年齢を重ねるにつれて変化した、旅の楽しみ方
1.私と旅について
私は旅行が好きだ。
家族旅行が母の実家の帰省しかなかった子ども時代だったため、大学生になってからのサークル旅行や個人旅行は、その反動で楽しすぎて、ほとんど参加していた。
例えば、月火で旅行をして同じ週の土日にも別のメンバーと旅行をしたり。
月に2〜3回旅行をしたときもある。
とはいっても、お金のない学生の身。
豪華なお宿には宿泊できないが、
安く行けて安く泊まれる宿を探すのも結構楽しかったし、
あんまりそういうとこに重点置かない大学生。
みんなで泊まれて一日中話せるとこならどこでもよかった。
「どこに行くかじゃなくて、誰と行くかが重要や」
と言ってくれたとある先輩の言葉。
めっちゃうちらのこと好きですやん!
そやで、みんな一生ものの仲間や!と酔っぱらい達で笑いあった。
いつもより長く感じたあの夜。
いつまでも続いてほしいと思いながらおしゃべりを楽しんだ。
どれだけきれいな景色や美味しいご飯よりも、今でも明確に覚えているのは友達の笑顔だ。
若い頃は旅行ばかりしたせいで貯金はできなかったことを、あ〜〜と思う夜もあるけど、その頃の写真を見返すと元気になれるので、旅行しててよかったと思う。
2.今年の秋に訪れた香川旅行の思い出
秋に友達と香川へ。
三宮からフェリーでレッツゴー!
深夜に出発したフェリーは、朝5時に到着した。
そのまま高松駅行きのシャトルバスに乗ろうとしたが、
友達が、このバスに乗らんくても行けるんちゃう?と言い出した。
私もちゃんと調べてなかったので、そっか〜となり、フェリーの待ち合い場で休憩してたが、朝はこのバスを逃すともう高松駅行きのバスはこないのだった!
普通ならどうするん!となるけど、ふたりとも細かいことは気にしない性分。
まぁいっか〜と、フェリーで買ったコーヒーを飲んでのんびり。
調べると行ってみたいうどん屋さんまで徒歩30分ほど。
よし行くか!と香川の大地を踏みしめた。
話していたらあっという間に到着した。
ご存じの方も多いと思う、『手打十段 うどんバカ一代』
こちらは早朝6時から開店しているので、今回すごく助かった。
うどんバカ一代といえば、釜バターうどんだけど、
私は今回2回目で前回釜バターうどんを食べていたので、今回は素うどんをいただいた。
これがまた美味しかった!
ほかほかでふわっふわのうどんとお出汁。
朝から食べるには十分な優しさ。
到着したのは7時前後だったけど、少し混んでてさすが人気店だなぁ。
お腹いっぱいになったところで、次の目的地へ。
ことでんの瓦町駅まで、だいたい15分ほどだったので食後の運動がてら徒歩で向かった。
ことでんに揺られ約1時間ほど。
向かった先は、こんぴらさん。
香川といえばというものを体験してみたかったので、階段に恐れながら登ってみた。
途中かわいい見守り屋さんがいた。
朝9時ごろだったからか、人が少なく厳かな空気の中参拝することができた。
一番奥までは登っていないけど、ここまでくるのもなかなか大変だった!
だけど大樹に囲まれた境内で、自分の体内の空気がクリアになるような清々しい気持ちになることができてよかった。
3.香川に来たら絶対食べてほしい「セルフうどん いわのや」
金毘羅さんを参拝後、お昼にしようということになった。
最初は金毘羅さん付近で探そうとしたけど、もう少し観光地じゃないところでいいところ見つけられないかと歩き回ったところ…
こちらのうどん屋さんを発見した!
店外に置いてあるメニューの中で満場一致で、これ食べたい!となったうどん。
それがこちらの、
ひやたまとうがらし 360円!!
食べてみると本当に美味しくて!
