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平田 豪成(ひらた ひであき)
2021年11月22日 13:18
茜色に空が染まって天空に描かれた影絵のように薄墨色の富士が浮かびあがり離島の燈台が橙色の灯火を瞬かせる頃に老いた漁師が港に帰ってくるゆっくりと進む黒いシルエットの孤舟から般若心経を唱える響きが海風にのって聞こえてくる・・・ああ、今日も不漁だったに違いない幻の景色 幻の聲を聞いているのさ と喝でも入れるようにタンゴが一声吠え空からいくつぶかの水滴が落ちてきた見上げるとじっと
2021年11月30日 10:45
いつものコースで散歩するこのところ上天気が続いて朝焼けが美しいほんのり霞んだ空に朧に富士が浮かんでいる懐かしい幻のような姿に見惚れていると天空に遊ぶいたずら天使が呼びかけるような声がする振り返るともうそこにいたリードから逃れた漆黒のラプラドールレトリバーが親愛の挨拶をしにきたのだろうかでも、ミニチュアダックスのタンゴは犬付き合いができない一瞬 顔と顔を突き合わせていたかと思う