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夏はいかにも涼しきように・・・

和菓子は季節感を良く表している。
料理の前菜などで和菓子のような料理が出来ないかと、日ごろ考えている。
夏の涼しげな一品。
この様なものが出来ないかと思った。

虎屋さんの琥珀羹

まずつくってみた!

御所坊の三上調理長にイメージを伝えた。
金魚の小さな型があるという。
透明な出汁の寒天は鱧の出汁があるという。
それを使ってとりあえずつくってくれた。

味は美味しい!
少し寒天が固いかな?
でも硬くしないと形が崩れる・・・・

キュウリやニンジン、大根を金魚に見立ててあるが食感や出汁とのバランスが良いとは言えない。

でもスタッフは大喜び!
彼らが自信をもってお客様に提供できる品が出来るのは良い事だ。

鱧のお吸い物で画像を検索して、鱧の吸い物の椀種を検証した。
一番多いのは、もちろん鱧。
そして松茸が目につく。愛称は良い。
鱧と松茸の共通項・・・・💡!

松茸のエッセンスが入った蒲鉾。
蒲鉾の高級品は鱧が使われている。
では鱧蒲鉾に松茸の香を付けてもらって、竹炭パウダーで真っ黒けの蒲鉾にする。
それを金魚の型で抜けば、黒い金魚が出来上がる。
パプリカの色粉で赤く染めれば、金魚になるだろう。

黒い蒲鉾、赤い蒲鉾

では、真っ黒な蒲鉾と真っ赤な蒲鉾をつくってくれる所はないだろうか?
さすがSNSの世界。フェイスブックで商店街に詳しい人に尋ねたら、すぐに蒲鉾屋さんを紹介してくれた。

早速、紹介された蒲鉾屋さんに行ってきた。
たぶんこれが良いだろうという蒲鉾を買ってきて、型に抜き食感を楽しんだ。
ええやん!
カップに入れると立体感はないけど、寒天がゆるいので食感も良い。
ではカップをそろえよう!

・・・こんな感じで料理にも口を出し、季節感や利休の言う「涼しきように」を実践しています。


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