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わたしのおすすめ本 Vol.3

こんにちは。ブランドマネジメント課の三倉です。
今回は、忘れた頃に思い出したように開催する「わたしのおすすめ本」、初夏の風に乗ってお届けします。

前回の記事はこちら▼

ブランドマネジメント課 美月さん

今年の4月に、noteを書いている私たちが所属するブランドマネジメント課(旧マーケティング統括部)に新しく仲間に加わってくれた(中村)美月さんのことを知りたい…!ということで、美月さんにおすすめ本を紹介してもらう回といたしました。※当初はおすすめ本を紹介してくれた人から次のバトンを渡してもらう、というルールとして始めましたが、今回は特別編となります。

コスモスモアの採用サイトでも紹介されていますが、美月さんは大学時代、工学部でバイオテクノロジーを学んでいたという、建築系や文系出身者が多いコスモスモアの中では異例の経歴の持ち主。入社後は、オフィス事業を担うファシリティ事業部(現ソリューションPM部)でプロジェクトマネジメントの仕事を担当されていました。

可愛いエコバックから色々本を出してくれました

様々なアンテナを持っていそうな美月さんがどんな本を紹介してくれるのだろう、と楽しみにしていたインタビュー当日。iPad、Kindle、コミック本、画集、雑誌…とデバイスも内容も多岐に渡って持って来てくれました!早速ご紹介いただきましょう。

①コジコジ

一冊目は「コジコジ」!…そう来るとは思いませんでした。「コジコジ」について筆者が持ち合わせている知識は、さくらももこが著者だということただ1点のみ…(スミマセン)。どんなストーリーなのか、どんな魅力があるのかを聞いてみると、「ゆるくて常識を打ち壊すようなお話が多くて、疲れた時や頭を使いたくない時に読むとすごーく癒されるんです。」とのこと。ゆるそうなのは絵柄からもイメージが付くのですが、常識を打ち壊すとは…?

漫画はiPadで読むことが多いそう

コジコジはメルヘン国の生命体という設定。素直でまっすぐな心を持っていて、人間が縛られがちな「~すべき」のような当たり前を打ち壊していき、時に哲学的なお話になるのだとか。ついつい私たちが気付かずに持っている固定観念をコジコジと(?)ほぐしてくれるのですね。そんなお話だったのか!と驚き、コジコジ、可愛い顔してそんなに深いストーリーを紡いでいたのね、と感心してしまいました。可愛い顔して、と言えば、スヌーピーのコミック版なども、読んでみるととても深~いテーマが多いですものね。コジコジファンが多いことに妙に納得したのでした。

②推しの子

続いて二冊目は毛色が変わって「推しの子」というコミック。アイドルもののお話かと思いきや、ジャンルはサスペンスというなんともすごい次元のお話のようです。美月さんにストーリーを聞くと、「主人公である産婦人科医の青年が何者かに殺されてしまうのですが、その後生まれ変わり、前世で推していたアイドルの双子の片割れの子供として転生するんです。」とのこと。設定の複雑さと斬新さについて行けずびっくりしてしまったのですが、アニメにもなっていて、今とても人気があるのですね。知らない世界を教えてもらいました…!推し活を楽しむ人が多い現代ならではの題材だなあと感じます。皆さんも「推し活」、していますか??

③Artiste

こちらはパリで料理人を目指す青年が主人公の漫画。主人公の住むアパートでの様々な夢を目指す隣人との交流や、一流シェフへの夢を追いかける姿を描いている作品。どんなところが好きなんでしょう?と尋ねると、「主人公が元々は気弱な子なのですが、周りと一緒に成長していく姿が丁寧に描かれているところが好きです。料理漫画かと思いきや、人の心情を細やかに描かれているストーリーなんです。」とのこと。私も、人間関係や心の内が丁寧に描かれる漫画、大好きです。本ともまた違って、登場人物と自分の心を重ねて読んでしまいますよね。

本のインタビューをしながら食べたお昼ごはん。混ぜカレー
インタビューは、グラントウキョウサウスタワー1階に新しくできたBUG CAFEでおこないました。とても素敵な空間で居心地が最高に良かったです

