【読書】森沢明夫「夏美のホタル」
こちらで備忘録を兼ねて、読んだ本について記しておこうとおもいます。
今回はハートフルなドラマ作品、森沢明夫「夏美のホタル」です。
読んだのはだいぶ前なのですが、夏の風景描写が美しい作品ですので、この季節にピックアップしてみました。
また、本作は映像作品としても展開されております(まだ観てない)
卒業間近の大学生慎吾は、彼女の夏美(バイク乗り:愛車はCBX400F)と出かけた山中で見つけた「たけ屋」という商店で、そこを営む親子「ヤスばあちゃん」と「地蔵じいさん」に出会います。慎吾と夏美のふたりは、この場所を気に入り、夏休みの間、たけ屋の離れに住み込んで過ごすことになります。
オフビートでまったりと進む夏の自然の中での生活が、たいへん気持ちよく読めます。
特に「川グルメ」の描写が秀逸で、親子からふるまわれる川エビ、川魚などの料理は、めちゃくちゃおいしそうに表現されております。
雲月という、謎の仏師があらわれるのですが、スパイスとして物語のあじわいを深めてくれます。
全体的にハートウォーミングで、夏の空気をうまく表現しており、文体もストーリーも読みやすく、この季節にぴったりな作品なので、是非お読みくださいませ。安心してその世界観に浸れます。
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