うどんのこし、さくさくの天かす、そしてネギと唐辛子のハーモニー。
この唐辛子が絶妙で、これがあれば何杯でもいけるなぁと思えるほど。
私は辛いのが大好きなので辛いものが苦手な方には参考にならないと思うが、そこまで辛くはなかった(笑)
激辛!というよりは、たまにピリッと味を引き締めてくれる役割。
私の中では香川うどんのなかで、いちばん大好きなお店になった。
近所の方は毎日これを食べられるのかと思うと羨ましいほどだ。
ぜひ香川を訪れた際は、いわのやのうどんを食べてほしい。
4.二日目は丸亀城へレッツゴー
一日目は、いわのやの後は早めにチェックインして、宿を楽しんだ。
そして二日目。
二日目は特に行き先を決めていなかった。
香川で有名な鶏料理を食べたいという友人の意見があり、調べたところ丸亀にランチもされている「一鶴」があるという。※他の店舗は夜だけのところが多く、昨夜はホテル食だったので行けなかった
その調べる最中に見つけた、こちらの展示。
左上の犬に一目惚れした。
なんと場所は丸亀市立資料館!
これはもうご縁だと、この展示と一鶴を目的に丸亀観光に決定した。
丸亀市へはバスで向かった。
1時間半ほどはかかったかもしれない。
のんびりした市バスで、山と畑が続く景色は喧騒から逃れた旅行には最高の景色だった。
今住んでいる場所も畑や田んぼばかりだけど、香川は真ん中に大きい山がどーんと座っているようで、見守られている感じがあっていいなぁと感じた。
丸亀城までは坂道を登って辿り着かないといけない。
先に城内にある丸亀市立資料館に向かった。
展示内容は、犬や猫、鳥、架空の動物など様々な動物の絵や置物やお面やら…
愛おしい絵や美しい絵など様々展示されていた。
解説もしっかり書かれていて、何もわからない私でも理解ができた。
平日だったからか人が少なくゆっくり観覧できるのも良かった。
スタンプラリーがあったり、常設展示も充実した内容で、これだけちゃんとしているのに無料でいいのかと思った。
逆に思い出として手元に残すものとして、ポストカードがお土産であればいいのにと思う。
こんなにも課金させてほしいと思ったのは初めてのことだった。
これだけ内容がしっかりしているなら、他の時期の企画展示も素晴らしいんだろうなと思う。
こちらもぜひ訪れてほしい観光スポットだ。
そして、丸亀城も登りに行った!
私達は外からしか眺めていないけど、有料で天守閣も見学できるようだった。
丸亀城の展望は素晴らしく、バスから見えてた山も違う角度で見ることができ面白かった。
観光しすぎて、一鶴のランチタイムは終了してしまっていたのだけ残念だったけど、また香川に行く理由ができたということでまぁ良かったと思うことにした。
5.今回の香川旅行で感じた、旅の楽しみ方の変化
学生の頃は花より団子状態で、観光してもちゃんと見ていなかったけど、今回は香川の色々な景色をじっくり見て観光できてとても元気になれる旅行だった。
おしゃべりだけを楽しんでいた若い頃より、その土地の空気や土地の食べ物、またその土地が大切にしているものを見て、そして感じたことを共有する。
それがとても楽しかった。
展示も、自分とは違う捉え方で鑑賞していて、そういう見え方があるのかと参考になってし、鑑賞を通じてその人の考え方が透けて見えるのがいいなぁと思った。
また、旅行に行ったら元をとろうと思ってあれも見たい、これもしたい、あれも食べたいってならずに
これとこれを見ることができたらいいや〜と思って肩の力をぬいて旅したことが良い楽しみ方ができたなぁと振り返って思った。
思えば昔は、こんなことも行ったとSNSの向こうの人に自慢したかったのかもしれない。無意識でも心の底にはそんな気持ちがあったから、貪欲に色んな場所へ行こうとし、良い写真を撮ろうと必死になって、それに対して無意識に疲れていたのかもしれない。
だけど今回は本当に自分たちがしたいことだけをして、そして無理に写真を撮らず、心のシャッターを押すことにとどめたことで、あれだけ歩いて体力的には疲れたけど、心はプラスのエネルギーの方がいっぱい残っていた。
こういう旅もいいものだなぁと、ようやく思うことができるようになったし、これからもこういう旅ができるようにしたいなぁと思う。
私にとっては心の栄養剤になる風景だなぁと思って撮影した。
誰かに分かってもらはなくても、自分がいいなと思ったものを大切にする。
5歳のころは出来ていたような当たり前のようなことを、色々余分なプライドが剥がれ落ちた今の私はようやくできるようになってきたのかもれない。
次はどんな自分の好きを見つける旅に出かけようか。
今から楽しみでしかたない。
#わたしの旅行記
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