裁判の傍聴に行ってきた話(4)
虚無への判決を傍聴した僕は続けて行われる民事裁判の開始を待つ事にした。しかし、法廷には誰も居なくなったので僕も一度2階のロビーに戻った。すると、待機室と書かれた部屋から笑い声が聞こえてきた。なぜか少しホッとした。裁判所の中は外界とは違う雰囲気なのを改めて感じた。そりゃそうだ、法廷内は私語、飲食、居眠りなどが禁止されている厳粛な場所なのだ。人生のマルかバツかが決まる場所なのだから緊張感もある。だからこそ笑い声が聞こえてきてホッとしたし、疑問も感じた。誰が笑ってるんだろう?
僕は