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課題解決のためのクリティカル・シンキング(3)

このnoteについて

先日、GLOBIS Unlimited(英語版)で全てのマイクロラーニングのコンテンツが無料で提供されていました。

その中で、クリティカルシンキングについて学びなおす機会があったので、特にクリティカル・シンキングを使った課題解決のプロセスについて
全5回のnoteにまとめました。

今回はその第3回です。課題解決のプロセスのうち、WHEREにフォーカスします。

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WHERE を見つける

第1回で、課題とは 現状と理想と間の解消すべき差分 と定義し、
第2回で、課題の要因を見つけるには outputに着目すべし としました。

そうやってWHATを発見したら、次にWHEREです。
WHEREを見つけるにはMECEとロジックツリーを使います。

MECE

これまでの進め方で
利益が理想よりも減少していることが課題と定義でき、
その要素として来客数をWHATとして特定できたとします。

さらに来客数の「どこ」に要因があるか知りたい場合に、
来客数を細分化することが必要です。

そのとき、思いつくままに来客を
「20代」と「30代」と「サラリーマン」と「女性」などと分けても
「どこ」は正確には判断できませんね。
相互に重複しているし、漏れもありそうです。

MECEは 抜けもれなく網羅する ための基本的なフレームワークです。

Mutually:相互に
Exclusive:重複せず
Collectively:全体として
Exhaustive:漏れがない

状態を指します。

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MECEにわける基準は、3つあります。

1つめは、一般的な区分となっているものです。年代・男女などです。全体をもれなく分解できます。どこに区分されても、1つの区分にしか入りません。

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2つめは公式にあらわせるものです。
売上は単価✕販売された数
利益は売上ーコスト

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3つめは、プロセスとして表せるものです。
AIDMAやPDCAなどがあります。

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ロジックツリー

MECEにデータを分解できたとします。
検討箇所がたくさん出てくると思います。
どこから手をつけて行けばいいのでしょうか

その判断にロジックツリーを使うと効果的です。

ロジックツリーで、広い範囲のデータを、階層構造のデータに分解します。

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そうすることで、データ同士の関連を把握でき課題の場所を特定できます。

例えば課題がコストだとします。
コストはこのような関係に分解できます。

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コストの構成要素のうち、考えるべきところと、考えなくてよいところを分けることができます。

このようにすることで、
・特定の課題を、全ての可能性のなかから見つけやすくする
・課題の原因を特定しやすくする
・課題解決方法をつくりやすくする
ことが可能になります。

こうして、WHAT が WHERE にあることが理解できました。

そうしたら、次にWHYです。

次回に続く

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