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あこがれのメドックマラソン

今年の東京マラソンは生憎の雨模様でエンジョイできなかったランナーも多いのではなかろうか。マラソンとは縁遠い僕であるが、実は数年前フランスで開催されるメドックマラソンを目指したことがある。そう、メドックといえばボルドーワインの産地である。

2014年ぶどうの収穫も終わった初冬に僕はワイナリー巡りのために友人とフランス・ボルドーを訪れていた。その年の夏にフライトを予約した後、周到にワイナリー巡りのプランを練った。1ヶ月前にはメールでいくつかのワイナリーにコンタクトを取り、応じてくれたワイナリーと訪問日程を綿密に調整した上でボルドーに乗り込んだ。そして2日間でメドック地方とサンテミリオン地方合わせて6つワイナリーをほぼ計画通り巡った。

ワイン業者でもなく、団体のツーリストでもない単独アポの僕らに対してそれぞれのワイナリー担当者はしっかりとゆっくりとワイナリーの生い立ち、ぶどう畑の特徴そして醸造のプロセスを説明してくれた。最後には自慢げに自分のワイナリーで醸したワインのテイスティングを勧めてくれた。その夜にボルドーのダウンタウンで頂くワインの味は格別であったことは言うまでもない。

その帰り道にパリに数泊したのだが、後輩の友人がパリに住んでおり彼とサンマルタン運河沿いのビストロでランチを共にした。彼はパリで日本人観光客やビジネスパーソンのアテンドや通訳をしていた。その一環でメドックマラソンのアテンドをしており来年開催されるメドックマラソンについて詳しく話してくれた。

メドックマラソンはボルドー・メドック地方で毎年ぶどうの収穫直前の9月に開催されるフルマラソンである。世界中から約1万人が参加しほとんどのランナーが仮装して走るというエキセントリックなマラソンらしい。しかもぶどう畑の中を走りながら20箇所以上のワイナリーを巡り(もちろん飲む)ゴールを目指すというちょっと変わったマラソンである。

この話を聞いてワイン好きの僕の気分が高まったのは言うまでもない。フルマラソンを完走できる体力をつけ、翌年のメドックマラソンに参加する意気込みだったのだが、あれから4年未だ参加していない。

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