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パラ水泳を守るのは市民の声!横浜国際プール

377万の横浜市民の皆様お疲れ様です。
本日も横浜市行政のおかしな点をご紹介、と言いたいところですが、

今日は市民の皆様の力が必要です。
是非、知らない人に拡散してほしいことがありますのでご紹介します。

横浜国際プールはパラスポーツのメッカ


パラサポWEB」より画像引用

横浜市民の方ならご存知の「横浜国際プール」は、パラ水泳のメッカです。今まで数多くのパラ水泳の国際大会が開かれています。

また、日本プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」のカテゴリー1に所属する横浜ビー・コルセアーズの本拠地です。

現在、メインプールはプールとスポーツ会場の兼用です。夏は市民の憩いの場やパラ水泳の会場として利用され、冬は横浜ビー・コルセアーズの試合が開催されています。

お互いに共存しながら利用されてきました。しかし、この「横浜国際プール」から「メインプール」が消えそうになっています。

それは一体どうしてなのでしょう?

横浜国際プール再整備という名の横浜ビー・コルセアーズ忖度案

横浜市役所

横浜市では横浜国際プールの再整備を進めています。建設から25年経っており、見た目にはわからない老朽化が進んでいるためです。

再建と聞くと、通常ならば「おっ、プールが新しくなるのか」と思うかもしれません。

しかし、横浜市が出してきた再建案は横浜国際プールの「メインプール」潰して、メインアリーナを体育館にすることでした。

2021年度には市の「包括外部監査」で施設の老朽化が目立っていると指摘されたうえ、プールとスポーツフロアの床転換に年間約5100万円の費用と、約2カ月間の休館期間が必要である点を問題視。

「経済性という点からも明らかに合理性がないといわざるをえない」(同監査報告書)として、プールか体育館(スポーツフロア)に一本化するべきとの提案が盛り込まれました

市にぎわいスポーツ文化局が公表した再整備事業計画の素案では、「単に施設の長寿命化を図るのではなく、この機会を好機ととらえ、再整備を実施する」(同素案)とし、メインプールの使用を止め、通年スポーツフロア化する方針を提示

横浜日吉新聞「“国際”の看板下ろしたい「横浜国際プール」、通年スポーツフロア化へ市が素案

https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/sports/shinko/saiseibi/pool/ikenboshu.files/0001_20240620.pdf

メインプールを潰して、スポーツフロアにするのは横浜ビー・コルセアーズのためです。さすがに横浜市の再建案では「ビー・コルセアーズのため」とは記載されていませんが、2026年に“新Bリーグ”を発足する計画にリンクしているのです。

この「2026年に“新Bリーグ”を発足計画」では、ホームアリーナ(本拠地)などの面で参入審査の基準を引き上げる方針となっています。
その一つが「5000席以上の観客席数」です。

現在、現時点で横浜国際プールは常設約4000席、試合時はコート付近に仮設席や2階に立見スペースを設けることで5000人超の収容が可能ですが、審査が厳しくなり、仮設席を含めるのが認められない可能性があるそうです。

そこでメインアリーナを常設体育館にして観客席は6000席以上を整備する方針になっています。


横浜国際プール再整備事業計画(素案)より

しかも「スポーツ興行に対応可能なファミリー席やラウンジの整備を行います」といい、新Bリーグ基準で求められている大型映像装置の設置を含めて対応していくことを示唆しています。


横浜国際プール再整備事業計画(素案)より

素案ではサブプールは存続です。現在355の座席数を500席程度にまで増やし、映像装置を新しくして「各種大会の開催にも適したプールとして機能強化を図ります」としています。

しかしサブプールは、動線のバリアフリーが十分でなく大会を開くには狭すぎるため開催は難しいそうです。

神奈川水泳連盟及びパラ水泳連盟は「メインプール存続」を陳情

この決定に待ったをかけたのは神奈川水泳連盟と日本パラ水泳連盟、日本知的障害者水泳連盟、日本デフ水泳連盟、横浜水泳協会障害者委員会です。

当然です。横浜国際プールのメインプールではパラ水泳の国際大会が開かれているし、これからも利用するからです。

横浜国際プールでは例年、国内トップレベルの選手が集まるジャパンパラ水泳や、知的障害のある選手の全国大会である日本知的障害者選手権水泳など、パラ水泳の大会が行われてきた。13、14両日に第3回があったインクルーシブ水泳は、障害の有無にかかわらず一緒に泳ぐ競技会として2年前に始まり、今回は小学生からマスターズまで計約400人が出場した。

