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広告代理店からの第二の人生を考える時

先日、デイサービスの学校をナノゾーンコートの光触媒抗菌施工を行うために、岐阜まで出張してきました。旅に出ると美味しいものが食べたくなる。施工終了時刻は19時15分…。

なんと岐阜は緊急事態宣言の該当地域で19時半ラストオーダーの20時閉店…

慌てて車を爆走させ(もちろん法定速度遵守)ギリギリセーフで入店。美味しい鰻を飲み込むように食べて満足してホテルへと向かいました。とにかく美味かったことと、パリパリの食感しか既に記憶はありませんが…満足でした。

今回はいま置かれている現状を踏まえて次のステップを考えていることを書きたいと思います。

総合広告代理店20年の経験の末に

電通グループに入社し4年ほどしてから、次に朝日新聞グループの広告会社に転職。その後7年後の2011年3月に顧客サービスを提供したいという想いから株式会社シゴトー企画事務所を設立し、拠点を関西から東京に移すことに。

当時震災直後でした。震災の前日は東京にいたのですが当日はたまたま在職中でもあったため通常出勤していたため、直接的な被害はありませんでしたが、その後テレビCMのAC差し替え作業などの対応に追われてました。

もともと新卒入社当時はメディア担当でしたが、20年間のそのほとんどがアカウント営業(AE=アカウントエグゼクティブという)を行ってました。つまり広告会社での経験では営業が長い職歴となります。

また会社設立後は営業を中心にプレイングマネージャーとして経理、総務、企画など様々なことを行ってきました。元々飽き性の性格もあって、多種多様な職種を兼務することは自分に向いていました。

そしていま岐路に立たされています。

昨年より10年以上お付き合いをしてきたクライアントが業績悪化のための広告予算縮小と粉飾決算に巻き込まれ同時にアカウントが一気になくなる事態になり、さらにコロナの影響もあり、軒並みアカウントが消滅し復活の兆しも見えなくなりました。

そこでコロナから守りたいという思いと店舗やサロンなどのPR施策として活用いただくためにナノゾーンコートでの光触媒抗菌施工サービスを新しい事業として行うこととなりました。

しかし、抗菌ビジネスは参入企業とプレイヤーの急増。さらにニーズはあるもののコロナにより打撃を受けている企業はコストがシビアであることからそう簡単に受注できません。現状この新たな事業を広げていくためには広告費の投下も必要であるため、現状は積極的に攻めていく事業ではないと考えています。

次の進むべき道を考える

現状の分析をすると。

・9期連続黒字のため貯蓄はある

・広告ビジネスは20年やってきた実績

・小さいながらも事業構築も経験

・経営視点をもっている

ということを踏まえ次の道を検討しています。本業がほぼ白紙状態になるということはなかなかない経験であり、これをチャンスと捉えています。そこで二つの方向性を導き出しました。

①再就職を目指す(会社はさておき)

②新事業へ進出(買収)

本業の市場と将来を考えると、もはや広告代理店は生き残れないと考えています。そのため、この2つの選択肢しかないと感じています。

現在②の新事業は特にやりたいことがないため①を主として年末より活動をゆるり開始しながら様子を見ることにしました。

再就職という道の実情

転職活動自体18年ぶりとなります。当時は同業への転職ということで、数社受けて2社内定を貰いそして転職するという簡単なものでした。

当時転職は35歳までという流れがありましたが、昨今40代(現在43歳)でも可能になったということで、「一社ぐらいこんな変態的な経歴を重宝する会社はあるだろう」という気持ちで手探りの中、再就職活動を行ってみました。

しかしながらスカウトは数社いただきましたが、やりたいことではなく、自ら応募した(15社程度)ほとんどの企業が書類で落ちてしまうのです。行きたいと思える企業が多くはないというのもありますが。

おそらく年齢的にポジションがほとんどないのが現状です。確かに年齢的なポジションを考えると若い人は無数にあります。ゆっくりやっていく予定ですが、かといってまた年齢を重ねてしまうので、うかうかはしてられないですね。

いろんな経験をしてきたことがネックになる

体感としては、「ポジションのスペシャリスト」のニーズしかなさそうです。わたしでいうと「広告の営業」という点です。多角的にいろんなことをやってきた経験をわたしは財産だと思ってますが、実際企業として役に立つのは「突き抜けた明確なスキル」です。

つまり考え方や人間性よりもスキルが重視されます。いろいろな経験を積みバランスのとれたスキルはスキルとは言わず、40代ともなるととにかく秀でた人材しか道はなさそうです。

営業という職種は営業でしか活躍できないのか

残念ながら営業という職種は営業でしか道は薄いと感じます。営業経験をしているプレイヤーはたくさん存在します。さらに歳を重ねるとパフォーマンスが落ちます。そういう意味では40代としての価値が低いポジションであり、若返りをはかりたいポジションともいえます。

早期退職制度による影響

コロナがもたらす影響は止まりません。今後数年は各社早期退職制度が横行すると予想されます。そうなれば離職が高まり、ますます再就職の選択肢が少ないと言えます。現時点でも中途採用の求人は少なく感じますが、100年時代と掲げながらも今後40代後半は早期退職に巻き込まれていく世代です。そうなると40代前半の再就職先は5年後には早期退職ポジションになるため、企業側としてはなかなか採用しにくい状況になるでしょう。今更ではありますが、現在の30代も含めて「突き抜けたスキル」を身につけなければ生き残っていくのが難しい時代であると考えます。そういう意味では40代でも転職できる時代ではあるものの、ハードルの高さは否めませんね。

転職が出ている職種でいうとデジタル領域、事業構築の実績、コンサルティングなどは採用要件としては高いと感じます。また経理、法務関連においても資格を持っているものは再就職先は意外と多いのですが、実際どれくらい応募があるのかはわかりません。

語学力の必要性

求人を見ていると半分ほどはやはり語学力を求めている企業です。そうなれば私のような語学力が弱い人間の活躍できる場所が半分消えます。ある程度の高い水準の給与を求めるのであれば確実に語学力が必要です。日本が市場としてシュリンクしていくことを考えれば今後ますます語学力は必須となっていくと感じます。わたしは今から学んでも実用性に欠けてしまうため、ポケトークやGoogle翻訳などのテクノロジーの発達に期待するしかありませんね笑

まだ始まったばかりの再就職活動

これから本格的に行っていく予定です。不景気へと突入するため、政府が介入しなければ買い手市場は続くと考えられます。行きたいと思える企業やわたしを欲しいと思ってくれる企業とのマッチングは未知数ですが、これから少しづつ数を重ねて良い出会いとご縁に期待したいと考えています。

その間にやりたいと思える事業との出会いがあるかもしれません。いろんな人の話を聞きながら前に進んでいきたいと考えます。





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