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ニューヨークらしさってなんだろう?

ニューヨーカー達の宴

先日、ニューヨークの超一流レストンランで経験を積んだ2人のシェフ・米澤文雄氏(No Code)富永暖氏( 京都 Another C)、と私の扱うニューヨークワインのコラボイベント『THE NEW YORK NIGHT』を開催しました。

現在、我々には東京に拠点となるお店がないので、レンタルキッチンを借りての一夜限りのディナー・イベント。お客様も16名限定の一体感のあるイベントでした。キッチンは本格的で、ダイニングスペースの雰囲気や形式もバッチリ。隅田川を眺める風景はちょっとブルックリンっぽくて良かったです。

しかし、食材やワインはもちろん、一部の食器やワイングラスも持ち込み。どうなることかとハラハラしましたが、結果的には全て問題なく終了。さすが経験豊富な一流シェフ達でした。

イベント終了後に、「特別に何かをした訳ではないけど、とってもニューヨークぽかったよね。」という話になりました。誰もニューヨークっぽくしていないのが良かったのか? そもそもニューヨークっぽいってなんだ? あんなに世界中からいろいろな人たちが集まって、文化が入り乱れている混沌としているニューヨークにらしさなんてあるのか?

ニューヨークらしさとは?

ニューヨークらしさなんて一言で表現するのは難しく、別に正解なんてないと思います。人によって様々な意見があると思います。そんな中で、いろいろ考えた結果、私の思うニューヨークらしさとは以下の3つ。

  1. 自分軸を持っている

  2. 多様性は当たり前

  3. 変化を楽しむ

その1:自分軸を持っている

ニューヨーカーは基本的に自分が中心。
皆、「自分は自分」と思って生きているので、他人からどう見られている、どう思われているなんてあまり気にしません。意見や考えの違いで喧嘩をすることはあっても、他者の考えを変えようとすることはほとんどありません。

先日のイベントで言えば、どんな環境であろうと、きっちりと各自が自分の仕事をこなすだけ。一夜限りのコラボイベントだったので、事前にわからないことや、自分の思い通りにいかないことも多々ありました。しかし、そんな不確定要素に惑わされることなく、各々が自分のやるべきことを考えて準備&実行。

その2:多様性は当たり前

ニューヨークと言えば人種の坩堝。人種、文化、宗教、生活レベル、嗜好と様々なものが入り乱れている街。多様性なんてあって当たり前。人と違うことにとやかく言う人はいません。

だから、日本みたいに「多様性を受け入れましょう」、「みんな違っていい」なんていう発想すらありません。たぶん、ニューヨークでこんなこと言ったら「こいつ何言ってんだ???」て顔で見られるでしょう。

今回のイベントも和食の富永シェフと、フレンチ&イタリアンをベースに今やオールジャンルで活躍する米澤シェフの即席コラボ。メニューひとつとっても、何をテーマにどんな組み立てにするのかも直前までわからず。

結果的には、懐石からスタートして、熟成肉のタルタル、ステーキ、カレー、パスタと多国籍ながらも、全く違和感のないコースメニュー。

作る側だけでなく、お客様もニューヨーク好きの方達にお集まり頂いたので、そんな多様性をむしろ喜んで頂けました。

その3:変化を楽しむ

ニューヨークは動的平衡の街。
コマが動き続けているから安定するように、ニューヨークも常に変化を続けることで安定していると言えます。世界中から人、アイディア、お金が集まり競争の激しいニューヨークにおいては変化なくして生き残ることは出来ません。

人の出入りも激しく、引越や転職を繰り返す人たちが多いのがニューヨーク。常に状況を変化させたり、変化を楽しむのがニューヨーカー。むしろ彼らにとって一箇所にじっとしていることの方が難しいです。

今回のイベントもゼロベースからの企画だったので、場所探し、企画、集客、食材手配などいろいろと大変でした。直前での人数変更、席の配置変更、コースの順番変更、そして予想外のトラブルなどなどいろいろありました。

そんなことには全く動じず、むしろその変化を楽しんでさえいるような感のあるメンバーだからこそ楽しく乗り切れたイベントだったと思います。

ジャムセッション

富永シェフのスピーチで「こういうイベントはジャム・セッションのようなもの」と言ってました。まさに、ジャズ・ミュージシャンがその場の雰囲気や相手に合わせて、自由に演奏しているような雰囲気でした。

そしてそのセッションや雰囲気を楽しんでくれたのもまた、ニューヨーク在住経験やニューヨーク好きなお客様達。好奇心旺盛で、フットワークも軽く、経験値の高いお客様達も一緒にあの雰囲気を盛り上げてくれました。

ニューヨークワインらしさ

今回のイベントを通して、改めてニューヨークワインの持つ魅力を実感しました。ワインとしての品質はもちろんのこと、様々なお料理合わせることの出来る多様性。カジュアルから特別なイベントまでシーンを選ばずに使えるセンスやワインとしての。そして、ニューヨーク」というキーワードだけで多くの人たちを魅了する話題性

「ニューヨーク」x「ワイン」という2つのパワーワードを組み合わせたニューヨークワインの魅力を今後もっと多くの方々にお届けしたいです。

皆さんの考えるニューヨークっぽさってどんなでしょうか?


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