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※無料記事※一級建築士製図試験対策#2:課題発表前にやっておきたいこと

■令和6年度試験用に更新しました(2024/3/20)■
(課題発表日の更新と、誤字脱字の修正程度です)

こんにちは。
令和6年度の製図課題発表は7月26日(金)頃に予定されていますね。
今回の記事は、主に製図既受験者に向けた内容になりまして、課題発表前に是非やっておいたほうがいいこと3つをご紹介します。


(1)記述の解答を覚える

作図はランクⅠレベルで仕上げたとしても記述のせいでランクⅡになったら悔しいですよね・・・ストレート受験組に一番差がつけられるのが記述の学習量です。まだ何もやっていない人は、今からやりましょう!
目標は、課題発表前に、過去問(+今年の通学生は、既に出た課題)が書けるようになることです。

これは、毎日コツコツやる!これしかありません。
課題発表までの日にちから逆算し、一日何問やるか計画をたてましょう。
・覚え方はいろいろあります。自分に合ったやり方で覚えましょう。
耳で覚える 自分の声で録音するか、音声データを購入して聞きます
目で覚える 解答例を読んで覚えます
書いて覚える 解答例をトレースして覚えます

私は「目」で覚えた派です。
5月に久しぶりに会った戦友が、トレースを既に何巡もしていて、「やらな!」と慌てたのを覚えています。
解答例をPDFにして、スマホの「暗記シートロボ」に取り込み、キーワードをマーキングして(操作にコツがありますがすぐ慣れます)、往復の通勤電車では必ず開くようにしていました。

iOS版もAndroid版もあり、無料で、更新もこまめにしているアプリなので、おすすめです。


(2)課題発表前に「30枚の壁」を超えておこう

通学時、先生は「30枚を超えてくると、ランクⅠが取れるようになってくる」とおっしゃってました。
そのあたりから、基本的な解き方が身につき、描き方も安定してくるからだと思われます。
実際に私も30枚あたりから課題でランクⅠが取れるようになりました。
(ただ、課題の難易度が上がってくると、殆ど出来ているのに何か一つやらかしてランクⅢとⅣしか取れないという悪夢の日々が長ーーーく続くのですが。)

ただ30回描けばいいのではなく、その間に試行錯誤をすること、いろいろなやり方を試すことが大事です。課題が発表になったら、試行錯誤よりも課題に慣れることの優先順位が高くなりますので。

私は製図2年目はS資格長期に通いました。
年末に教材が届いて、ペラッと入っていた「開講前の宿題」。
見てエグッと思いました。宿題のうちの一つが「作図は2時間半切れるようにしておいてね」ですと。。。
それが出来ないから長期に通って習おうと思っているのに。その考えは甘いという事ですね・・・と思い、まず細かく時間を測りながら1枚描いて、目標タイムから遅れていくのはどのパートで、なぜ遅れるのかを分析する事にしました。ネットや書籍で色々な情報を集めて、試しました。作図だけでなく、エスキス手順についても色々試しました。
そのあたりは次の記事でまとめようと思いますが、自分がなぜ去年落ちたのか、エスキスでも作図でも、落ちた理由と、どうしたらそれを克服できるのか対策を立てて、頭と体に慣れされておく、ということを課題発表前に是非取り組んで下さい。
去年の自分を振り返り、修正する内容を考える時間は、課題発表後はないと思って、今のうちに取り組んで下さい!


(3)過去問を解こう

平成21年度の見直し以降、課題はメインの機能+関連機能の施設として出されるようになりました。この関連機能がクセもので、何が出るか当日まで分からないため、ある程度絞ることは可能とはいえ、結局いろいろなタイプの施設の特徴を学習しなければなりません。
課題発表後はメインの機能に大半の時間を割くことになるので、違う機能の過去問を解く時間がなかなか取れなくなります。過去問を解くなら、課題発表前に終わらせておくのがおすすめです。

過去問を「読む」だけでなく、「解く」までやったほうがいい理由は、関連施設の練習だけではありません。実はもっと大事な要素があります。
それは、
実問題にしか出てこない、様々なひっかけポイントに実際触れておく(そして見事にひっかかってみる)という要素です。

既受験組の強みは、学習期間が長くとれる所です。これは言い換えると、ストレート受験組より沢山の失敗が出来る事だと思っています。
本試験ではなく課題や過去問でいろんなミスを予め体験しておくことで、本番で同じミスをせずに済みます。(勿論ちゃんと対策をすればの話です!)

実は、課題発表前の通学生の教材は、それぞれの施設の特徴を覚えることがメインなので、本番の問題のような意地悪な表現が少ないです。それはそれで学習の目的は果たしているのですが、既受験組が落ちる理由の一つは、本番の問題に潜んでいるひっかけの部分にひっかかったからなのです。なので、ひっかからないようにする訓練も、今のうちから始めておいた方がいいのです。課題発表後からだと、ストレート受験組と同じ経験値しか積めないのです。

もし通学先の先生が、自主的に解いた課題も添削して頂けるなら、環境としては最高です。是非ダメ出しを頂いて下さい。そして対策を立てるようにして下さい。

なお、過去問を解いたので解説を見たいという方、もしくは、どうしても解く時間が取れないので解説だけ見たいという方は、イソップさんが過去10年の解説をまとめた記事をアップされています。

解く前に読んでしまうと、クイズの正解を先に見ちゃうようなものなので過去問を解こうとしている方は、解いてから読むことを強くお勧めします。


あとがき

いかがだったでしょうか。
課題発表後は、怒涛の日々が試験日まで続くので、ゆっくり出来るのは今だけという気持ちもわかります。
しかしながら、今年も落ちて「もっとしっかり早くから勉強しておけばよかった」という後悔をしてほしくありません。
課題発表前のこの時期も、計画性をもった学習は必須です。適度なリフレッシュをとりながら、製図の学習を継続してください。

次回の記事は、今回の記事内で触れた、「私が課題発表前に試行錯誤したこと」を取り上げたいと思っています。
製図2年目S長期で、しばらくランクⅠを取り続けたあと、一つ大きいミスを必ずやってしまうランクⅢⅣの沼に本試験直前までハマってしまい、そこから抜け出すために、本試験直前まで試行錯誤を繰り返したので、課題発表~本試験の間の試行錯誤も、別の記事としてまとめたいと思っています。

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