自覚がないからこそ毒親になれる/親と分かり合うことを諦めた先に毒親からの自立がある
自分の親が毒親だと気づいて向き合い始めたときに、多くの人がまずやってしまうのは
「毒親を責めること」
だと思う。
なぜあのとき、あんなことしたの?
なんで助けてくれなかったの?
あの一言、すごく傷ついた
自分の思いを誠心誠意伝えて腹をわって話し合えば、きっと分かり合えるはず。
親はわたしの痛みに気づいて心の底から悔いて謝ってくれるだろう。
そうやって親子の絆を再構築しよう。
わたしたちは今度こそ本当の親子になれるのだ。
そんなふうに思ってしまうんだ。
過去にどんなに傷ついてきても、それでもなお毒親に希望を抱いてしまう。
そしてその希望はあえなく打ち砕かれる。
毒親は理解もしないし反省もしない。
そもそもそれができないからこそ毒親なんだ。
わたしももれなくそのプロセスをたどった。
わたしは7年前くらいまで、父親が悪者だと思い込んでいて、
母親は優しくていい人だと思ってた。仲良し親子だと思ってた。
そんな仲良しだと思っていた自分の母親が実は毒親で、
わたしはずっと傷ついてきたんだと気づいてしまった。
いったん気づいてしまうと、たくさんの怒りや恨みが噴き出してくる。
最初はノートに書いたりプロに話したりしていたけれど、ある日母親に打ち明けてみたんだ。
「なんであのとき助けてくれなかったの?」
と。
それに対する母親の回答は想像を絶するものだった。
「覚えてない」
「あんな人と結婚したわたしがバカだった」
この回答を聞いてわたしは思ったんだ。
ああ、お母さんてバカなんだ
もしくは病気なんだ
ってね。
うれしいです!!!!