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【#010】後悔せずに生きる

 小学生の頃は毎日学校に行き、授業中はみんなと競うように元気よく手を挙げ、休み時間も友達と思いっきり遊ぶ。そして、家に帰ればホカホカのご飯を食べ、父と一緒にお風呂に入って寝る。そんな平凡な毎日を過ごしていました。

時間なんて無限にあるくらいに感じていたし、ただ『今』を楽しく過ごしていました。

しかし、「時間は無限ではない」ということを強烈に考えさせられる出来事がありました。

父の死

ある日、母から呼ばれて父がガンであることを聞かされました。

まだ私は小学生の高学年。ガンという病気の本当の怖さも知らず、父自身も大丈夫だと力強く話していたことから、またいつもの楽しい生活がすぐに戻ってくるんだとばかり思っていました。

しかし、病魔は確実に父の体を蝕んでいきました。 

ガンは肝臓にも転移し、正常に機能しなくなったことで黄色い胆液の影響で目が黄色くなったり、ガッチリしていた体もどんどん痩せ細り、日に日に弱っていくのが分かりました。

その頃からでしょうか、自分なりに色々調べて、母に対してウコンが肝臓に効くらしいから買ってきてなどとお願いするようになりました。

その時もまだ、絶対にガンに勝って生きるものだと信じていました。当たり前のように近くにいる人がこの世からいなくなるなんてそんな発想、小学生の自分には一切ありませんでした。

しかし、その後病状は悪化し、私が中学生になったばかりに父はこの世を去りました。

もちろん、すぐにはその事実を受け入れることなんてできませんでした。

涙が枯れるまで、嗚咽が出るほど泣き続け、前を向いて歩いて行くために、長い間もがき苦しみました。

時間だけは確実に進む

ただ、ある時に時計をぼんやり眺めていて気づきました。

過去ばかり見て、下を向いている間にも、時間だけは確実に進んでいる。しかも、その時間は一秒の狂いなく全ての人に平等に与えられていることに。

どん底に落ちて辛い状況が続いていても、死なない限りはやり直せる。そして、誰かが手を差し伸べて助けてくれると待つのではなく、自分の足と自分の意思で前を向いて立ち上がらない限りは、今後も何も状況は変わらないことに。

これらのことに気づいてからは、前を向いて力強く歩いてこれた気がします。

まとめ

下記は私が今もなお大切にしていることです。

・人生に当たり前なんてない、いつ何が起こるかわからない。そのくらいの心構えでいつも備える、学び、動き続ける。

・どん底にいても、最後は絶対自分の足で自分の意思で立ち上がらないといけない。

・時間は無限ではない、そして1秒の狂いなくみんな平等に与えられている。時間が無いからというのは理由にならず、空いた時間を見つけるなりどんどん自分で時間は作りだせる。

・なによりも自分の人生を後悔しないように生きること。大きな決断をするときでも死と比べればちっぽけなことに思え、いつも自信を持って一歩を踏み出すエネルギーになります。

後悔せずに自分の人生を生きる。

読んで頂きありがとうございました😊


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