僕の歌詞論
音楽仲間のひらたゆうやがやっているバンド、racikuの新しい曲ができたとラインが来た。友達からこういうお知らせがあると、できるだけ感想を返すようにしている。そんな大したものじゃないけどちゃんと聴いて返事をする。
心がけているのは「適当に褒めない」ということ。
「ここがこうでこうなってるからいいね」みたいに音楽的にも聴くことはできるんだけど、それよりもっと単純に「ええな」と思ったから「ええな」と返した。着飾った言葉よりきっとそれがいい。
それから何がいいのかちゃんと考えた。
メロディーやコード進行、音楽的にも好みだったんだけども一番は歌詞かな。「誰にでもわかるし歌えるけど、ひらたにしか歌えない歌」だからよかった。
僕のソングライターとしての歌詞論では、「まずは超個人的であること」が大前提だと思っている。そしてそれを「誰のものにもなる普遍的なもの」として書き上げること。
それが「誰にでもわかるし歌えるけど、書いた人にしか分からない、歌えない歌」になる。
そのバランス感覚がとても重要だと思っていて、個人に寄りすぎるとその人自身のドキュメントになってしまい、「誰もが」共感するように書こうとすればどこにでもある曲になってしまって逆に感動しなくなる。
その真ん中を射ぬけるように語尾や接続詞一つにもものすごく神経を使う。
ちなみに頂いたエピソードを曲にする企画、おくりもののうたは企画としてわざとドキュメントに寄せていたりする。
racikuの新曲は書こうと思えば思い切り生々しい人生の切り取りソングにもできたはずだけど、そうならずに、でも「この歌は僕には歌えないなあ」と思えるものだった。
それがよかった。
これからも「評価」じゃなくて「ただの感想」を送り返していきたい。
読んでくれてありがとうございます:-D
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