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駐在地での楽しみ方〜ノルウェーに来て1年が経ちました〜

先日(といってももう数カ月前)、ノルウェーに到着して1年が経ちました。
駐在2カ国目なんだから、慣れるのも早かったのかと思いきや、この国を楽しめるようになったのはつい最近のような。正確に言うと、生活に慣れるのは確かに早かったのですが、「毎日を楽しむ」ことがつい最近までできていませんでした。

今回は、この1年を振り返りつつ、駐在地での生活に早く慣れ、楽しく過ごすために何をすべきか、私なりの考察を綴りたいと思います。
(本当に興味のある方のみに読んで頂きたいため、途中から有料記事にさせて頂いています。)

到着して数日、雨ばかりで憂鬱になった7月

2020年の7月17日、NYからノルウェーのオスロに到着しました。到着日こそ晴れたものの、その後1週間はずっと雨。7月だというのに、ウルトラライトダウンが必要なくらいの寒さでした。
NYでの生活が楽しすぎたせいか、新しい生活に全くワクワクもドキドキもせず、天気の影響もあり気分は下降気味。
妊娠中でつわりもあり、終始体調もイマイチでした。そして到着後、日本食や日本製品の入手の難しさに愕然とします。NYが何でもあり過ぎたんですね。(NYはいろいろな意味で、日本の地方都市レベルの生活ができます。)

つわりからも解放され、ルーティーン作りに励んだ8月

つわりからの解放と、雨の日が少なくなり天気が好転したおかげで、やや気分が上向いてきた8月、9月。ここぞとばかりに、ノルウェー語の語学学校やジムに入会しました。
「精神衛生を健康に保つには、とにかく毎日やることを見つけること。ルーティーンが大事。」という学びをNY駐在同行時代に得ていた私は、朝8時に夫とともに家を出て、カフェで読書や勉強をしたのち、午前中はノルウェー語の学校(週4)、その後家で昼食をとり家事を済ませ、午後は街を散策したりジムに行くというルーティーンを組み上げました。
夫以外の人と話す機会はそれ程多くなかったものの、語学学校やジムでそれなりに人とは接していたので、楽しんでいたつもりに。やることがなく暇である状況が精神的に非常によくないとNY時代の経験から知っていたので、兎に角「やること」を見つけるのに必死でした。

あれ、全然友人がいないと気がついた10月

ところが、10月に日本に一時帰国して気づくのです。あれ、オスロの友人が少な過ぎるんじゃない・・・?!(夫の会社関係から繋がったり紹介してもらった友人は数人いて、その方達には当時も今もとてもよくしてもらっていました。)
ただ、それ以上に日本で久しぶりに会う友達とのひと時が本当に楽しくて楽しくて楽しくて、気を使わずに話せる友達が沢山いるってこんなに幸せなことなんだと実感しました。
オスロに来てから、自分が作ったルーティーンにどっぷり浸かって生活していた余り、自分から交友関係を広げる努力をあまりしていませんでした。私は3ヶ月弱、オスロで一体何をしていたんだ・・・?
日常生活を彩る一番の肝は人間関係であったはずなのに、肝心のところを見落としていたのです。ルーティーンのおかげで毎日それなりにやることがあったための落とし穴でした。それに気づくのに約3ヶ月、時間がかかり過ぎですね。
そこからやっと、夫にも協力してもらい、現地での交友関係を積極的に広げようとしだします。

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