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夏の終わりに~8月の終わりに聴きたい曲ナイアガラ関連から選びました~

8月も残すところあとわずか。もうすぐ9月がやってきます。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。

今回は過ぎ行く夏の終わりに聴きたい曲を3曲紹介します。
ただそれだけのnoteですが2020年の夏を思い返しながらお付き合頂けましたら幸いです。

1曲目「夏の終わりに」シュガーベイブ

山下達郎さんや大貫妙子さんがいたスーパーバンド。(その頃は知る人ぞ知るグループだったようですが・・・)シュガーベイブが発表したたった1枚のアルバムSONGSのボーナストラックとして収録されている「夏の終わりに」です。この曲はデモ音源のようで正式にはアルバムに収録されていないようですが、若き日の山下達郎さんの歌声が聴けます。
演奏よし。ヴォーカル&コーラスよし。そして歌詞よしの一曲です。

燃える陽が傾き 僕に判る事は
君と僕の終わる今は つるべ落としの秋の始まり
(作詞・作曲 山下達郎「夏の終わりに」より引用)

大好きな一節は上記の「つるべ落としの秋の始まり」ところ。
キラキラ輝く夏に陰りが見え始め、ふと日暮れが早くなったことに気づく。
そんなこの時期独特の感傷的な気持ちがこの一節に感じられます。

この歌詞の二人はカップルではないのかなぁ?夏に意気投合したけれど、夏の終わりと共に離れ離れになるのかなぁ?いわゆるひと夏の恋系!?避暑地の恋系のメランコリックな夏の終わりソングです。

2曲目「夏のクラクション」稲垣潤一

この方も「恋するカレン」など大瀧詠一さんの作品も歌ってらっしゃるので山下達郎さんと同じくナイアガラファミリーの一員といっていいでしょう。

この曲は作詞が売野雅勇さん。(郷ひろみさんの「2億4千万の瞳〜エキゾチック・ジャパン〜」の歌詞を書いた方です。)そして作曲は大御所、筒美京平さん。(「ブルーライトヨコハマ」や「木綿のハンカチーフ」、「ギンギラギンにさりげなく」などヒット曲は星の数ほどあります。)そして編曲は井上鑑さん。この方も大瀧詠一さんの曲をたくさん編曲されている方でナイアガラーには超有名な人です。

この曲のよさはなんといっても歌詞。

「海沿いのカーブを 君の白いクーペ 曲がれば夏も終わる」
(作詞 売野雅勇  作曲 筒美京平「夏のクラクション」より引用)

この一節でノックアウトですね。情景が目に浮かぶ歌詞ってこのことです。
歌詞の主人公の男性は夢を追って彼女をないがしろにしていたようです。とっても優しい彼女だったようですが、うまく自分の夢が実現しないことにいら立っていたのでしょうか。この二人はうまくいかなかったようです。
そんな過去を夏が来ると思い出し、後悔する姿がセンチメンタルに響く名曲です。

3曲目「最後の夏休み」須藤薫

須藤薫さんは知る人ぞ知るシンガーの一人ですが、アメリカンポップスの世界を再現させたら右に出る方はいません。元気いっぱいの女の子で、友達もたくさんいるけど、意中の男の子と友達以上になれない不器用な子って感じの曲が非常に多いです。そうティーンエイジャーの甘酸っぱい心の揺れ動きを表現するのがとっても上手な方なんです。須藤薫さんの歌う曲は大体ブロークンラブソングなんですが、暗さがなく明るく青春味なのも魅力です。

この曲の主人公の女の子はどうやら、年上の彼氏がいるようです。年上の彼氏は卒業後の新しい世界に目が向いています。まだ学生生活が彼氏より残っている主人公の女の子はそんな違う世界へ行ってしまう彼氏の姿を見て寂しさを覚えます。そしてだんだんと自分との気持ちの差を感じ始め、新しい世界へ飛び込む準備をする彼氏の姿と変わらない自分との狭間で、彼氏が先に青春を卒業することを悟ります。そして一つの時代の終わりを感じるといった夏の終わりと青春の終わりをリンクさせた一曲となっています。

こんな一節があります。

最後の夏の終わりは あざやかな 若さの終わり
今度の真夏が来ても もうそれはただの暑い季節
(作詞 山上啓介  作曲 久我潔「最後の夏休み」より引用)

ちなみに私の推測なんですが、この歌詞は9月に新学期の始まる欧米の世界をモチーフにしているんじゃないかなぁと思います。だから「夏休みの終わり=新しい世界」の始まりなんでしょうね。そうやって歌詞を読むと日本の春休みを思い浮かべながら聴くと、またそれは乙なものかもしれません。

ありましたねこういう感覚。私の場合、大学3回生の年明け頃から友達たちが髪を刈上げ、リクルートヘアーになったときにそう感じましたね。就職活動帰りにスーツで授業を受けたり・・・なんか大人になるのと同時に、キラキラした時代が終わっていくのをうすうす肌で感じ少しメランコリックな気持ちになったことを覚えています。少し前までそれぞれのキャラクターを象徴するようなファッションでキャンパスをうろうろしてたのになぁ~。今思うとそう感じてた時代も青春だったんだなぁなんて思ったりもしますね。


いかがだったでしょうか。皆さんは夏の終わりに聴きたい曲ってありますか。私はほかにも定番ですが井上陽水さんの「少年時代」も大好きです。(今回はナイアガラにまつわる方で選んだので紹介からは漏れましたがめっちゃ好きな曲です。)

8月も残すところあと3日。今年の夏は例年と少し違った夏ですが、心に残る思い出が一つでも多くできますように。

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