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大切なのは、不満を取り除いてあげることではないようだ。

「社長に言ってくださいよ!!現場は大変なんだから!!」
「〇〇さん、に言ってくださいよ!迷惑しているんです。」
「うちの会社は、給料が低いのに人も少ないし」
「なんで向こうの店舗は、◯◯なのに、うちはこうなんですか??」

私がこれまで、メンバー(部下)から言われたことがある声です。


0.自己紹介


おはようございます。都内でデイサービスの管理者をしているHIROYUKIと言います。医療介護業界で11年ほど働いています。そのうちの3年弱で管理者をしています。リハビリテーション専門職の作業療法士という国家資格を持っています。


管理者は、時として孤独だしメンバーに言えない苦悩も抱えていると思います。ただ、リーダーをしているからこそ見える景色もあるし、チームの成長を誰よりも感じることが出来ます。


だから私は、ここに挑戦し続けたいと思います。
同じ悩みや希望を持った方、これからリーダーを目指す方の力になれたらと思い、記録を残すことにしました。


1.とにかく不満の解消を目指した


冒頭の話に戻すと、管理者をしていると日々、メンバーから色んな不満の声を掛けられることがあります。


・会社に対する不満
・上司に対する不満
・同僚への不満
・仕事内容に関しての不満

いろいろです。


管理職になりたての私は、スタッフに気持ちよく働いてもらいたいと思っていたので、「すべての不満を解消すること」に奮闘していました。


「寄り添うこと」=不満や不安なく働いてもらえるようにサポートすること

とあの頃は思っていました。

スタッフの個別面談を毎月開催したり、雑談をしながらとにかく「不満を聴く」ことに努め、改善をしていきました。


2.消しても消しても不満が溢れてくることがわかった


もちろんすべての不満は解決できませんでしたが、スタッフが言っていた不満は1つずつクリアしていくことが出来ました。



ただ、困ったことに不満は無くなりませんでした。
むしろ、不満が多くなっていたようにも感じました。


私が属している介護業界は、色んな属性の人が働いており、色んな価値観や判断基準を持っている人がいます。
同じ条件を提供しても、不満に思う人もいれば、満足する人もいます。
表裏一体なこともあり、誰かにとっての最高は、誰かにとっての最悪になりかねます。


むしろ、他責志向を助長してしまったのか、怒りの矛先が私に向いてくることが増えていったように思います。

「後藤さんに言ったのに、何もしてくれない」
「私たちのこと考えてくれない」
「結局会社の言いなりじゃない」

と言った声も聞こえてきて、あの時は、精神的に参ってしまいそうでした。


3.大切なのは不満を解消することではなく


このエピソードを通して、得られた教訓が「不満を解消することが目的になってはいけない」ということでした。


結局、人は満足するとそれが当たり前になります。
すると、さらに自分にとって良い条件を求めるので、不満は無くなりません。誰も幸せに出来ないことを知りました。


それからは、考え方を変えました。

どう変えたかというと、

不満を解消する納得感を持ってもらう


ことを中心に置くことでした。


納得感を持って貰うのに大事だと思うことは

①判断軸が揺るがないこと
②普段から話を否定せずに真剣に聴くこと
③メンバーのことを承認していること
④メンバーからの意見を聞ききること

判断軸がブレると、「なんであの人はいいのに、私は!!」とか、「私はこの方がいい」という主観的な意見に対して折れてしまいます。すると、「言えば変えててくれるんだ」という気持ちが出てくるのと、「言っていることが違う」という誤解を招いてしまいます。


②③は、経験上ですが、「見てくれている」「大切にしてくれている」という土台がスタッフにあると納得してくれることが多いと感じています。

何を言うかも大事だけど、誰が言うか

も大事ですよね。


まとめると、不満は永久になくならないので、不満をなくすことをゴールにしていても上手くいかない。

大切なのは、不満をなくすことでなく「納得感」を持って貰うことでした。





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