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雑用で評価を上げる方法

日々業務をこなす社会人の皆様、
雑用業務についてどう考えていますか?

・自分の仕事ができなくなる嫌な業務?
・何も考えずに行える楽な業務?
・若手にやらせておけば良い業務?

どれも正しいと思います。

ただ、私は余裕があれば自ら進んでやるべき業務だと思っています。
なぜなら自分がやりたいことが叶う確率、評価が上がる確率、うまく立ち回れる確率がぐっと上がると考えているからです。

雑用は嫌われる業務かも知れませんが、
積極的にこなすことで得られるメリットを挙げていきたいと思います。
また私はエンジニアの端くれなので、ものづくりの雑用についても触れていきたいと思います。


◎自分がミスしやすい作業に気がつける



雑用を大量にこなすと、自分のミスの傾向を知れます。

傾向が分かれば自分がミスしやすいところに事前に注意できたり、事後にケアすることができます。

そうすると業務の品質が上がります。

いざ雑用以外の業務がきたときも、自分の傾向を知っているのでミスをする確率を下げられます。

エンジニアに限ってはミスが製品の不具合に繋がることもあるので、ミスを事前にケアできれば不具合をケアできることになり、製品の品質が上がります。

◎数をこなすと、短時間でできるだけ処理できるように考える思考が身につく



社会人も何年かすると、雑用が鬱陶しくなってきます。

雑用をしなければならないときはできるだけ短時間で終わらせたいという思考が働きます。

そこで、雑用を短時間で終わらすためにはどうすれば良いかを繰り返し考えることで、あらゆる場面でそういう思考が働くようになります。

「効率」という言葉をよく聞くと思いますが、
実際にその言葉の意味を簡単に体現できますし、
効率を上げるための思考が確立されていきます。

エンジニアに限っては、製造ラインの見直しや、開発プロセスの問題点抽出などで役に立ちます。

また改善業務がきた時に「効率」の意味が分かっているので、どういうことを提案していけば良いかすんなり分かるようになります。


◎雑用が早いと良い噂になる



雑用を多くこなしていくと、ミスなく早くこなせるようになってくるので、同僚の間で良い意味で噂になります。

そうするとさらに色んな雑用が舞い込んできます。

色んな雑用をすることで、組織の全体感や業務の全体感が見えるようになってきます。

エンジニアに限っては色んな開発フェーズの雑用がくることで、ものづくりの流れが理解できるようになります。


◎雑用に慣れてくると時間的余裕ができることで、一工夫加えて出力できる



雑用をこなすと、仕事を振る側が考える工数と受け取る側の工数の乖離が生まれてきます。

この乖離が時間的余裕になります。

雑用が早いという噂が出た頃にはこの乖離が最大になってるところなので、
そのタイミングを見て雑用に一工夫加えて出力するようにしましょう。

雑用自体あまり検討されて与えられている業務ではないので、効率面、品質面などを考慮できる隙間はいくつもあります。

この一工夫で、ただの雑用をこなしていただけなのに、仕事ができると判断されていきます。

エンジニアに限っては、検証データを見やすくしたり、入力しやすいようなフォーマットにしてみたりするだけで評価が上がりますし、何より組織のものづくりのスタンスがわかるようになってきます。

例えば、同じような雑用なのに、フォーマットが異なるようなことであれば、効率面で検討が為されておらず、組織の改善意識が低いことが分かります。


◎結果的にやりたい仕事を与えられる



雑用を効率良く、品質高く出力し、
一工夫を加えて完成させることで、同僚や上司からの評価はかなり上がります。

評価が上がれば雑用以外の業務を頼まれることも増えてきます。
そこで雑用で培った知見や独自のやり方を活かすことで、より良い結果を出せることになります。

これを少しずつ積み重ねることで、
さらに評価が上がり、実績も伴ってくるので、
自分の意見が通りやすくなってきます。

最終的には自分がやりたい仕事を与えられたり、
自ら獲得することが可能になってきます。

エンジニアに限っては、自分がやりたい製品、技術などを選択できるようになってきます。


◎雑用から解放されマネージャーになったときに、現場の状況を理解した上で判断を下せる



簡単でも結構時間が掛かったり、業務に取り掛かる前の準備が煩わしかったりする業務について、
「やっといて」「何でやらないの?」「やれば良いじゃん」的な感じですごく軽く言ってくる上司や同僚がいます。

確かに簡単かもしれませんが、簡単だからこそ後回しにしていたり、できるだけ時間をかけない方法を考えないといけないのに、それを理解してくれません。

これは多くの雑用をこなしてこず、
現場の状況がよく分かっていない人の発言です。

見えることだけを捉えてその裏の工数が理解できないと、上手くプロジェクトを回せません。

エンジニアに限っては図面を書く、部品表を仕上げる、データを取るなどの工数を理解することで、適切な計画、スケジュールを引くことができます。

全体の進捗が悪いと感じるプロジェクトマネージャーはそもそも細かい業務を理解できていないのかもしれません。
雑用力、現場力に乏しい可能性があります。





若いビジネスマンは最初のうちは出張に行ったり、会議を主催したり、残業を多くやったりっといった業務がキラキラしているように写ると思います。

特に自分がそういうキラキラした業務をせず、同級生、同期などがそういう業務をしていると話を聞くと焦燥感というか、劣等感というか…変な感情に襲われます。


でも気にしないで良いと思います。


私はまずは雑用に全力を注いだ方が良いと思っています。雑用がエンジニア系の職種の基礎力を底上げすることになります。


また雑用は若い時にこそ気にせずできます。

歳を重ねて雑用をしていると、
周りの目も気になりますし、意識の高い人であれば自分が雑用をしていても良いのかと負い目を感じることになります。



私の話をすると、転職も4社ですがいつもまずは雑用に全力を注いでいます。

30代後半のおっさんが雑用?っと言う感じもしますが、
上記しているように、雑用から組織全体が見えますし、
組織のスタイルが見えてくることになります。

肌感覚ですが、雑用を通じて3ヶ月くらいでどういうスタイルの組織か判断できるので、その中で自分のスキルをどこで発揮していこうかという目処を付けています。

またエンジニア系の雑用に関しては、私はすでにプロなので、品質良く早く出力できます。
そこから自分の評価を上げ、信頼関係を構築していきます。

ここで特に重要だと思うのは、
雑用を通じて色んな人とコミュニケーションを取ることです。
雑用後の業務のために、雑用でできるだけ人脈を作っておくことが重要になります。


雑用というと嫌悪感を抱く人もいますし、
私くらいの年齢でも雑用を意図的に行わずに、
自分のしたいことだけをしている人もいます。


マネージャー以外でそういうスタンスだと、
信頼を得られないこともあります。


若手と年配、中堅での違いは、
雑用業務を選択できるくらいで、
するかしないかの選択肢はないと思っています。

雑用はプラスに働くことが多いので、
積極的に行ってはいかがでしょうか?

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