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どうして革靴はスニーカーよりもうるさいんだろう

歩く人の足音を聞きながら「どうして革靴はスニーカーよりもうるさいんだろう」と思った。

うるささの要因は、コツコツという硬い音にあるのではないか。硬さとは「押し返す力の強さ」である。革靴のほうがスニーカーよりも強く、地面からの反動を押し返しているということになる。

では、硬さは一体何で決まるのだろう。

スニーカーと革靴の大きな違いは「材質」だ。靴自体のサイズはだいたい同じなので、硬さを決定づけているのは「密度」かもしれない。

革靴のほうが、より質量の大きな素材でできていて、密度は「その大きさにどれだけ詰まっているか」だから仮説が成立する。

硬い物質は「硬い音」の要素を持っているので、「密度が高い=硬い音が鳴る」ということになる。押し返す力が強ければ音量も大きいので、革靴のほうがスニーカーよりもうるさい。

学生の頃、教科書で「密度=質量÷体積」なんて見ても全く覚えられなかったし、覚える意味もわからなかった。だけどこうやって、ふと疑問に思ったことを解き明かそうとすると、あの頃どうでもいいよかった計算式がおもちゃのように見えてくる。

好きなバンドの歌詞が英語だったら、何を歌っているか知りたくなるし、悩み事にピッタリの名言を残した偉人がどんな人だろうと思うかもしれない。

「学校の授業なんてなんの意味があるんだ?」と問われたとして、個人的な答えは、世界に疑問を抱いたときや大きな壁にぶち当たったとき、それを解き明かし楽しんだり、超えていく足がかりになることが案外詰まっているから。だ。

今回は「革靴はなぜうるさいんだろう」なんて、ほとんどの人にとってはどうでもいいことだったけど、僕はそれが解けて楽しかった。

しかもこれは、音楽制作のコンプレッサーという機材を使うときに大いに役立つ理屈だった。ものごとは色んな所につながっていて、勉強は道を見えるようにしてくれる。


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