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2つのタイプの問題について

ほとんどの学習時間を問題を解くことに費やしてきた僕たちには、
「問題解決」マインドセットが染み付いてる

次の2つの問題群の特徴の違いとしてどんなものが挙げられるだろうか?

2つのタイプの問題群

お金で解決できるかどうか、手段か目的かどうか、そのような見方もできるかもしれないが、次のようにまとめてみると分かりやすいのではないか。

明確な正解がある問題とない問題

問題グループ1については、正解があるといっても解くことが簡単だとは限らない。また正解が複数ある場合もあるだろう。しかしグループ2との決定的な違いは、明確な正解がそもそも存在しないことではなかろうか。学生が学ぶべきこと、コミュニティ作り、気候変動問題、などどうやら正解は存在しない問題であることは納得できると思う。

ここで一旦立ち止まって今自分が取り組んでいる問題についても、上の視点で考えて頂きたい。果たしてその問題には明確な正解が存在するだろうか?ベストプラクティスや専門家を探し回っていないか?分野横断的なのに新しい特任部署を毎年作り続けていないか?コントロールできないのに無理矢理コントロールしようとしていないか?

考えてみると私たちは答えが存在しない問題に囲まれている。日常の悩み、仕事、社会課題まで答えが存在しない問題がありふれている。

それなのに今の教育、研修、そして書籍や広告はどうなっているだろうか?ひたすら答えがある問題を解く練習をし、サービスや書籍は安いソリューションを餌にし、私たちもそのまやかしの答えに飛びついてしまっている。

ほとんどの学習時間を問題を解くことに費やしてきた僕たちには、
「問題解決」マインドセットが染み付いてる。
これからの問題に答えなんてないのに。

SDGs、社会課題など答えが無い問題に取り組む人も増えてきている昨今。まず自分が取り組んでいる問題のタイプについて良く考えてみることが必要だろう。

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