東京新聞「横浜国際プール 市が「メイン」廃止方針 パラ水泳の「聖地」存続を 競技3団体代表者が市幹部に直接訴え

横浜市は市は素案公表前に、地域住民や県水泳連盟、横浜水泳協会などとは意見交換をしてきたが、パラ競技団体とは実施していなかったそうです。

そのため7月14日に横浜国際プールで開かれた「インクルーシブ水泳競技大会」に足立哲郎にぎわいスポーツ文化局長、熊坂俊博同局スポーツ振興部長が会場を訪問(よく来れたな)。そこで大会に協力している日本パラ水連、日本知的障害者水泳連盟、日本デフ水泳協会の会長らと約40分面会したそうです。

しかし横浜市の幹部はどうやらまともな対応をしなかった可能性があります。

 元水泳選手でパラリンピック金メダリストの河合純一・日本パラ水連会長は「われわれの思いが伝わっておらず、ぽんと素案が出てくるのは誠意に欠けているインクルーシブとは、いろんな方々の意見を聞きながら進めていくプロセスそのもの。そこが欠けた今の素案は、そもそも案にもなっていない」と厳しい言葉を伝えたといい、「こういった大会をせっかくやっているのに、会場がなくなればソフト面でも続けられない」と懸念を示した。

東京新聞「横浜国際プール 市が「メイン」廃止方針 パラ水泳の「聖地」存続を 競技3団体代表者が市幹部に直接訴え

日本パラ水泳連盟、日本知的障害者水泳連盟、日本デフ水泳連盟、横浜水泳協会障害者委員会の4団体は山中竹春市長に陳情書を提出しています。


4団体の陳情書

神奈川水泳連盟では反対の署名活動も行っています。

横浜国際プールを巡っては、市が夏はプール、冬は体育館として使用されているメインアリーナを通年で体育館とする再整備計画案を公表している。日本水泳連盟などが反対の意向を示し、これまでに市に1万1129人分の署名を提出している。

産経新聞「横浜国際プールのメインプール存続求める嘆願書を山中竹春市長に提出 日本パラ水連など

日本水泳連盟も反対の意向を示しています。

横浜ビー・コルセアーズはどうするのか?


著作者:viarprodesign/出典:Freepik

一方、メインプールを体育館に改修して、Bリーグプレミアへ参入しやすい素案を出された横浜ビー・コルセアーズはどんな反応を示しているのでしょう。

直接の言及はありません。

しかしながら、来シーズンは横浜国際プールだけではなく中区にある横浜BUNTAIでの開催を決定しています。

会見ではまた、今シーズンは横浜国際プールでのホーム試合開催時に使用されてきたスポーツコートに代わって、他チームと同様、ウッドコートを敷いて行うことと、横浜文化体育館跡地に建設中の横浜BUNTAIでの試合開催を同4月以降に予定していることを発表した。

バスケットボールキング「横浜BCが新体制発表会見で新ユニやスローガンを披露…河村勇輝「タイトルはすべて取れるように」

公式サイトを確認しますと、会見で言っていた通りです。

2025年の4月と5月のホームゲームは横浜BUNTAIでの開催です。
もしかしたら都筑区周辺の市民の方から「横浜ビー・コルセアーズが中区へ行ったら中区と西区に偏った開発が進んでしまう」という懸念が出てくるかもしれません。

残す方法は横浜市が都筑区か緑区周辺にある横浜市の土地を貸して、三井不動産に体育館建ててもらえばいいのです。

だって三井不動産はスポーツを応援していると公言し、広瀬すずさんをCMキャラクターに使っているのですからやってくれます。

パラ水泳を救うことができるのか「市民の声」


三井不動産に助けてもらうのは、冗談として、横浜国際プールの素案について横浜市は市民の意見を募集中です。

明日7月31日までです。

横浜市民以外も意見を遅れます。メール、FAX、ハガキで送れます。

また、入力フォームからも送信可能です。

パラ水泳国際大会の開催を横浜で続けるためにも皆さんの意見が大切になってきます。

この記事を拡散して多くの声を横浜市の山中竹春市長、足立哲郎にぎわいスポーツ文化局長、熊坂俊博同局スポーツ振興部長へ届けましょう!

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