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話題のソーシャルグッドなキーワード、ユーザーはどんなことをSNSで発信してる?第1弾:全体像と「エシカル」篇

📣このnoteのポイント📣

・最近話題のソーシャルグッド系キーワードのデジタル上の出現推移は右肩上がり
・「エシカル」「サスティナブル」「プラスチックフリー」の話題化は、テレビ番組やwebの記事がきっかけに
・「エシカル」は、TwitterとInstagram上ではユーザーの捉え方が違う

こんにちは、Good Tideメンバーの山下です。昨年2019年はSDGs元年と言われるほど活発にSDG関連の情報を耳にしましたが、最近はそれに関連した「サスティナブル」「エシカル」「プラスチックフリー」といったソーシャルグッド系のキーワードを多く耳にするようになりました。

そこで今回は、ソーシャルグッド系キーワードがTwitterとInstagramでどれくらい話題になっているのか、またどんな投稿が話題になっているのかを探っていきたいと思います。第一弾は、全体像と「エシカル」の深掘りです。

※キーワードの意味
サスティナブル:持続可能であること
エシカル:倫理的であること
プラスチックフリー:プラスチックを用いないこと

・全キーワードの検索数の推移

最近認知度が上がってきたように感じるソーシャルグッド系のキーワード。直近3年間の検索数を見てみました。下の図はGoogleの直近3年間の検索数です。プラスチックフリーは他キーワードと比べてしまうと、グラフもできないほど少ない検索数でした。全体的な数値でみると、青のエシカルの方が、赤のサスティナブルよりも検索されています。

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青:エシカル
赤:サスティナブル
黄:プラスチックフリー
※Google トレンド キーワード:「エシカル」「サスティナブル」「プラスチックフリー」 期間:2017年8月24日~2020年8月24日

エシカルは、2019年3月あたりから数を伸ばし始め、2020年1月にピークが来ています。
サスティナブルは、2018年の12月に一回ピークがあり、2019年11月ごろから数値を伸ばしています。いずれも右肩上がりに検索数が上がっています。

エシカルが2020年1月に検索数が増えたのは、ビジネスインサイダーの『「ペットボトルはダサい」タピオカも紙ストローに。エシカル消費が「当たり前」な世代』という記事がTwitter、2チャンネル共に話題になったことが要因と考えられます。

サスティナブルが2018年12月に検索数が増えたのは、TBSの番組で柴咲コウさんがフィンランドと日本のサスティナブルな取り組みを紹介する番組が放映され、それに伴いTwitter上でも話題になったことが要因と考えられます。

上記のような記事やテレビ番組をきっかけにどんどんと検索数も増えていき、話題になっていきました。

各キーワードについて世論はどんな反応をしているのか?
話題になってきているとはいえ、世間がどのようにキーワードを捉えているかは見えずらいもの。少し深堀って見ていきたいと思います。

各キーワードについての世論の反応『エシカル』~Twitter篇~

Twitter上での『エシカル』の直近一年間の投稿数は50,880件と、前年同期の30,630件を大きく上回りました。

『エシカル』を含むRT数ランキングは以下の通り。
1位 2020年4月1日:2,247リツイート 

こちらの投稿は、エシカルという文脈がメインというよりは表紙のアイドルのファンの方々の応援がRT数としてあらわれた形かと想定されます。

2位 2019年8月20日:1,090件 『エシカルな熊対策』を求める声
こちらの投稿は既に投稿主によって削除されていますが、札幌市で町に出没した熊が駆除されたことに抗議する内容の投稿でした。これに対し、猟友会の実情や、実際の被害を軽視している等の声が上がり、コメント欄では議論の応酬が繰り広げられました。

3位 2019年12月11日:634リツイート

スターバックスによるエシカルなチャームの販売開始を発表する投稿。「かわいい」とポジティブな引用RTもされていますが、「エシカル…?」との声も挙がっておりエシカルがまだ浸透していないことが見受けられました。

4位 2020年6月28日:下記合計300リツイート

上記2件は同日に話題となっていた投稿で、どちらもエシカルに対してネガティブなイメージを持っている方が一定数いることを浮彫にしています。

Twitterでのリツイート数ランキングを見てみたところ、『エシカル』な活動に関して賛否両方の声があることが分かります

各キーワードについての世論の反応『エシカル』~Instagram篇~

次に、Instagramの投稿を見ていきます。人気投稿に入っている投稿のうち、特にいいね数が多い投稿をピックアップしました。(※9月3日現在の人気投稿より選定)

ヴィーガンで環境活動家であるユーザーが、買い物が投票であることを伝える投稿。投稿では動物実験の現状を取り上げており、動物実験をしていない商品を購入することを促しています。事実を伝える上で写真も重要ですが、イラストで伝えることで、読み進めやすい内容になっています。

こちらのユーザーは、カリフォルニア在住の方で日頃からエシカルな情報を投稿しています。そんな中、最近カリフォルニアでは気候変動が原因と考えられる高気温と山火事について、またそんな気候の中でも労働を余儀なくされる移民の現状についてを発信。日本国内では知ることができない現地の状況を知ったフォロワーからいいねを獲得しています。

エシカル篇まとめ

「エシカル」は雑誌の一テーマになるほど拡大中のキーワードであることがわかりますが、エシカル本来の意味で話題になるのでなく、他の文脈で話題になっていたり、Twitter上ではエシカルという考え方に対して賛否両論があることがわかりました。一方でInstagramはプラットフォームの性質上、好きなもの以外は発信しないため、エシカルに同意する方の投稿が多く見られ、またリアクションを獲得していました。エシカルというキーワードが広範囲で使用されるキーワードであるため、動物福祉から海洋汚染問題など、幅広い文脈での投稿が見られました。

第2弾では、「サスティナブル」についてどんなことがSNSで語られているかを深堀していきます。こちらもぜひご覧になって下さい。


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