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『パレード』/山下達郎が好きなら必聴曲!98.6/Keith(キース)

皆さん山下達郎さんの『パレード』という曲をご存じでしょうか。

もともとは1976年に発表されたナイアガラ・トライアングルVol.1に収録された曲ですが、『ポンキッキーズ』のエンディングテーマとして使用されたことを機に、1994年にシングルカットされた曲です。

いかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。

山下達郎さんの『パレード』という曲を語るときに、必ず名前が出てくるアーティストがいます。それが今回のnoteの主人公、Keith(キース)です。

98.6/Keith(キース)

始めてタイトルと名前を聞いた方はどっちが曲名で、どっちがアーティスト名?って突っ込みたくなりますよね。

アーティスト名が『Keith(キース)』で曲名が『98.6(ナインティ・エイト・ポイント・シックスって読みます)』です。

1966年に発表されたこの曲は、ビルボードチャート7位を獲得し、当時アメリカではわりとヒットした曲です。当時の日本ではたぶん・・・知名度はやや低めだと思いますが、90年代後半あたりから2000年代初頭にあったソフトロックの再評価の際に私は知りました。

タイトルの『98.6』ってどういう意味?不思議なタイトルですよね。

『98.6』って華氏で平熱のことを指すそうです。つまり『98.6℉』ということ。私も今回調べるまで知りませんでした。

私たち日本人は温度の単位として摂氏を使っているので○○℃ですよね。アメリカでは摂氏(℃)ではなく華氏(℉)を温度の単位として使っているようです。(このことも知らなかった・・・ほんと無知でお恥ずかしい)

ちなみに摂氏と華氏の算出方法は下記の通りらしいです。

摂氏=(華氏-32)÷1.8

ということは

98.6から32を引いて66.6。66.6を1.8で割ると・・・37.0℃になりますね。

アメリカや欧米の方って37.0℃くらいが平熱って聞いたことがあります。私たち日本人より少し体温が高めなんですね。普段から華氏に馴染みのあるアメリカの方には『98.6』って数字を見たらすぐに体温のことだってピンとくるのかもしれません。

歌詞はとっても明るいウキウキソング

平熱の『98.6』が題材なんてどんな歌詞なの?って思いますよね。私もどんな歌詞なのかなぁって思っていました。今回noteを書くまで歌詞の内容も知りませんでしたが、インターネットって凄いですよね。調べればすぐに歌詞が出てきます(笑)

内容をざっくりまとめますと、
『素敵な彼女と出会ったことで、暗かった気持ちは晴れわたり、やっと元気になったよ。目の前にあるすべてのものは明るく輝き、人生って素晴らしい~!!』って感じの歌詞。

つまり、『冷え切った僕のハートが、温かさを取り戻したよ。』すなわち、『平熱に戻ったよ。』よって、『98.6』って感じでしょうか(笑)

素敵な彼女出会った胸のトキメキを明るく歌った心地よい曲です。

ジェリー・ロスは山下達郎さんが好きなプロデューサーとしても有名

『98.6』のプロデューサーでもあるジェリー・ロスって山下達郎さんが好きなプロデューサーの一人としても有名で、山下達郎さんのラジオ『サンデー ソング ブック』でもジェリー・ロスの関わった楽曲がたびたびかかります。

そして『パレード』って曲は、なんとこのKeith(キース)の楽曲、というかプロデューサーであるジェリー・ロスの作風にかもしれませんが、これらのテイストからインスパイアされて作られたそうです。

そのことから『ナイアガラトライアングルVol.1』のライナーノーツには『パレード』に関して『ジェリー・ロス、ジム・ウィズナー(ワイズナーかな?)、ジョー・レンツェッティ、キースに捧げる』といった形で記載されています。

Dedicated to:Jerry Ross
                     Jim Wisner
                     Joe Renzetti
                     Keiht

実際には演奏メンバーと共に上記のように記載されています。

プロデューサーのJerry Ross、アレンジャーのJim WisnerとJoe Renzetti(この曲はJoe Renzettiのアレンジみたい)、そして歌っているKeihtといった面々。

ちなみに山下達郎さん、『98.6』もいいですが、こちらの『Ain’t Gonna Lie』も大好きな一曲だそうです。このことはサンデーソングブックで度々ご本人がおっしゃっておられます。『Ain’t Gonna Lie』という曲はサンデーソングブックで私は知りました。

この曲も『98.6』と同じくシャッフルのリズムが心地よい、明るい仕上がりでめっちゃいい曲です。ひょっとしたらこちらの方が『パレード』のイメージにやや近いかなぁ。

あとがき

いかがだったでしょうか。今回は山下達郎さんの『パレード』からKeith(キース)の『98.6』を紹介いたしました。

実は昨日CD棚を見ているときに、ふとKeith(キース)の『98.6』の入ったCDが目に入り、

「そういやぁ最近聴いていないけどいい曲なんだよなぁこの曲。」

と思い出し、皆さんにも紹介したいなぁってことでnoteに綴ってみることにしました。

ちなみに私は『98.6』という曲をオムニバスCDでしか持っていません。しかもよくスーパーやホームセンターなどの特設ワゴンコーナーで売ってる、どこのレコード会社が出しているのかよくわからないCD。(最近では70~80年代の歌謡曲CDなんかもよくこういうコーナーに並んでます。1000円~1500円くらいで。)

昔は明石駅などターミナル駅となる踊り場(催し広場っていうのかなぁ)のようなところでもよくこういう特設CD売り場があったんですよね。私はそう言ったところでこのオムニバスCDをGETしました。

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実際のCDはこんな感じ。ライナーノーツも何もなく、ジャケットの紙1枚と曲名が書いてあるだけ。音もよくないし、たまに再録ものが混じっていたりもしたけれど、当時レアな曲が聴けただけで嬉しかった。

今は輸入盤CDを手に入れることだってインターネットでポチっとするだけで簡単だし、もっと言えばサブスクで聴くことだってできる。

90年代なら涙ものですね。ちなみに今なら簡単にKeith(キース)の曲だってサブスクで聴けます。

もしKeith(キース)のような楽曲がお気に召すのでしたら60年代後半のフラワーポップやバブルガムサウンド、ソフトロック系もお好きだと思いますので、山下達郎さんからKeith(キース)。そしてその周辺のジャンルへとディグって行くのも楽しい音楽の旅になると思います。

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