文という名前

    本を読むのが苦手な読書感想文

  • 歴代自己紹介文

記事一覧

二つ折れになった格好

立ち姿の美しい人は、挨拶で体を曲げる時もきっと美しいのだろう。 私などは普段から猫背だし、体に芯がないとよく言われる。お辞儀などしようものなら、ただでさえ曲がっ…

Gin Mat
2年前

29歳のベランダ

夕方が春になった ベランダにでて思った 青い夕方だった あの風を知っていた とても懐かしかった いつかは忘れた 懐かしさはいつから感じるのか 小さい頃は知らなかった …

Gin Mat
2年前

歴代自己紹介文
「大学をでて社会の何も知らないままに猟師の真似事を。ただ生活の技術として、狩猟と捌きの技術を身に付けたい。」

Gin Mat
2年前

綺麗な世界

完璧なものばかり集めている。 まん丸い硬貨。 しっかりと角の出た豆腐。 真っ直ぐな姿勢。 そんな中で、なかなか完璧なものを見つけられないものがある。 完璧な弧を…

Gin Mat
3年前
5

まだ何も知らないで

毒々しい、という言葉が似合う夕焼けを見た。 自分の書く文章は一人称を離れられない、とひとの文章を眺めて思った。あなたが、君が、そんな言葉を使ったことがない。 …

Gin Mat
6年前
2
+2

毎日

Gin Mat
6年前
+3

毎日

Gin Mat
6年前
+2

毎日

Gin Mat
7年前
+2

毎日

Gin Mat
7年前
+2

毎日

Gin Mat
8年前
+4

毎日

Gin Mat
8年前
1
+2

毎日

Gin Mat
8年前
+2

毎日

Gin Mat
9年前
1
+2

毎日

Gin Mat
9年前
1
+2

毎日

Gin Mat
9年前
+2

毎日

Gin Mat
9年前

二つ折れになった格好

立ち姿の美しい人は、挨拶で体を曲げる時もきっと美しいのだろう。

私などは普段から猫背だし、体に芯がないとよく言われる。お辞儀などしようものなら、ただでさえ曲がった体が波打って誠意のかけらも表せない。

「美しさ」なんて私からは遠く遠くにある形容詞だ。

でも、社会人ともなればお辞儀をする機会も増えるってもんで、いつまでも波打ってるわけにもいかない。わかめでもあるまいし。

さてと、美しいお辞儀。

もっとみる

29歳のベランダ

夕方が春になった ベランダにでて思った 青い夕方だった

あの風を知っていた とても懐かしかった いつかは忘れた

懐かしさはいつから感じるのか 小さい頃は知らなかった

何かに出会うたび過去の似たものをたどっては探し当てたり懐かしんだりしている気がする 朝がきて昼になって夕方が沈んで夜になる 繰りかえしている

懐かしむのはそこに大切なものを置き忘れていてもうそれを拾いにはいけないことを知ってい

もっとみる

歴代自己紹介文
「大学をでて社会の何も知らないままに猟師の真似事を。ただ生活の技術として、狩猟と捌きの技術を身に付けたい。」

綺麗な世界

綺麗な世界

完璧なものばかり集めている。

まん丸い硬貨。

しっかりと角の出た豆腐。

真っ直ぐな姿勢。

そんな中で、なかなか完璧なものを見つけられないものがある。

完璧な弧を描く「曲がったバナナ」だ。

曲がったバナナ、たくさんあるじゃないかって?

…はぁ、わかってないな

巷に溢れているのは「歪んだバナナ」ばかりだよ。
#ショートショートnote

まだ何も知らないで

まだ何も知らないで



毒々しい、という言葉が似合う夕焼けを見た。

自分の書く文章は一人称を離れられない、とひとの文章を眺めて思った。あなたが、君が、そんな言葉を使ったことがない。
彼、彼女も出てこない。誰か、という不特定な他者は出てきても、あなたや彼のように顔の見えるひとは出てこない。自分中心で、自分出発の自分が終点。いま悶々と問いあぐねているのは、自分に関わる全てに対してであって、それ以外のどれでもない。あなた

もっとみる