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2017年のニセコでの1ヶ月ワーケーションの思い出

ちょうど下記記事にて「ワーケーション」ということについて触れたまさにそのタイミングで、世の中で(ネガティブな意味で)ワーケーションという言葉がすごい話題になってました。

自分がワーケーションという言葉を知ったのは1〜2ヶ月前のことなんですが、実は今から3年くらい前から、多分これはワーケーションだよな、ということは実行しておりまして、その時の思い出とか、実際どういう感じのものだったかについて話したいと思います。

家族3人で1ヶ月ニセコで暮らす

2017年の9月の1ヶ月間、北海道虻田郡ニセコ町で生活をしていました。

当時は「ロングステイ」という呼び名で、倶知安観光協会が主導で?夏場の北海道ニセコエリアの観光の目玉として企画してた施策(だと認識してます)

ニセコロングステイ、という存在を知ったのは知人の板羽さんのこの記事がきっかけ。

記事を読んでいつか実際やりたいなーと思ってたのが5〜6年越しに実現できた、って感じでした。(今振り返ったら、同じ場所で写真撮ってたことに気がついた)

この時の生活というのは、良くも悪くも「ニセコで普通に1ヶ月暮らした」っていう割とそれだけのもの。

日中は基本的に週5日間わりと普通に仕事をしてて、休みの日にちょっと遠目の場所にお出かけしたりとか、基本的には毎日そういう感じ。日常と違うのは、普段暮らすところが涼しくて静かで食べ物が美味しい北海道の自然豊かなところになった、というだけでした。

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ただ、これがもう本当に超絶楽しかった。3年経った今でも、もう超絶楽しかった。物凄い運よくすごい安くていい場所で生活できた、というのもあるけど、そういうこと抜きにして毎日が特別な日常で、それが30日もあった、というのは当時それまで生きてきた中でも圧倒的に最高の体験でした。

滞在の費用自体も、決して安くはないんだけど、宿泊費、食費、交通費など全部合わせても家族3人1ヶ月で50万円くらいと、一般人で一応手が届くレベル。(当時、同じくらいの金額の長期旅行というのを調べてざっと計算してみたら、1週間ハワイに行って帰ってくる費用と大体同じくらいになりそうな感じでした。費用の内訳などは当時のブログで)

ワーケーションは「みんながやりたいことじゃない」と思う

1ヶ月ニセコで暮らす、という体験は圧倒的に人生最高のものだったって今でも思うんですが、この話を聞いてこれがいいとは思わない、って人はたくさんいると思います。

そもそも1ヶ月、いつもと違う場所で仕事をすることが現実的に難しい人は多いし、1ヶ月慣れない場所で暮らす、というのはそれが大きなストレスに感じる人はいると思います。

「わざわざ余分なお金を払って旅先で仕事してるとかお金の無駄にしか思えない」みたいな感覚の人は、きっといっぱいいるだろし、仕事にネガティブなイメージを持っている人であれば、日常生活に仕事が入り込んでくることが許せない、という感覚になるのも想像はできます。

でもなんていうかきっと自分と同じように、旅行と日常がごちゃ混ぜになった「毎日が特別な日常」という感覚がすごく幸福なものだと感じる人はきっと一定以上存在してるはず。

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そもそも基本的に旅行に行ってもいわゆる観光地みたいなところは興味なくて、予定は詰め込まずにのんびりしてるから、そこに「日常」を組み合わせることがごく自然にできたのかもしれません。

どっちにしても、日常と仕事を区別せずに生きていくほうが(自分にとっては)相乗効果があってメリットが大きい、と感じているし、旅先でありつつ、生活の場所であるというちょうどいい感じの刺激に溢れる生活、というのは「私には」最高のものでした。

毎日が非日常の日常という不思議な感覚

やってる仕事はいつもと同じで、生活サイクルもいつもとほとんど同じ。でも住んでる場所はいつもと違うところで、身の回りはいつもと違うものだらけ。

近くのスーパーに行くだけでも、いつもと全然違う世界が広がっていて、それだけでもすごい楽しい。コンビニ行こうと思ったら車で片道20分(その間信号は2つ)、歩いたら1時間ではたどり着けないような不便な場所だったけど、でもむしろそれが楽しい。

ジャガイモ買ってきてオーブンで焼くだけで幸せになれたり、スーパーの紙パックの牛乳がすごい美味しかったり、山の中のスーパーでミョウバンなしのウニをスーパーでごく普通に買ってきてウニ丼を作ったりとかとか。

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そもそも毎日の生活というのはそれ自体が十分に毎日特別なものなんだよ、という意見は置いといて、こんなにも特別な日常が続く感覚は、きっと「ワーケーション」というやつでしか体験できないものなんじゃないかな、ということを今思っている次第です。

誰にでもできることじゃないと思うし誰もが好きなことでもないと思うけど、自分の場合はそういうのが好きだから、そういうことをできるように工夫しました。

20年くらいかけて可能な限り仕事は「自由」になることを目指して生きてきて、一応そういう感じにできたので、知恵と努力と勇気と工夫、そしてある程度の時間をかければ、だいたいの人が実現できると思います。

なんにしても「ワーケーション」というやつは、国が言う「イメージ」と「世間の反応」だけで先入観を持って切り捨ててしまうにはもったいない概念だと思います。

という感じのことをPodcastで話しました

詳しくは以下からご視聴いただけます。



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