④鋼の錬金術師

四冊目は、「鋼の錬金術師」!またしても、有名すぎるこのお話を筆者は読んだことがありません(すみません)。知っている方の方が多いかもしれませんが、一体どんなストーリーなの?と美月さんに伺うと…。舞台は架空ではあるものの、錬金術が存在する19世紀ヨーロッパの産業革命期をモチーフとしたストーリー。主人公である兄弟が、幼いころに亡くなった自分の母親を、禁忌とされる錬金術を使って蘇らせようとして失敗し、代償として自分たちの体を失ってしまうところからお話が始まります。なんだかそのドラマチックな始まりを聞いて、とても引き込まるものを感じました。錬金術というワードもミステリアスですし、母親を蘇らせたいという健気な願望が発端であることも泣かせます。

「ハガレン」読書中の美月さん

当初は自分たちの失った体を取り戻そうとすることから始まりますが、徐々に世の中の陰謀に巻き込まれて行く…というストーリー。話が脱線してすみませんが、ファンタジー小説を原作とした米HBO製作の、かの有名なドラマ、ゲーム・オブ・スローンズも、架空の世界ながら中世ヨーロッパが舞台になっていて、歴史とダークファンタジーの交わり具合が魅力的に感じており、鋼の錬金術師もそういった面白さもあるのだろうか?と勝手な想像を膨らませています(全然違っていたらすみません)。遅まきながら、俄然興味が湧いてきました。

⑤Magazine B 

五冊目は打って変わって、韓国の雑誌「Magazine B」のバンコク特集号。Magazine Bは、毎号ある一つのブランドやテーマを取り上げて、その魅力を深掘りする雑誌です。まず、表紙が素敵!たそがれ時間に撮影されたような光の具合、グリーン・ブルー・ピンクのカラーがポイントに入った建築の、一部分を切り取られた写真になんとも旅情を駆り立てられます。

雑誌の本文に広告ページが無く、美しい写真が連なる

なぜバンコク特集号を?と尋ねると、大学時代、バンコクに一か月交換留学として滞在していた経験があり、とても好きな街なのだそう。冒頭でも触れましたが、大学時代は工学部でバイオテクノロジーを研究していた美月さん。具体的にどんな研究をしていたのか尋ねると、例えば亜熱帯に生息する、古くから薬として使用されていた歴史があるマングローブという植物がどのような成分を持ち、病気に対してどういう効果を持つのか、などを研究していたとのこと。またその先には、マングローブが持つ医薬的成分を合成で作り出すことが出来ないか?などまで調べていくのだそうです。

雑誌は英語バージョンと韓国語バージョン両方発売されている

化学、科学、物理学、数学の世界。様々なことが調べ尽くされていても、またその先にハテナがあって、不思議は尽きないですよね。そういった研究の世界は難しくも深く面白いのだろうなあと聞いていて感じました。そのような研究をされていた美月さんが今はまた異なる分野のお仕事をされているところも、とても魅力的に感じました。
話が逸れてしまいましたが、Magazine B、バックナンバーも魅力的なテーマが多いのでおすすめです。

⑥ゴッホ展 響き合う魂  図録

そして最後に紹介いただいたのが、2021年~22年に東京ほか名古屋、福岡でおこなわれていたゴッホ展の図録。世界最大のファン・ゴッホ作品の収集家であり、クレラー=ミュラー美術館の初代館長であるヘレーネ・クレラー=ミュラーのコレクションからの展示だった模様。図録には、ゴッホの作品はもちろん、ルノワールやスーラなどの作品も並びます。

図録はやっぱり大きい判型サイズが迫力ありますね

「図録の絵を見たり説明文を読んでいると、こういう絵画が描かれた時代と現代はすごく違っていて理解できない部分もあるけれど、驚きを感じたり面白いなあと興味深く感じたりする」と言っていた美月さん。なんとなくわかります。絵画を見ていると、その絵を通じて描かれた時代の空気や文化をどことなく感じたりする一方で、現代の感覚では理解が全く出来ず不可思議に感じたりもします。

さいごに

ご飯を食べることと眠ることが大好き、思い立ったら色んな場所に衝動的に行ってしまうこともあります、という美月さん。理系のバックグラウンドを持ちながら様々なカルチャーにもアンテナを持つ、多面的な美月さんのこれからも楽しみです。忙しい中、時間を作っていただきありがとうございました!

BUG CAFEの前で

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
本日の書き手:ブランドマネジメント課 三倉


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