驚!新!珍!ノルウェーの保育園でのお話 7選
先日ノルウェーの保育園について書きましたが、今回は、保育園生活で驚いた話をまとめます。ちなみに過去の記事はこちら↓
1. マイナス10度でも外でお昼寝!
噂には聞いていましたが、どんなに寒くとも子供を外で昼寝させる、というのは本当でした。
首まで隠れる帽子をかぶり、暖かい服を着て、防寒性の高いダウンの寝袋にくるまり、自分のストローラーの中で寝かされます。
保育園の先生曰く、「外で寝て子供の気管支を鍛える」「新鮮な空気を吸わせる」のが目的とのこと。(その割にノルウェー人めっちゃ身体弱いですよね・・・?というツッコミはしません)
本当に外で寝るのか?!と半信半疑でしたが、いざ各々のストローラーの中でぐっすり眠る子供たちは、壮観でした。
2. 園児1人あたりの先生の手厚さ
1番小さい子のクラスは、8ヶ月〜2歳まで9人が所属しており、先生は3人体制です(実際には4人でシフト制)。つまり、1人の先生が3人の子供を見る計算です。
日本の基準だと1〜2歳児の場合は子ども6人につき保育士1人以上、となっているので、かなり手厚い人数でケアしてもらっていることになります。
3. 外遊び上等精神
いかにもノルウェーらしく、とにかく外遊びが多いです。多少雨が降っていようが、雪だろうが、構わず外遊びをさせています。
まだ歩けない子供は、先生に抱っこされて外に出たり、ブランコに乗せてもらったり。
慣らし保育の際、子供達を観察して気になったのが、どの子供の爪も真っ黒!!!「君たち、手は洗っているのかな・・・?」と聞きたくなるくらい。洗っても洗っても外で遊ぶので、万年汚いのでしょうね・・・。ノルウェーの子供は毎日お風呂に入る習慣もないですしね・・・。
4. 規格外の衛生観念
爪が真っ黒、という話に通じますが、衛生観念は完全に日本と異なります。
まず、保護者がお迎えの際、土足で室内に入り、そのエリアを子供たちはハイハイし、時に床を舐めます。手を洗うのは、食事をする前のみ。外から帰ったら必ず手を洗う、といった指導は(少なくとも1番小さい子たちのクラスでは)していない様子。
もちろん毎週のように、何らかの風邪や感染症が蔓延しています。コロナのこともあり、多少は室内の清掃や消毒をしているようですが、日本のレベルには遠く及びません。
ノルウェーの保育園に関しては、ポジティブな印象しかないのですが、唯一これだけは何とかならないものか・・・と思っています。
5. 不快なことも子供に体験させ、学習させる
ノルウェーの保育園では、とにかく子供の自立性を促す側面が強いです。そして、何事も経験をさせる。もし、日本で子供が砂を食べようとしたら、おそらく保育者は「だめ!」と止めるでしょう。けれどもこちらでは、一旦子供に砂を食べさせてから「砂は食べ物じゃないよね」と教えるそうです。これは私の子供が体験した話ではありませんが、面白いので紹介しました。
他にも、明らかに雨の直後で園庭がドロドロの日に外遊びをさせ、「こういう天気で外遊びをすると、お尻や足がどんなに冷たくて不快になるか、これでみんなわかったと思う」と先生が言っていたこともあります。頭ごなしに教えるのではなく、子供自身に経験させ、学習させること。頭ではわかっていても、いざやろうと思うと私自身も中々できないので、すごくいい方針だなと思います。
6. 室内をクラブのようにして遊ぶ(笑)
こちらはニュースレターからの情報です。時たま保育園から、最近のアクティビティなどを教えてくれるニュースレター(頻度は適当)が届きます。
先月は、「室内を暗くして、ミラーボールをつけて、音楽をガンガン鳴らして、クラブのように踊りました!」というお便りが。まだ1人で立てもしない子供にクラブ体験とは、なんとも楽しい。日本とは異なる価値観を微笑ましく思った出来事です。
7. 先生の自由度が高い(寝っ転がって携帯いじってる・・・)
こちらは慣らし保育期間中の出来事で、海外あるあるかな、と思います。先生方、床に寝っ転がって携帯いじりながら(おそらく業務上必要な連絡であったとは思います)子供の相手をしているではありませんか!
他にも、朝送りに行くと、コーヒー片手にパンをかじりながら満面の笑みでお出迎え。自由でいいですよね。
子供が生まれて気づいたのですが、子供と全力で遊ぶって、想像の100倍くらい疲れます。それが毎日、長時間となると、ほんっとうに大変。だから、保育園の先生も、自分がしたいように、時にはぐーたらしながら楽しく過ごしてほしい。保育者がのびのび楽しく過ごしている姿勢って、必ず子供にも伝わると思うので。
そんなわけで、日本であれば考えられないかもしれませんが、寝っ転がり保育、私は完全肯定です。
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