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日本よ見習え!ノルウェーの保育園事情

数ヶ月前から子供が保育園に通い出したので、その記録です。
親に優しいノルウェーの保育園に慣れた今、日本に帰国してやっていけるのか、不安しかありません。

保育園申込〜入園までの流れ

ノルウェーでは子供の生まれ月によって、いつから保育園に入れるか、おおよその時期が決まっています(1歳〜1歳7ヶ月が一般的)。
我が家は順当にいけば、2022年3月入園申込→2022年8月入園(生後1歳7ヶ月)の予定でした。しかし友人から「空きがあれば早く入れる可能性もあるから、入園申込をしてみたら?」とアドバイスをもらい、通常より1年早い2021年3月(生後2ヶ月)で入園申込を実施。なんとラッキーなことに、2021年10月(生後8ヶ月)から入れることとなりました。

ペーパーレスな入園申込み

肝心の保育園の申し込み方は、オスロ市のウェブサイトから希望の保育園を最大5個選ぶのみ。事前説明会や紙の申込書はありません。
ウェブサイトでは、以下のような情報が写真とともに網羅されていて、保育園を比較検討するには十分なつくりになっています。もちろん事前訪問したい場合には、保育園が独自に設定するOpen dayと呼ばれる訪問会に行ったり(2021年はコロナの影響で実施△)、個別にアポイントを取って訪れることは可能です。
・保育園児の数
・園児1人あたりの保育園の広さ
・先生1人あたりの保育園児の人数
・就学可能月齢(8ヶ月だったり、1歳だったりします)
・給食の有無
・年間計画
・保護者アンケートの結果

我が家は、就学可能月齢、家からの近さ、庭の広さの3点を重視し、5つの保育園を選びました。本当にネットでポチポチするだけだったので、生後まもない、親に余裕のない時期には有り難い仕組みです。

特に何もない入園準備

入園準備、といっても、ほとんど何も準備していません。笑
入園決定通知は、入園の1ヶ月前に保育園からメールで届きました。念の為どのような保育園か直接確認したかった為、アポなしで保育園を訪問し、先生と話して室内の設備や雰囲気を見学させてもらいました。

保育園からは、緊急連絡先などの基本情報と、入園に関する合意事項の書類がメールで送付され、その2枚を記入して書類手続きは完結。

持ち物も事前に揃えるべきものはほぼなく、入園後にお名前シールを注文したくらいです。
入園時には持っていなかった、外用の靴、雨用のコート、手袋などは追加で買いましたが、これらは保育園に通わせずとも購入していた品なので、わざわざ準備したという程のものではありません。

慣らし保育

そして迎えた保育園初日。当日は手ぶらで登園です。
以下は子供が慣れるまでの約1ヶ月間の記録です。初日は1時間のみで、そのから1ヶ月かけて徐々に預ける時間を延ばしていきました。

1週目
初日         9時30分〜10時30分 ランチ前まで(付き添いあり)
2〜5日目 9時30分〜11時30分 ランチまで(付き添いあり)
2週目
1日目     9時30分〜11時30分 ランチまで(付き添いあり)
2〜3日目 9時30分〜11時30分 ランチまで
4〜5日目 9時30分〜14時00分 お昼寝まで
3週目
1〜2日目 9時30分〜14時00分 おやつまで
3日目       9時30分〜12時00分 ランチまで(発熱のためお迎え要請)
4〜5日目 発熱のため、保育園お休み
4週目
1日目        9時30分〜14時00分 おやつまで
2〜5日目 9時30分〜15時00分 おやつまで

日々の持ち物(ほぼ手ぶら登園)

毎日保育園へ持って行くのは、おやつ(サンドイッチやフルーツ)のみです。ノルウェーの保育園では2度の食事タイムがあり、子供の通う保育園では1度目は給食を提供してくれ、2度目の食事は持参という決まりです。
保育園によって、給食の有無は異なります。
飲み物用のマグマグも、基本は保育園に置きっぱなしです。カトラリーや、スタイなどは保育園のものを貸してくれます。

足りなくなった都度持って行くのは、オムツと着替えです。
着替えは常に保育園の個人スペースにストックしてあります。汚れた衣類があると、ビニール袋に入れて返されるので、翌日その分を補充するといった仕組み。
オムツは少なくなると「そろそろ持って来てね〜」と先生から言われます。数日忘れていると、子供が普段履いていない(おそらく他の子供の)オムツを履いて保育園から帰って来て、あっ!っと思い出したことも。それくらい緩いです。もちろん名前書きなんて不要です。
使用済オムツを持ち帰るこもないので、うんち事情は先生に聞かないとわかりませんが、気になることがあれば先生が教えてくれます。

タオルやおしりふき、汚れ物用のビニール袋も不要。お昼寝もストローラーの中なので、お布団セットなども要りません。

従って、通常はおやつだけで、ほぼ手ぶら登園。毎日特別な準備も不要で気軽に行けるので、本当に助かっています。

アプリでらくらく保育園との連絡

保育園との連絡は、MykidsというアプリとSMSを利用しています。
アプリからは、全保護者宛の事務連絡(給食メニュー、定期的なニュースレター、休園連絡等)の他、毎日のお昼寝の時間を確認できます。
欠席の際は、アプリ上で欠席報告ボタンを押すだけ。いつまでに入力が必要、といった規則もありません。

こちらのアプリでは子供の日々の様子が詳細にわかるわけではなく、あくまで事務連絡用です。親側がコメントしなければならない箇所もありません。保育園によっては、日中の写真をアプリで共有してくれるところもあるそうです。
個人的には、日中の様子がもう少しわかると嬉しいですが、不便とまでは感じません。先生もお迎えの際に「パスタ美味しそうに食べてたよ」「3回もうんちしてたよ」「他の子に引っ掻かれて少し傷になったよ」くらいは教えてくれます。

SMSは、子供の体調不良でお迎えが必要な際など、緊急時の連絡に使用しています。

募る、帰国後の不安

今回この記事を書くにあたり、日本の保育園事情をほんの少しばかり調べました。その結果、ノルウェーの保育園がいかに合理的で親に優しいつくりなのか、ということがよくわかりました。
日本では保活が大変だという理解はありましたが、入園後も、オムツの記名に持ち帰り、お布団セットの洗濯、連絡帳など、なんとやることの多いことか。
ノルウェーの保育園が当たり前、と思っていたのが、いかに素晴らしいかを知ることができました。いやはや、日本に帰国した場合、日本の保育園でやっていけるかが不安です・・・。

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