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軽度知的発達障害児が特別支援学校に居場所を見つけるまでの長すぎる軌跡〈10〉普通級から特別支援学級への手続き

普通級在籍が決まり小学校に進学してから半年を過ぎたころ、今度は2年生をどう過ごすかを考える時期となりました。11月の終わりに、教育センターより電話があり、学校での様子を参観した旨の報告がありました。

2年生からの在籍級に関しての関係者会議

その時の様子をお話したいので学校を交えて話をする時間を設けましょう」と提案がありました。2年生からは特別支援学級に行く前提で1年生は普通級で過ごしていたのでその話し合いかなと思っていました。この時電話をくれたのは、教育センターで今まで担当してくれていた方ではなく、新しく引き継いだ後任の方でした。

2学期に入ってから、授業のペースについていくことがだんだんと難しくなり担任の先生からもついていくのがだんだん大変になってきたと言われていました。ノートやテストを見ていて本人が相当頑張っているなという様子もわかりました。授業は一生懸命取り組んでいるけど、やはりなかなか理解できてないことは担任の先生との毎日のやり取りの中でわかっていたのと、学校で頑張る分家に帰ってきてから、夕方に不安定になることも多くなりましたがそれは学校で頑張っている反動と担任の先生からも言われていました。

来年度は本人の今の頑張りを維持し、自己肯定感を維持するためにも特別支援学級で勉強した方がすーちゃんにとって心落ち着く環境となるだろうと考えそのことは担任の先生ともよく話をしていました。

面談は校長、教頭、教育センター担当、区の担当、担任の先生、私の6者面談となりました。新しい教育センターの担当者がまず言葉を発したのですが、その内容が教頭先生より今までの様子を伝えてほしいということでした。

それを聞いた瞬間に、その質問の意図はと不思議に思いました。廊下や朝の校門前でのあいさつ等の関わりしか無い教頭からの報告など表面的なものに留まり意味が無いと思ったからです。

すかさず、担任の先生が、毎日接しているので私の方からお話ししてもいいですかと割って入ってくれました。担任の先生はかなりのベテランだったので自ら手を挙げて詳細を報告してくれたことによりそこにいた全員が子どもの現状を理解できたと思いました。

教頭に質問をした教育センターの担当の方は、もともと教師であり、さらには管理職経験者ということも聞きました。形式的に教頭を指名したのだとは思いますが、もともと教育関係者だった人だったのに、このような場に置いて、毎日実際に関わっていない教頭から報告を受けようとしたことが理解できませんでした。

そこから、この担当者、うちの子の現状を理解しているのかな、それとも引継ぎもできていなくてゼロから話をしなくてはならないのかなとこの会議中にいろいろ見極めることになりました。

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