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うつ病日記 2023年5月6日

将来のことを悩みだすとキリがない。また、過去のことを悔やんでも仕方ない。今に意識を向けるため、こうしたとりとめもないことを、ただ書き連ねている。

何の生産性もないことだが、自分にはこの行為そのものが、生きていくために必要なのだ。他人から見れば、呆れられるかもしれないが、今の自分には、それすらどうでもいい。

こうした思考は、現代社会に生きる人と物理的に隔たりがあるからかもしれない。先日、吉田兼好の「徒然草」の第七十五段に「まぎるるかたなく ただひとりあることのみよけれ」と書かれているのに、大いに共感した。

自分は、立派な人になることを手放した。もはや、他人からどのように評価されても良い。一方で、兼好法師ほど、市井に生きる人々に辛辣な評価を与える気もない。

他者との関わりは最低限でいい。一方で自分は、他者への慈悲の心を大切に生きていきたい。人は皆、それぞれの悩みがあり、寂しさを抱えて生きている。今日一日、誰かの心に明かりを灯すことができればそれでいい。

ひっそりと生きていこう。慎ましやかに。

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