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社会課題で振り返る「GoodMorning」の2022年

今年も残すところあとわずかとなりました。
みなさんにとってはどのような一年だったでしょうか。

GoodMorningでは、今年も社会課題と向き合い、声を上げ、取り組む数多くのみなさんの取り組みをクラウドファンディングや月額支援の仕組みを通してサポートしてきました。今回はその中から、今年の世相を特に色濃く反映した社会課題に関するプロジェクトをご紹介します。

来年、クラウドファンディングで仲間を集めたいと思っている方もぜひ参考にしていただけたら幸いです。

社会課題で振り返る2022年

1.長期化するウクライナでの人道危機と避難者の受け入れ、世界各地で続く紛争が市民生活に及ぼす影

2022年2月。ロシアによるウクライナ侵攻は世界に大きな衝撃をもたらしました。市民の日常生活が奪われ、生活インフラが破壊されています。UNHCRによると、これまでに1400万人以上が避難を余儀なくされ、国境を超えたと報告されています。(※1)
侵攻直後から支援に向け国内のさまざまな団体が立ち上がり、ウクライナの人々に手を差し伸べるため、活動をされています。GoodMorningではこのような取り組みに2800人以上の方にご支援いただきました。

(※1)UNHCRウクライナ緊急事態統計より
https://www.unhcr.org/jp/ukraine-emergency

ウクライナでの武力衝突は報道で大きく取り上げられました。一方で、世界を見渡せば、いまなお各地で紛争や武力衝突、またそれによる後遺症が続いている地域がありますが、支援の手が十分に届いていない地域も少なくありません。改めて、すべての人のいのちと暮らしを脅かすものに関心を向けることが大切だと感じています。

2.異常気象の激化と気候変動や環境問題への関心の高まり

今年の夏、東京を始め日本各地で歴代最多の猛暑日を記録し、全国的に大雨や台風による被害が発生しました。ヨーロッパでは猛暑が続き山火事が多発。パキスタンでは国土の1/3が浸水する大規模な洪水被害が発生しました。
11月に開催されたCOP27では、気候変動による被害の救済を目的とした基金の設立が決まりました。気候変動に対して脆弱な地域では、今すでに被害が出ていることを深刻に受け止め、これからの社会のあり方を見直していく必要があると考えています。

夏の全国的な大雨被害や、静岡県を中心とした台風被害をはじめとして、春の福島県沖の地震など自然災害に伴い多くの被害が発生しております。クラウドファンディングを通して、中長期的に復興をサポートしていくことが必要であると考えています。

3.参議院議員選挙を経て、政治から社会を変える新たな動き

7月に実施された参議院議員選挙では、当選した女性が35名にのぼり、過去最多となりました。ただ、非改選の議席を合わせた際の女性議員は全体の25.8%に過ぎません。また、ジェンダーギャップ指数(世界経済フォーラム2022年7月発表)の政治分野では146カ国中139位。GoodMorningでは、政治の分野からジェンダー平等に向けて働きかける取り組みが立ち上がりました。
(※World Economic Forum 「Global Gender Gap Report 2022」https://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2022.pdf

4.長引くコロナ禍や深刻化する物価高、すべての人の文化的な暮らしを支えるために

コロナ禍に入ってまもなく3年になります。新たな日常の風景が定着している一方で、長期化するコロナ禍や急激に進む物価高により多くの人の生活に影響が出ています。
さまざまな支援団体が、住居や就労、食料の支援などを行い、生活を支えています。GoodMorningはすべての人が健康で文化的な生活を営み、豊かな経験を積み重ねられるよう、支援団体のファンドレイジングを支援していきます。

最も支援を集めた取り組み:#わたしたちの緊急避妊薬

最後に、今年最も多くの方に参加いただいたプロジェクトをご紹介します。

ボードゲームやトイレットペーパーなど身近なものを通して若者に性教育を届けてきたソウレッジによる新しい取り組みとなったこのプロジェクト。緊急避妊薬の無償提供を通して、相談したい若者と繋がり、性に関する知識を届けや適切な福祉の制度とつなぐためにクラウドファンディングをご利用いただき、2300名以上の方の応援が集まりました。
今までなかなか声を上げづらかったトピックについて、一緒に考え、投げかけを行ったプロジェクトでした。この取り組みが、「CAMPFIREクラウドファンディングアワード2022」においてソーシャルグッド賞を受賞しました。

2023年に向けて

2022年は国際情勢が大きく変化した年となりました。
「戦争」は決して過去の時代のことではなく、いまなお世界中で多くの市民が巻き込まれているものであると、今年改めて実感しました。一夜にしてこれまでの日常、街の風景を変えてしまう、そして心に深い傷を残すものだと改めて思い知らされたように思います。

同時に、多くの人がこのような事態に対して、自分の無力さに直面しながらも、なにかできることはないかと模索したことがわずかながら希望の光だったように思います。
このような混迷の時代に、果たしてクラウドファンディングには何ができるのか。わたしたちは自問自答を繰り返しています。

GoodMorningは、一日も早く、すべての人が安心して朝を迎えることができる日が来ることを心から願っています。そして国籍、民族、人種、社会的身分、性別、思想、信教、病歴、教育、年齢などあらゆる違いを超えて、人間の尊厳が守られる社会を希求します。

そして、わたしたちはこれからも社会に対して声を上げることを諦めません。きっと社会は変えられると信じて、同じく平和を希求するすべての人と連帯し、問題提起を続けてまいります。

2023年が少しでも良い年となるよう願いながら、
目の前にある社会問題と向き合うすべての方をサポートしていきたいと思います。

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