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人生の時間の有限性について

最近、時間の有限性について考えることが多い。そのことに関して、文字に起こしておこうと思う。

尊敬する先輩の言葉

月に一度、大学のOGの方とお話する機会を作っていただいている。留学の状況や将来について相談し、モチベーションを維持するためだ。
私が尊敬する彼女は、現在私がデンマークでインターンシップをしているコンサルティング会社で2年ほど前に同じくインターンシップを経験している。

そんな彼女と初めて話した時、私が
「デンマークで生活するうえで、アドバイスするとしたら?」
と尋ねたことがあった。すると、
「朝は早く起きること。」
という答えが返ってきた。はじめは、思いのほかシンプルな回答に驚いた。
彼女は続けた。
「もしも今、またデンマークで生活できるとしたら、一瞬も無駄にしたくないと思う。留学中は寝すぎてしまった日もまれにあったけれど、寝る間も惜しんで目一杯、留学を充実させた方がいい。
というお話だった。

そして、デンマークでの留学の経験を懐かしそうに振り返る先輩の姿をみて、私も一年後にはデンマークでの生活は過去のものになることを強く意識した。そして、当たり前だけれどデンマークでの生活に終わりがあることを再認識した。これによって、毎日を大切に過ごそう、時間を有意義に使おうという考えがより一層強まった。ありふれた感想かもしれないけれど。

全てのことは、時間が形を変えたもの

そして終わりがあることは、デンマークでの生活に限らないと考えた。きっかけは、彼女の同期の元インターンシップ生のnoteで紹介されていた吉岡秀人という名の医師の言葉だった。彼は、長年ミャンマーで無料の医療活動を行っている。
人生でできる全てのことは、時間が形を変えたもの。時間があればなんだってできる。友達も作れるし、立派な建物も作れるし、お金だって稼ぐことができる。しかし、私たちの人生には終わりがある。時間があれば何でもできるけれど、時間は無限ではない。」
という言葉だ。また、彼は若い時期の時間の使い方の重要性についても語っていた。
私たちはしばしば、現在の時間の流れ方がこの先ずっと変わらないように感じてしまうことがある。しかし、それは恐ろしい勘違いだ。年を取れば体は思うように動かなくなるだろうし一般的には気力も体力もなくなっていく。
友人との会話も、将来の夢や希望、仲間や恋人と過ごした輝かしい時間がトピックに上がりやすい現在とは対照的に、年を取れば健康の心配や老後の備えについて語ることが増えるかもしれない。つまり、この先も変わらず同じような感覚で時間を使い続けることはできない。

時間の有限性を意識することの重要性、そして、特に若い時期の時間はかけがえのない時間なのだということを再認識した。

30 is not the new 20

これに関連して、過去にインターンシップ先のコンサルタントが教えてくださった動画を思い出した。

この動画では、20代という貴重な時間の使い方、どのように自分と向き合うべきかということが語られている。20代での選択や行動の小さな違いが、その後の人生に大きく影響すること、20代の時間こそが、その後の人生を決定することを学んだ。

15歳の1年と、45歳の1年

先日、日本から訪れた友人にデンマークを案内した。そして、最近時間について考えることが多い、という話をした。
すると彼は彼の父親に言われた言葉が今でも忘れられない、と教えてくれた。
彼がまだ15歳だった時、当時45歳であった彼の父親に
「お前の1年は人生の15年分の1年で、自分の1年は45年分の一年だ。だから、今のお前の1年には、3倍の価値がある。だから時間を有効に使いなさい。」
と言われたのだそうだ。年を取ると時間が流れるのが早く感じるというのは、こんな風に説明できるのかもしれない、とも思った。

そして、その後の会話の中で彼が言った「死を意識することは、生を意識すること」という言葉は非常に逆説的で、興味深い表現だった。

「人生の短さについて」

見出しは、古代ローマ帝国の哲学者セネカの記した著書の名前である。
人生の時間について考えた時、ちょうどこの本に出会った。
この本では、時間は財産であること/時間を浪費しないこと/特に、若い時期を無駄にしないことが説かれている。
私にとって、人生の時間が財産であるという考え方は特に印象に残った。
お金と同じように、自分で使い道を考えて決めなければならない。

20代はGolden age

今まで考えた事や影響を受けた言葉を取り留めもなく並べてしまい、このnoteをどのように締めるか迷っている。
このnoteは時間の大切さを意識し、自己内省をするための記録にしよう。

見出しは、デンマーク人の友人と人生の時間の有限性について話し合った時に彼が言った言葉だ。まずは、人生の時間の有限性を意識すること。そして、特に若い時代の過ごし方は今後の人生を決定づける大切な時間なのだということを忘れずに、デンマークでの貴重な時間を過ごしたい。


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