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川の上で考えた

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#カヤックを趣味にしよう

そもそも、何が目的なのか。

そもそも、何が目的なのか。

リバーカヤックをまっすぐ動かす。

それをやすやすとできるようになるのが、子どもたちです。水のつかまえ方がわかると、自分の行きたい方向へボートを進められるようになります。
細かなことを「考えていない」からかもしれません。

思考にしばられると動けないたとえば、歩く。

重心を進行方向へ投げ出しながら、脚を前に出し、足の上に重心を載せてから、次へ重心を進行方向へ投げ出す。重心が安定するように、しっか

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子どもはちゃんと考えている。

子どもはちゃんと考えている。

今年の5月から、親子で何度かカヤックスクールに参加していただいているU家。基本をきっちり学ぶ姿勢のお父さん、家族で楽しみたいお母さん、独創的な小学5年生のS君の三人です。毎回、楽しくレッスンをしています。

少ないパドリング回数で

今回、練習の課題で
「できるだけ少ないパドリングで、目的地まで行ってみよう」
と、みんなで競い合ってみました。

課題の目的は、
「行き先を見つづける」
「ワンパドル

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「正確さ」を求めると、苦しい。

「正確さ」を求めると、苦しい。

グラビティで使っているボートは、本格的なリバーカヤックです。
岩や障害物をすばやくすり抜けて下れるように、とても回転性の高いタイプです。
なので、まっすぐに進むようにはデザインされていません。
(まっすぐに進みすぎると、流れの中ではコントロールしづらくて、川下りが難しいのです)

問:まっすぐに進まないボートを、どうやったら行きたいところへ進めていけるでしょうか?

答えは、
「曲がりながら進む」

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クルミはちゃんと考えてる

クルミはちゃんと考えてる

秋になると、白丸湖畔でたわわに実をつけている木を見かけます。

クルミです。

植物はいろんな方法で種をばら撒きます。
おいしい果実にして鳥に食べて運んでもらったり、羽のようなものをまとわせて風で飛ばしたり。

クルミは水を使って種を運んでもらう植物です。
だから、川沿いに生えていることが多いです。

実の表面には、緑の厚い果肉がついています。
果肉は浮力があるので、ぷかぷかと浮いて水面を漂ってい

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苦しみを生み出すもの。

苦しみを生み出すもの。

ほぼ毎日、カヤック体験をやってる。
体験で使っているのは、本格的な一人乗りのリバーカヤック。
岩のある急流でもすばやく方向を変えられるように、反応がいい、つまり、とても曲がりやすいボートだ。

はっきりいって、まっすぐには進まない。
そのまっすぐに進まないボートをどうやって思い通りに動かしていくのか、そこがリバーカヤックのおもしろさでもある。

そんな乗り物に、どう向き合うか。
ままならなさが楽し

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上達はスパイラル。

上達はスパイラル。

何か新しいことを覚えようとするときに注意したいこと。
”いっぺんにやろうとしない”
だって、できないし。
だからできないことは置いておいて、できることに注力するといい。

カヤックのスクールでは、一番最初に大事な3つを練習します。
① 水をつかまえる
② 体幹を使う
③ 行き先を見る

どれも同時にやろうとすると混乱するだけ。
ひとつだけに絞って意識を向けていくといいです。

例えば、①水をつかま

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じゃんじゃん失敗しよう。それもカヤックの楽しさ

じゃんじゃん失敗しよう。それもカヤックの楽しさ

「ゼルダの伝説」というゲームが好きだった。
アクションRPGというカテゴリのゲームだ。

どんどんダンジョンを通過して進むよりも、ものを動かしてみたり、草を刈ったりして(ときどきチャリンと宝石が出てくる)道草しながら探索するのが好きだった。
ゴール志向じゃなかったんだな、昔から。

カヤックの覚え方として、
 スクールに入ってすぐに上達する
というのもひとつの方法だけれど、
 自分で失敗しながら覚

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