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導線最悪のKアリーナ横浜に多額の税金を注ぎ込んでいた横浜市

377万の横浜市民の皆さまお疲れ様です。
本日も横浜市のおかしな点をご紹介したいと思います。

本日は鳴り物入りで建てられた「Kアリーナ横浜」についてです。

アーティストのために作られた「Kアリーナ横浜」

Kアリーナ横浜は、すべてのアーティストが使いたいと思える音楽に特化したアリーナです。公式サイトにも以下のような記載があります。

音楽のために造られた世界最大級の音楽アリーナ “K-Arena Yokohama“
アーティストの表現も、オーディエンスの感情も
最大限に包み込むこの場所には、今までにない音楽体験がある。

Kアリーナ公式サイト

全座席に良質かつ迫力のある音を届ける、ハイクラススピーカーを設置。しかもファブリックシートを導入。長時間でも快適に過ごせるそうです。

おまけにすべての座席をステージ正面を向けた扇形に配置しているため、どの席からでもアーティストを正面から見ることができます。

実に素晴らしいステージと座席、そして音響です。

スケジュールを見ると、7月は稲葉浩志さん、

8月はSEKAI NO OWARI、

9月は宇多田ヒカルさん。

多くの大物アーティストがライブを開催する予定です。
これだけで素晴らしい会場なのが伺えます。

行きは良い良い、帰りは地獄のKアリーナ横浜

Kアリーナ横浜は、みなとみらい地区にできたアリーナです。みなとみらい線の新高島駅及びみなとみらい駅からアクセスしやすい場所にあります。

しかし、多くの方は横浜駅から来るでしょう。何せ横浜駅は、JR・東急東横線・京浜急行線・相鉄線・市営地下鉄ブルーライン、横浜高速鉄道みなとみらい線と6つの鉄道会社が乗り入れしており、11もの路線が通る巨大ターミナル駅です。

Kアリーナ横浜は、横浜駅から徒歩9分。しかも歩行者デッキが完成しても11分で到着します。

そうなるとみんなが横浜駅から来るのは必然。ライブ終わりには大混乱が起きました。


観客 りんさん:「ライブはすごく楽しいんですよ、音響もすごくいいし。(でも)その昼公演が終わって外に出たら規制されて、もう前にも進めないし、逆に戻ろうとしても絶対戻れないし。不安とイライラで、友達も私も険悪な感じ」

 横浜駅まで徒歩10分というアクセスの良さも売りの一つですが…。

 観客 mayuさん:「全然進まないという状態が続いてまして、2時間かかった人もいたみたいですけど、私は1時間半で行けました」

 さらに、SNS上では「退場が地獄」といった投稿も見られました。

「駅まで徒歩10分」が2時間も…「Kアリーナ横浜」“退場大渋滞”相次ぎ運営会社が謝罪

この混乱に対して運営会社は謝罪し、誘導員の追加や誘導方法の改善に加え、複数のルートを案内するなど努力すると表明しています。公式サイトにも以下のようなお願いがあります。

ちなみに横浜市はこんな回答をしています。

市の担当者は「来場者で混雑することを避けるためにも、公演後に街に繰り出したくなる効果的な回遊策を打ち出していきたい」と話す。

「横浜駅まで1時間以上」徒歩10分のはずが Kアリーナ混雑で課題

アホです。みなとみらい地区で夜遅くやっているお店を食べログで調べてみますと

Kアリーナ周辺の飲食店

数店しか出てきません。これから開発するにしても、今どうにかしないといけないのに呑気な回答ですこと。

「帰りは地獄」を解消する切り札が「歩行者デッキ」だった

ただ、横浜市も手をこまねいていたわけではありません。混雑解消の切り札がありました。それがこちらです。

歩行者用通路「高島水際線デッキ(仮称)」イメージ図

歩行者用通路「高島水際線デッキ(仮称)」です。このデッキができると、「Kアリーナ横浜」の北側の歩行者ネットワークが、「高島線」により分断されているのが解消されるため、混雑緩和が期待されています。

しかしながら、これで終わらないのが横浜市です。

横浜市は、みなとみらい地区にある「Kアリーナ横浜」の混雑緩和などのために整備した歩道橋で、設計ミスによる強度不足などが明らかになったとして、6月1日に予定されていた開通を急きょ延期することにしました。

「Kアリーナ横浜」混雑緩和の歩道橋 設計ミスで開通延期へ

理由が設計ミスとは間抜けもいいところです。どんなミスかと言いますと

横浜市によりますと、5月中旬、橋桁を支える鉄筋コンクリート製の橋台という部分に長さ1.2メートル、幅3ミリほどのひび割れが見つかりました

設計を担当した「JR東日本コンサルタンツ」は、当初は問題ないという見解だったものの、30日になって設計ミスによる構造上の問題があったと市に連絡してきたということです。

橋台の中の鉄筋の数が足らず、強度が足りない状態だということです。

「Kアリーナ横浜」混雑緩和の歩道橋 設計ミスで開通延期へ

何をしているのでしょうか。首を傾げたくなるくらいの間抜けさです。

せっかくライブにきたのに最後までいられない人が出てくるわ、迎えにきた車が路上駐車して警察が出動するわといった状態は当分解消されません。

横浜市とKアリーナを建てたKENコーポレーションは何をしているのでしょう。

導線最悪のKアリーナに大量の税金を流していた横浜市

音響最高、導線最悪のKアリーナ横浜には多額の税金が流れています。

https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/keizai/2020/1217100345592.files/0003_20201216.pdf

企業⽴地促進条例に基づき 2件の事業計画を認定
企業⽴地促進条例に基づき 2件の事業計画を認定

ちなみに設計ミスが明らかになった歩道には約24億円もの税金が使われています。

Kアリーナの建築、運営を担っているKENコーポレーションは横浜駅東口に近いみなとみらいの「60・61街区」の開発を行っています。

選定理由は事業計画が優れていたからだそうです。

https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/zaisei/fmsuishin/shiyuchi/shiraberu/mirai21/mm53.files/0025_20220329.pdf


みなとみらい21地区60・61・62街区及び 53街区の公募審査結果等について


みなとみらい21地区60・61・62街区及び 53街区の公募審査結果等について


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みなとみらい21地区60・61・62街区及び 53街区の公募審査結果等について

ホテルと音楽アリーナがどうしてもみなとみらい地区必要でしょうかね。ホテルなんかみなとみらい地区だけじゃなくて、横浜駅西口にもたくさん建ってます。東口に必要だとは思えません。

音楽アリーナもすでにぴあアリーナMMがありますし、KT Zepp YOKOHAMAもあります。収容人数ではKアリーナ横浜の方が上ですが、アクセス、特に帰りのルートが複数あるぴあアリーナMMとKT Zepp YOKOHAMAの方がうえです。

KENコーポレーションの計画が優れているようには思えません。それにご紹介した通り、みなとみらい地区の地下は下がっています。

空き地にしておくのはどうかと思いますが、あの場所なら病院とかを誘致しておくのも良かったのではないでしょうか。

みなとみらい地区がこれからどうなるのかわかりませんが、似たような施設ばかりで魅力は薄くなるでしょう。

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