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誰からも褒められなくても、私はえらい。

もうすぐ30になります。

このブログの第一回目は今年に入ってからで、その時も30歳になることについて触れていたけど、もうすぐ本当に30歳になる。

私自身は大きく変わったことはないと思っている。とはいえ、昨年の同じ頃から365日は時間が経過しているのだから、きっと少しずつ老いていくことになるんだろう。

老いることは不安だろうか。

昔は結構怖がっていたような気がする。20代は“選ぶ側”で、30代以降は“選ばれる側”。ありとあらゆるものに対する優位的な期限は20代までで、そこまでで仕事・結婚相手・将来の道は決まるような気がしていた。それゆえ転職も何回かしたし、恋愛にも積極的だったと思う。

ただ、思っているより呆気なく、かなり自然と、30代はやってくる。

あまりにも狭い世界で生きていたせいか、「30歳最高!」という人は周りにはいなくて、20代よりどれだけ体が不調になるか、その生きづらさを聞くことの方が多かったように思う。


でも今思うのは、「30歳最高!」なんじゃないか、ということ。


多分強がりだと思う人もいるよね、きっと。無理して幸せぶらなくていいよと失笑されたりさ。本当は寂しいくせに、と可哀想な人認定されたり。

家庭や地位を持たないと、この世界はまぁまぁ厳しいから。

ただ、私は「30歳最高」と思いたいけど、別にそれは「全てが幸せ」とイコールではないと思っていて。というか幸せの定義もそれぞれだから今後もイコールになることは絶対ないんだけど。


ちょっと肩の力が抜けて、ふっと視界がひらけた感じ。好きや嫌いを瞬間的に線引きせずに、少し俯瞰して自分の立ち位置を把握する感じ。誰と居ようが一人で居ようがどこにでも染まれる感じ。ちょっとだけ世界を受け入れる感じ。人生をほんの少しわかったような気になる感じ。


そういう「30歳最高」になりたい。

毎日仕事に行って、自分一人の面倒を自分だけでみて、悩みを昇華させて、新しいことを始めて。街頭に立って「私今これだけ頑張ってるんです!実は大変なんです!」と己の懐を誰かにアピールすることもなく生きている。

きっと同じように、自分のお世話をしているすれ違う誰か。

誰にも褒められなくても、そっと手を握ってくれる人がいなくても、見守ってくれる人がいなくても、それでも私たちは最高で、偉い。

私はこれからも散財して、大人ぶって、バカ笑いして、自分偉いって思いながら生きるし、鬱陶しいことを言ってくる人には「ウルセェ」って言いたい。

人生のパターンは1個だけじゃないから。

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