哲学の本を買ってみた
哲学って興味はあるけど難しそうで、今までちゃんと勉強したことは無かった。高校の倫理の授業も、暗記ばかりで苦手だった。
だけど、GWで時間もあるし、せっかくだからと思って哲学の本を1冊買ってみた。
アン・ルーニー[著]、田口未和[訳]の『自分の頭で考えたい人のための 15分間哲学教室』という本だ。
今まで、哲学の勉強と言うと、「誰が・いつ・どこで・どんな考えをしたか」を頭に詰め込んでいくイメージだった。次から次へと新しい人物名や考え方を暗記しなくてはならない。用語にはカタカナ語が多いので覚えにくい。だんだん分からなくなって、挫折してしまう。というのがいつものパターンだ。
でも、この本を読み始めて哲学の印象が変わった。
哲学とは考えることであって、哲学の歴史を学ぶことは考え方を学ぶことなんじゃないかと思い始めた。まだ、本の1/4ほどしか読んでいないので自信はない。だけど、そう思うと哲学が楽しくなってきた。
遠い昔の偉い人が考えた奇妙な理屈が、ぐっと身近なものに感じられるようになってきた。
本の中に取り上げられている例も、自分の身近なものが多い。そのため素直に「なるほどな~」と思えることが多いのだ。
また、文章も堅苦しい印象がなく、スラスラと読めてしまう。読んでいるうちに、「楽しいかも」なんて思ってしまう。
各章のところどころに挿入されているエピソードも、読みやすいし面白い。
今まで、学問系の本は読み始めても途中で挫折する本が多かった。
歴史や美術史などの図説系の本は分かりやすいけど、読み続けられない。1ページずつ完結しすぎていて、次を読もうという気が起きなくなってしまう。
逆に文章ばかりの専門書は、難しすぎてすぐに飽きてしまう。
この本は文章が中心でありながら、本当に読みやすい。各項目の分量がちょうどよく、次の項目へもすんなり進むことができる。知識も程よく整理されていて、初心者でも理解しやすい。
哲学については詳しくないので、総合的に見てこの本がいいのかどうかはわからない。でも、哲学を勉強してみたいけどなんとなく抵抗がある人にはおすすめできる本だと思う。
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